紅花の原産地は、中央アジアやエジプト、メソポタミア地方あたりではないかとされていますが、はっきりはしていません。
紅花が日本に渡来したのは、シルクロードを通じて古墳時代に伝来し、古代中国から「呉藍」として輸入されたものと伝えられています。
花は染料としてだけでなく、薬用としても用いられ、種子からは油も絞れるため、幅広い用途に使用されました。 続きを読む
紅花の原産地は、中央アジアやエジプト、メソポタミア地方あたりではないかとされていますが、はっきりはしていません。
紅花が日本に渡来したのは、シルクロードを通じて古墳時代に伝来し、古代中国から「呉藍」として輸入されたものと伝えられています。
花は染料としてだけでなく、薬用としても用いられ、種子からは油も絞れるため、幅広い用途に使用されました。 続きを読む
紺屋は、「こうや」や「こんや」と読みます。
日本の中世(平安時代後期(11世紀後半)から、戦国時代(16世紀後半)までの500年ほど)においては、「紺搔」「紺座」「紺灰座」「紺屋」など、藍染に関する文献における記載も多くみられます。 続きを読む
葛は(学名Pueraria lobata. )、日本全土で見られるマメ科の多年草で、茎はつる状に伸びて長さは10メートル以上にもなります。
葛は、染料植物としての歴史はほとんどありませんが、日本や中国では人々の生活において、様々な分野で活用されてきた有用植物です。
夏から秋にかけて、20cmくらいの花序を出し、赤紫がかった蝶形花が下方から順に咲いていきます。
葛(くず)Pueraria lobata,あおもりくま, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link
葛は、土手や荒地など日当たりの良い斜面によく見られ、繁殖力があります。
長いつるを伸ばして他の草木を覆い隠すので、厄介な雑草として扱われることもありますが、はるか昔の万葉の時代頃からの秋の七草の一つに数えられ、親しまれてきました。 続きを読む
黄土による染色は、植物染料の発達にともなって、次第に衰退していったと考えられますが、日本においても広い地域で黄土を使用した染めが行われていたのではないかと推測されています。
7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された、現存する日本最古の歌集である『万葉集』には、黄土を詠ったとされるものが6首あり、大阪の住吉地域での黄土についての記述があります。 続きを読む
市場に出回っている商品の中で、染色されたものにおいては、日光や洗濯、水洗い、汗、摩擦などに対する丈夫さ、すなわち堅牢度の良さが非常に重要な要素の一つです。
染料で染色、あるいは顔料で着色された繊維製品を検査する基準や検査方法が、日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standards)によって定められており、実用の面からみて重要とされるものは、①洗濯②摩擦③耐光④汗⑤水⑥ドライクリーニング⑦アイロンに対する堅牢度検査です。
検査の結果は、1級から5級に分けられ、数字が大きいほど堅牢度が高いとされます。 続きを読む
ケルメス(Kermes)は、動物染料の一つで、15世紀頃までヨーロッパで赤や緋色に染める染料として珍重され、広く使用されていました。
ケルメスは、ブナ科植物に寄生し、樹液をエサとし、メスが天然のクリムゾン染料の原料となります。 続きを読む
胡桃は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称です。
古くから胡桃と呼ぶのは、「鬼胡桃(オニグルミ)」を示すこと多く、日本列島に自生しているクルミの大半はオニグルミ(学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis)です。
樹皮は、暗灰色で縦に大きく割れ目が入ります。
4月〜6月にかけて若葉とともに花をつけ、その後に仮果(外皮)とよばれる実を付けます。
オニグルミ,Σ64, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
仮果(外皮)の中に核果が有り、その内側の種子(仁)を食用にする。
胡桃(オニグルミ)の青い仮果の皮や緑葉、樹皮などが染料に使用されます。 続きを読む
桑は、クワ科の落葉喬木で中国において古代染料の一つとして使用され、漢方にも用いられてきました。
幹は直立して高さ10メートルほどにも成長しますが、栽培種は毎年、木の枝が刈られるので低い木にみえます。
葉は蚕の重要な飼料となります。
続きを読む
染色において、「隈取り(くまどり)」と呼ばれる技法があります。
隈取りとは、模様(文様)の輪郭を墨や朱(赤色顔料)で縁どりすることを意味します。 続きを読む