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灰汁や天日、雪、海水で布を精錬・漂白する(晒す)方法。雪晒し(ゆきさらし)、海晒し(うみさらし)とは?

江戸時代に奈良では、織り上げられた麻の布を白く晒した(精錬)上質な布が生産されており、当時から、奈良晒ならざらしと呼ばれました。

室町時代には、奈良晒ならざらしの原料となる、イラクサ科の多年草木である苧麻からむし(学名 Boehmeria nivea var. nipononivea)は、苧引おびきという皮剥ぎを行なって、繊維を細かく裂き糸をつないでいく作業である苧積おうみの直前の状態まで半加工して、青苧あおそという状態で流通していきました。

カラムシ畑

カラムシ畑,福島県昭和村,Qwert1234, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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