原始古代布といわれるものの一つに、科布(榀布)があります。
科布(しなぬの)は、東北地方の各地で昭和初期ごろまで盛んに織られていました。
藤蔓の蔓で作る藤布や葛の蔓で作る葛布などと同じように、科布は1000年以上の歴史をもつ織物といわれています。 続きを読む
デザインという概念の発生は、社会思想家のジョン・ラスキンや思想家であり芸術運動家であったウィリアム・モリスの思想がその源流として考えられています。
19世紀半ば、イギリスで産業革命がおこります。綿織物の製造における紡績機の開発、製鉄業の成長、蒸気機関の開発による動力源の改革、蒸気船や鉄道が発明されたことによる交通革命等、人の手ではなく、産業機械の発明と発展が大きく経済を動かし始めたのです。
初期の機械生産は、いいかげんで大ざっぱなものづくりであり、品質的には人の手が生み出すものと比べると、非常に劣るものでした。
そんな中、異常な速度で「下手なもの」が量産されていき、伝統的に手仕事が育んできた生活や文化、美意識をも奪っていくような機械生産に、意義を唱える人々も少なくありませんでした。
その代表的な人物が、ジョン・ラスキンとウィリアム・モリスです。 続きを読む
緞通は、敷物の一種で、語源は中国語の毯子(ダンツー)を音訳したものです。 続きを読む
貝文(貝模様)は、帆立貝(ホタテ)や蛤(ハマグリ)、栄螺(サザエ)などの貝の模様(文様)を単独で用いたり、貝尽くしや海辺風景の一部などにしてデザインに使用されてきました。
沖縄の紅型には、紅葉や花と共に貝を散らした例が多くあります。 続きを読む
扇は、儀式の際や夏の暑さに対して涼むために用いられる道具です。
平安時代前期に日本で生まれ、笏(しゃく)から変化して生まれたとする説がありますが、はっきりとはしていません。
扇は人々に用いられた道具として模様化(文様化)され、扇文としてさまざまな形で表現されてきました。
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菱形の模様(文様)は、古代より世界中で用いられてきた原初的なデザインです。
菱文ともいいますが、菱形を基本形として数々の模様(文様)が装飾的に表現されました。 続きを読む
二枚白小紋は、二枚の型紙を使って一つの文様を完成させる、小紋染めの高度な技法です。
いわゆる「二枚型」による防染で、白く文様を染め表すことからこの名で呼ばれます。
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ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。
もっとも古いもので、紀元前1500年頃のクレタ文明における壁画に描かれたバラの落花があります。
バラは、ギリシャやローマに伝えられ、百合やサフランなどと共に古代人に尊ばれていました。 続きを読む
葛は(学名:Pueraria lobata.)は、日本全土で見られるマメ科の多年草で山地や野原など、至る所に生育しています。
長いつるを伸ばして他の草木を覆い隠すので、厄介な雑草として扱われることもありますが、葉は牛の飼料になり、根からは上質なデンプンである葛粉が取れたりと、様々な分野で活用されてきた有用植物です。
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