本記事では、染色・草木染めを学び、理解するために役立つおすすめの本を紹介します。 続きを読む
伊勢型紙(いせかたがみ)とは?伊勢型紙の彫刻技法や歴史について
編み物(ニッティング)の歴史。日本とヨーロッパにおける編み物について
編み物技術の起源としては、はっきりとしたものはありませんが、編み物(ニッティング)は、およそ3000年前に、アラビア半島に住む遊牧民によって、彼らが自ら率いる羊や山羊の毛を使って行われていたとも考えられす。
編み物は、アラビアの商人や船乗りによって、徐々に他国に伝わっていき、編み手は旅する時に、編針と糸を持参して、編みながら立ち寄った港の人々に技術を伝えたとされます。
ただ、歴史的に参考になるような品々や資料は、ほとんど残ってない状況です。
現存する最古の編み物に遺品とされるものは、11世紀後半から12世紀前半ごろに作られたとされ、エジプトで発掘されたくつ下の一部です。
この時期にはすでに編み物が技術的に発達していたことが、うかがい知れるのです。
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ファッションにおける襟(えり)を意味するカラー(collar)の語源や意味について
洋服の襟を総称する言葉に、「カラー(collar)」があります。
カラーの語源は「首輪」を意味するラテン語の「コラーレ(collare)」です。 続きを読む
日本における化粧の色合いと歴史。古典的な赤く塗る化粧と、白く塗る化粧に使用された化粧料の素材について
化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われています。
体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人もいると思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられているのです。
蚊帳・蚊屋(かや)とは
蚊帳は、蚊屋とも表記し、夏に蚊を防ぐために麻や木綿で作った寝床を覆うものです。
蚊帳・蚊屋(かや)とは
蚊帳は、古くは『日本書紀』(720年)や平安時代にまとめられた三代格式の一つである『延喜式』にその名があり、中世にはかなり使われていたようです。
江戸時代後期には、ほぼ現在でいう蚊帳の形となりました。
蚊帳に使用される材料は、本麻のみ・平麻(麻と木綿)・木綿のみが多く、色は黄緑色系統の色である萌黄や藍で染められた水色、柿渋で染められた茶色などさまざま用いられてきました。
竹や針金などを骨組みにして、子供用の小さな蚊帳である母衣蚊帳も作られました。
家紋(かもん)の起源と歴史。武家、公家、町人にとっての家紋の役割や意味について
紋というと、基本的に「家紋」を表し、代々その家に伝わる家の印として、家系や個人を識別し、その地位を表すために使われてきました。
紋には、正式の紋と略式の紋があり、略式の紋は正式の紋の一部であったり、全く別の簡単な図柄を使うこともあります。
紋はもともと武家の男子に用いられていましたが、江戸時代中期以降に、武家の女子にも使い始められ、彼女たちの小袖の背中と両袖に1つずつ染め抜かれるようになりました。 続きを読む
不器用で下手な素人のものづくりには価値がある。ものづくりの本質は、心でつくること
江戸時代の男子の衣服における裃(かみしも)
江戸時代において男子の衣服として着用された裃(かみしも)は、古く直垂や素襖のように、上下同じ生地(共裂)共布のものを意味しました。
後に肩衣に半袴をつけること肩衣袴の意となり、江戸時代にさらにその形を整えたものを裃と呼び、武士の公服、庶民の礼服として用いられました。 続きを読む
日本人の色彩と染色における歴史。日本の伝統色と色名について
四季のうつろい、地理的、歴史的、文化的背景などさまざまな影響を受け、日本の伝統色とされている色の名前は、非常に多くの種類があります。
数々の色の中でも、藍色、紅色、紫色の3つの色は歴史や色の豊富さなど、日本人にとってとりわけ関わりの深かった色とも言えます。
古来、日本人は、色彩や色の表現について特別な感情や独自の感性を持っていました。
古代の人々は、草木にも霊があると考え、草木の霊は特に木霊と呼ばれ、一番身近に存在する和霊とされていたのです。 続きを読む