鹿子絞りは、小形の白い丸形がまばらに散ったような絞り柄になります。 続きを読む
「デザイン」カテゴリーアーカイブ
デザインにおける蟹牡丹文(かにぼたんもん)
蟹牡丹文は、牡丹を表現した模様(文様)の一種で、その形が蟹(カニ)に似ているところからこの名前があります。
デザインにおける蟹牡丹文(かにぼたんもん)
牡丹は、中国で非常に愛好されてきた花の一つで、模様(文様)としての歴史も古く、宋代(960年〜1279年)以降には写実的なデザインが好まれました。
日本においても鎌倉時代頃から蟹牡丹文が見られ、遺品としては東京国立博物館に所蔵されている、護良親王所用と伝えられる「赤地蟹牡丹模様錦」があります。
江戸時代から明治時代前期に作られたとされる木綿製の敷物である「鍋島緞通 蟹牡丹唐草文 縁七宝繋ぎに小雷文」も美しい蟹牡丹文として知られています。
陰影(いんえい)を活用した日本古来の美意識や美学。谷崎潤一郎(著)『陰影礼賛』
デザインにおける瓦当文(がとうもん)
瓦当は、丸瓦の先端に葺く鐙瓦につけた模様(文様)のある円形の部分を表します。
後には、平瓦の先端に葺く軒瓦にも瓦当をつけました。
デザインにおける瓦当文(がとうもん)
瓦当を模様化(文様化)したものを瓦当文といいます。
円の中に巴文や蓮華文、宝相華文、同心円文などがデザインされてきました。
デザインにおける羯磨文(かつまもん)
デザインにおける羯磨文は、密教の法具である「羯磨金剛杵」が模様化(文様化)されたものです。
デザインにおける羯磨文(かつまもん)
『金剛頂経』の教えを表す成身会は、大日如来の智慧の世界そのものともいえる会で、単独で「金剛界曼荼羅」と呼ばれることもあるほど重要な会ですが、この会が「羯磨会」や「根本会」などとも呼ばれます。
羯磨は、羯磨会の際に用いるのでこの名前があります。
金剛杵は、もともと杵の形をした武器で、両端が鋭くとがっており、密教では煩悩を破る法具とされます。
この金剛杵の両端に、三つの鋒が付いた三鈷杵を十字に組み合わせたのが羯磨文です。
羯磨文の交差した部分は、もともと半球型であったのが、のちに蓮花(ハスの花)の形となり、家紋にも用いられてきました。
能装束(のうしょうぞく)の種類や特徴、意味について
能装束は、日本の伝統芸能の能を演じる際に着用される衣装の総称です。
老松が描かれた木の板を鏡板と言いますが、鏡板を背景とする簡素な舞台の上で、なおかつ最小限の動きで演じられる能にとって、衣装は非常に重要な意味を持っています。
能装束は、単に着飾るための衣装ではなく、役柄の身分や年齢、性格、そして心情を語る大切な要素となっているのです。
葛布(くずふ)とは?葛布の特徴や技法、歴史について
葛は(学名:Pueraria lobata. )は、日本全土で見られるマメ科の多年草で山地や野原など、至る所に生育しています。
長いつるを伸ばして他の草木を覆い隠すので、厄介な雑草として扱われることもありますが、葉は牛の飼料になり、根からは上質なデンプンである葛粉が取れたりと、様々な分野で活用されてきた有用植物です。
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デザインにおける片輪車文(かたわぐるまもん)
「片輪車文」は工芸模様(文様)の一つとして、デザインに用いられてきました。
王朝貴族の乗り物であった牛車の車輪は木製で、乾燥すると割れてしまうため、使用しない時は川の流れの中に浸しておくことがありました。
その情景を図案化したものが、片輪車文です。 続きを読む
友禅染め(ゆうぜんぞめ)とは?友禅染めの語源や特徴、技法について
江戸時代中期以降、きらびやかな色彩で、思うがままに描かれた模様染めが一世を風靡しました。
友禅模様と言い伝えられたこの染めは、精密な糸目糊による色挿しと巧みな暈しによって、従来の刺繍や絞り染めなどの技法では表現できなかった絵画のような模様を着物にもたらしました。
特に、風景を題材にしたものは、江戸時代中期にもっとも好まれたもののひとつでした。 続きを読む
デザインにおける風・風文(かぜもん)
形のない風を模様化(文様化)したものは少なく、古代中国では風神や風のシンボルとされる想像上の鳥である鵬、雨とのつながりなどでデザインに表現されてきました。
デザインにおける風・風文(かぜもん)
風そのものを形にしたものには、細長い笹の葉のような三角形の一群を横に飛ばしたような模様(文様)があります。
日本においては、風は揺れ動く物体や空に飛ぶ雲などで表現されてきました。