投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

白地紋尽文厚板 能装束(のうしょうぞく)

能装束(のうしょうぞく)の種類や特徴、意味について

能装束のうしょうぞくは、日本の伝統芸能ののうを演じる際に着用される衣装の総称です。

老松おいまつが描かれた木の板を鏡板かがみいたと言いますが、鏡板を背景とする簡素な舞台の上で、なおかつ最小限の動きで演じられる能にとって、衣装は非常に重要な意味を持っています。

能装束のうしょうぞくは、単に着飾るための衣装ではなく、役柄の身分や年齢、性格、そして心情を語る大切な要素となっているのです。

横浜能楽堂 舞台正面

横浜能楽堂 舞台正面,yoshi_ban, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons,Link

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萱葺き屋根(かやぶきやね)は、なぜ萱が素材として使われたのか?萱葺き屋根の特徴について

日本の住宅建設様式の一つに、合掌がっしょう造りがあります。

合掌がっしょう造りといえば、急勾配の屋根を持ち、白川郷しらかわごうの風景を思い浮かべる人も多いかと思いますのが、その屋根に使われている素材がかやです。

Shirakawa village - 白川郷 002

白川郷,Emran Kassim, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons,Link

かやが使用された屋根は、萱葺かやぶき屋根(茅葺かやぶき屋根)として、日本の原風景の一つに数えられます。

日本だけでなく、世界中でもかやが屋根の素材として使われていました。

昔の人々は、かやを屋根の素材として使用したのには、理由があります。 続きを読む

楓(かえで)・楓文(かえでもん)が彫られた伊勢型紙

デザインにおける楓模様(かえでもよう)・楓文(かえでもん)

かえでが色づいた紅葉を愛でる様子は、古くから歌や絵画に表現されています。

かえでを模様化(文様化)した楓文かえでもんは、掌状しょうじょう(指を開いた手のひらの形)の葉の美しさと、秋に見事に紅葉することから染織品のデザインに多く用いられてきました。 続きを読む

蓼藍(タデアイ)

阿波25万石、藍50万石。徳島(阿波)におけて藍栽培が盛んだった理由と藍の栽培が禁止になった理由について

「阿波の藍か、藍の阿波か」といわれていたほど、阿波藍は歴史的に全国的な名声を博していたことで知られています。

現在の徳島県では、鎌倉時代ごろから藍作の歴史が始まったとされます。

元禄げんろく時代(1688年~1703年)ごろから、畿内きない(現在の京都、奈良、大阪、兵庫、滋賀)を中心として木綿の生産が飛躍的に発展したことから、阿波藍の需要が急増し、それを一つの契機として阿波が全国の藍生産の中心地となっていったのです。

徳島藩が阿波北方あわきたがたと言われた吉野川下流域の農村で生産された「藍」からあがる莫大な租税で、近世を通じて「富裕藩」と言われ、多くの諸藩から羨望されていたことが知られています。

徳島において藍の栽培が盛んになった理由を、いくつか挙げることができます。 続きを読む