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日本における化粧の歴史とその色彩。古典的な赤化粧から、白粉を使った白化粧について。

化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われます。

体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人も多いかと思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられます。

染料や顔料の使用目的について、『東方染色文化研究』には、まず薬用効果があり、そこから色を獲得してきた目的について3点挙げています。 続きを読む

10年かけて、酸化鉄から作る花赤という絵具。

江戸時代に作り出された絵具である、「花赤」。

今では有馬の辻絵具店だけでしか、製造されていない花赤ですが、作り方を知って大変驚きました。

酸化鉄を水につけ、毎日その上澄み液を捨てる作業を繰り返すこと、約10年かけて「赤花」ができるのです。

正直なところ、機械で作ろうと思えば、それなりに同じようなものは短時間でできるんだと思います。(そもそも機会をつくるコストを考えると、だれもつくる人はいないと思いますが…)

それでも、これだけの時間をかけて、あえてめんどくさいやり方で「赤花」を作っているということに価値があるんだと思います。

理想の色を目指す探究心。ものづくりに対する徹底的なこだわり。そしてなにより、いまでも赤花を作っている人がいるということ。

「赤花」については下記の記事が良くまとまっています。

参照:人間国宝の愛した「花赤」という絵具