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羊毛はなぜ縮むのか?ウール・羊毛の特徴と性質。

羊毛は、家畜として飼育されている羊の毛です。

国際的な商取引では羊毛に限って「ウール」と呼んでおり、他の獣毛繊維を「ヘア」(毛)と呼んで区別しています。

品質表示では、「毛」というのは、すべての獣毛に使用できますが、高級品であること示すために、カシミヤはモヘア、アンゴラなどとそれぞれ表記できる場合があります。 続きを読む

羊毛(ウール)・獣毛の特徴的な性質である湿潤熱(しつじゅんねつ)の発生。

羊毛や獣毛の特徴的な性質として、湿潤熱(しつじゅんねつ)の発生が挙げられます。

湿潤熱とは、羊毛の繊維が水分を吸収する際に(湿潤)によって、放出する熱のことです。

湿潤熱を実感として感じたことがあるという人は、ほとんどいないと思いますが、実話として、水浸しになったウールを保管している倉庫が中にはいれないほど熱気に包まれたり、雨に打たれた毛織り物が凍っても濡れ雑巾のようにはならなかったために、雪山で人が救われたということがあるようです。 続きを読む

羊毛・ウールは体の部位によって品質に違いがある。梳毛糸(そもうし)と紡毛糸(ぼうもうし)と各品種の羊毛の繊維直径、繊維長、質番、巻縮数について。

羊毛は、毛を採取するその部位によって品質や性質が変わってきます。

胴体の側面で、肩のあたりがもっとも良質なウールがとれるようです。

公益社団法人畜産技術協会の記事「目的にあった羊毛の扱い」に非常にわかりやすい図と説明がありますので、ここに引用します。 続きを読む

羊毛の歴史。新石器時代から中央アジアで家畜として飼育される。

一万年前の新石器時代、中央アジアでは、羊が家畜として飼育されていたと言われます。

現在のイラクの一部にあたるメソポタミア地域で栄えたバビロン王朝時代には、(紀元前1830年〜1530年)すでに毛で織られた織物があったそうです。

紀元前200年ごろになると、ローマ人が羊毛を改良し始め、1世紀には、現代にも名前が知られているスペイン・メリノ種が生まれました。スペインでは、品質にすぐれたこの種類の羊を独占するために、長年に渡って国外持ち出し禁止としていました。 続きを読む

獣毛繊維の種類と特徴。獣毛繊維は、羊毛や化学繊維との混紡で、特徴をうまく表現できる。

羊毛(ウール)以外に、紡績繊維として使用される動物繊維のこと獣毛と言います。

実際に使用されている獣毛は、かなりの数になり、それぞれ動物が違えば、繊維の特徴が変わってきます。

代表的な、獣毛を簡単に紹介します。

モヘア

アンゴラ山洋の毛繊維で、シルクのように細く光沢感があり、羊毛に似ている性質を持ち、繊維が滑らかなので縮んだりフェルト化しにくいという特徴があります。 続きを読む

「繊維の宝石」カシミヤは何がすごいのか。

カシミヤを使った衣類と聞くと、高級なイメージが湧いてきますが、いったいカシミヤの何がすごいのでしょうか。

カシミヤは「繊維の宝石」と呼ばれ、長い歴史の中で常に高品質な繊維としての高い地位を維持してきました。

カシミヤと呼ばれるのは、インド北西部の高山地帯のカシミール地方に生息しているカシミヤヤギに由来があります。 続きを読む