井筒とは、井戸の地上部分の入り口を木や石で囲んだもので、本来は円形(筒形)のものを示したようですが、四角形のものも含まれています。
井筒文(井筒模様)は、古くから織りや家紋などのデザインに使用されてきました。 続きを読む
井筒とは、井戸の地上部分の入り口を木や石で囲んだもので、本来は円形(筒形)のものを示したようですが、四角形のものも含まれています。
井筒文(井筒模様)は、古くから織りや家紋などのデザインに使用されてきました。 続きを読む
菱形の模様(文様)は、古代より世界中で用いられた原初的なデザインです。
菱文ともいいますが、菱形を基本形として数々の模様(文様)が装飾的に表現されました。 続きを読む
龍(応竜)は、中国では古くから麟(麒麟)、鳳(鳳凰)、亀(霊亀)とともに四霊の一つに数えられます。 続きを読む
桜の花は、古くから日本人に愛され、優美な姿を模様化(文様化)したものは桜花文(桜文)とも言われ、日本における代表的な花文様として知られます。 続きを読む
次々と変化していく波の状態を表した模様(文様)は、大きく「波文」という括りで表現できます。 続きを読む
丸を表現した円は、完全と統一を示し、無限への発展を意味します。
円は、日輪(太陽の異称)の象徴ともされ、信仰の対象としても描かれました。 続きを読む
「寿」という漢字は、長寿を意味し、瑞祥(めでたいことが起こるという前兆)を表します。 続きを読む
江戸時代後期から明治、大正、昭和の時代にかけて、庶民の間でとりわけ親しまれた織物に絣があります。
織物の組織としては、絣は平織りと繻子織りにみられます。
絣は「綛」や「纃」とも表記し、中国では「飛白」、マレー語の「イカット(ikat)やフランス語の「シネ」もそれぞれ絣模様の織物を表します。 続きを読む
稲葉通龍(1736年〜1786年)が江戸時代後期の天明5年(1785年)に『増補華布便覧』を補正し、更紗についてまとめた本である『更紗図譜』を刊行します。
更紗とは、室町時代末期以降(16世紀以降)、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船が運んできた、インドやペルシャ、シャム(タイ)・ジャワ(インドネシア)などの東南アジアの模様染めされた布を指して呼ばれたものです。
江戸時代中期以降に、日本でも更紗を模して、京更紗や江戸更紗、鍋島更紗や天草更紗、長崎更紗や堺更紗など、それぞれの土地でそれぞれの更紗(和更紗)が作られました。
稲葉通龍は、大阪の心斎橋に住み、「芝翠館」という屋号で刀剣や書籍などの商売を行なっており、更紗の蒐集家(コレクター)でもありました。 続きを読む
正倉院裂とは、正倉院宝物として保存されている裂(布きれ)のことです。
正倉院裂には、奈良時代の天平勝宝年間(749年〜757年)に行われた東大寺大仏開眼供養に用いられた裂や聖武天皇(701年〜756年)にゆかりのあった裂などがあります。
その大部分は絹と麻でできた織物で、他には羊毛(ウール)を熱や圧力をかけて縮めた毛氈があります。 続きを読む