投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

インド更紗

染色・草木染めにおける堅牢度(けんろうど)。色落ちしづらく染めて、染色堅牢度を高める方法について

染色において、化学的なもの(化学染料)でも天然由来のもの(天然染料)でも、必ず染まり上がった色合いは時間が経つにつれて変化していきます。

天然の原料を使用した草木染めの欠点としては、使用する染料植物や染色方法にもよりますが、基本的には堅牢度けんろうどがあまり良くない点があります。

ただ天然の草木染めは比較的早く色あせてしまうからこそ魅力があり、今この瞬間の色を楽しむことができるとも言えます。

Natural Dyeing in Tabriz 2019-07-21 05

Natural Dyeing,Fars Media Corporation, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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ログウッドを鉄媒染して染め上げた黒色

染色・草木染めにおけるログウッド。世界最大の需要を誇った染料、ログウッドの普及と衰退の歴史

ログウッド(学名 Haematoxylum campechianum)は、マメ科の植物で、属名のHaematoxylumは、ギリシャ語でhaima(血液)とxylon(樹木)の二語から由来し、種名のcampechianumは、原産地がメキシコ湾のカンペチェ湾(Campeche)沿岸であることから命名されています。

血木と呼ばれるのは、材木を空気に酸化させると美しい赤褐色の色が出てくるためです。

原産地は、中米などの熱帯地方で、樹高は6〜12mほどになり、幹にはドゲがあります。

小さくて黄色い花が咲き、幹の中央部の心材しんざいが染料として使用され、青紫色の色素であるヘマトキシリンが含まれています。

Haematoxylum campechianum (Campêche)

ログウッド,logwood,Haematoxylum campechianum,Fpalli, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons,Link

ログウッド(logwood)は、国によって様々な名称があり、イギリスにおいてログウッドという名称がはじめて文献に現れたのは、1581年のことです。

17世紀の始め頃からヨーロッパの市場では、ホンジュラスのベリーズから産出するものとユカタン半島のカンペチェから産出するものの棲み分けがされていました。

カンペチェ産のものの方が、ホンジュラス産のものに比べて品質が優れているとされていたため、名称も区別する必要があったのです。

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『新撰御ひいながた』雛形本

雛形本(ひながたぼん)とは?染織におけるデザインの見本帳について

雛形ひながた(ひいながた)は、ある物や模型や図案、模様などを人に示すのに都合が良いように、その形を小さくかたどって作ったものです。

染織関係では、江戸時代に木版印刷(時に肉質による図案帳)で出版された服飾類の柄見本を指します。
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染色・草木染めにおける紅露(クール)・そめものいも

そめものいも(学名Dioscorea cirrhosaは、ヤマノイモ科に属する熱帯地域に自生する植物で、長さが10mにもなるつる性の多年草です。

沖縄の八重山上布やえやまじょうふの絣糸を染めるための茶色の染料として「染物芋そめものいも」(クール・紅露こうろ)が知られています。

和名の「そめものいも」は、地中に80㎝ほどにも成長する黒みがかった赤色の塊根かいこんいも)があり、これが赤褐色せっかっしょくの色素を含み、染色に使用することから由来しています。

そめものいもは、マングローブの木(漂木ひるぎ)や車輪梅しゃりんばいなどと共に、魚介類を捕獲するために用いる漁網ぎょもうを丈夫にし、扱いやすくするために使用されたカテコールタンニン系の染料です。

マングローブの樹皮にはタンニンが多く含まれているので、抗菌や防腐の効果も高いとされています。 続きを読む

ラック(紫鉱)で染めた赤の色合い

染色・草木染めにおけるラック(紫鉱)|堅牢度が高いアントラキノン系の赤色色素

赤色を得られる染料の色素は少なく、紅花や蘇芳すおう以外には、アントアキノン系の色素であるあかねやラック、コチニールなどが挙げられます。

紅花や蘇芳すおうは、染織の歴史を語る上では重要な色ですが、いずれも堅牢度けんろうどに不安があり、長期間に渡って染色時の色合いを残すのは難しいです。

天然染料で美しい赤が得られるラックはアントラキノン系の色素で、堅牢度けんろうどが高いので現代でも染色においては重宝される染料です。 続きを読む

インド更紗

更紗(さらさ)とは?基本的な染色方法と装飾加工。インド更紗における主な植物染料について

更紗さらさとは、室町時代末期以降(16世紀以降)、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船なんばんせんが運んできた、インドやペルシャ、シャム(タイ)・ジャワ(インドネシア)などの東南アジアで模様染めされた布を指して呼ばれたものです。

江戸時代中期以降に、日本でも更紗を模して、京更紗や江戸更紗、鍋島更紗や天草更紗、長崎更紗や堺更紗など、それぞれの土地でそれぞれの更紗(和更紗わさらさ)が作られました。
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黄櫨(こうろ)・黄櫨染(こうろぜん)の色合い

天皇の色彩である黄櫨(こうろ)、黄櫨染(こうろぜん)と皇太子の色彩である黄丹(おうに)とは?

黄櫨こうろ黄櫨染こうろぜんと呼ばれる色彩があります。

飛鳥時代・奈良時代までの天皇の御袍ごほうの色は、白であり、白は神の色とされていました。

平安時代以降、日本の天皇が儀式のときに着用するほうの色と決められ、「絶対禁色ぜったいきんじき」として天皇以外は着ることが許されない色とされてきました。
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