デザイン」カテゴリーアーカイブ

藤がデザイン化された藤文(ふじもん)

デザインにおける藤文(ふじもん)

ふじ(学名Wisteria floribunda)は、日本の固有種で、マメ科フジ属のつる性落葉木本もくほんです。

藤の花が咲く時期は4月中旬~5月頃で、葉の展開からやや遅れて開花し、枝の先端に多数の蝶形花ちょうけいかを付けた花序かじょが垂れ下がります

藤棚ふじだなの伸びすぎた枝葉を剪定せんていした時に、その枝葉を染色に利用することもできます。 続きを読む

亀甲模様(亀甲文) 伊勢型紙

デザインにおける亀甲模様(きっこうもよう)・亀甲文(きっこうもん)

亀甲模様(亀甲文きっこうもん)は、正六角形の幾何学模様で、亀の甲羅こうらの形に似ていることから「亀甲きっこう」の名前があります。

中国では亀が瑞兆ずいちょう(良い事が起こる前兆)とされ、古代中国の経書である『礼記らいき』には、想像上の霊妙な四種の瑞獣を表し、「麟鳳亀竜りんぽうきりゅう」との記述があります。

麟鳳亀竜りんぽうきりゅうは、りん(麒麟)・ほう(鳳凰)・(霊亀)・りゅう(応竜)を表します。

日本にも中国からの思想が伝わり、亀のデザインが瑞祥の模様(瑞祥文ずいしょうもん)として好まれました。 続きを読む

江戸小紋

三纈(さんけち)とは?纐纈(こうけち)、夾纈(きょうけち)、臈纈(ろうけち)の染色技法について

古くから、「三纈さんけち」と呼ばれる染色技法があります。

上代じょうだい三纈さんけち」「天平てんぴょう三纈さんけち」などと称し、三纈さんけちの染色技法が、奈良時代には(710年〜794年)今の中国からすでに伝わっていました。 続きを読む

武士の服装と歴史|侍(サムライ)はどのような装いをしていたのか

武士や侍の装束は、平安時代中期の「承平天慶じょうへいてんぎょうの乱(931年〜947年)」から、明治維新直前の「大政奉還(1867年)」に至るまで、約1000年という長い歳月の中で独自の進化を遂げてきました。

それは単なるファッションの変遷ではなく、日本の統治構造が公家から武家へと移り変わる歴史そのものでした。

武士・侍はどのような衣服を着ていたのか?1000年にわたる服飾の歴史

型染めされた木綿の藍染布,唐草模様

唐草模様(からくさもよう)とは?文様の起源と特徴、意味を解説

人類が文明を築くようになると、エジプト、メソポタミア、中国、インドなどの各地で、数多くの模様(文様)が生み出されていきました。

エジプトのピラミッドに残る装飾壁画には、死後の再生や転生への祈りが込められ、広大な宇宙の循環を象徴する渦巻き模様や星形模様などが描かれています。

また西欧社会においても、模様(文様)は単なる装飾ではなく、ある種の呪術性じゅじゅつせいを帯びた存在として用いられてきました。

例えば、古代ギリシャの赤絵や黒絵に描かれたギリシャ神話のモチーフは、人間にとって畏怖と親近の両面を持つ神々の姿を視覚的に表現し、神々の世界における喜びや悲しみ、怒りといった感情を鮮やかに伝えています。

このように古代から世界各地で用いられてきた模様(文様)のひとつに、唐草模様(唐草文様からくさもんよう)があります。
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丹波布(たんばぬの)

丹波布(たんばぬの)とは?柳宗悦に見出され、木綿を主体に絹が緯糸に使われた交織布

丹波布たんばぬの(たんばふ)と呼ばれ、親しまれている織物があります。

丹波布たんばぬの(たんばふ)とは、現在の兵庫県氷上郡青垣町佐治ひかみぐんあおがきちょうさじ地方を中心に、幕末から明治中頃にかけてのみ盛んに織られました。

木綿を主体に、緯糸に絹糸を織り込んだもので、産地の佐治では「縞貫しまぬき」と呼ばれ、他の織物とは区別されながら発達していきました。 続きを読む

なぜ振袖は、袖が長いのか?振袖の装飾技法と模様、歴史について

振袖ふりそでとは広い意味で、身頃みごろ(体の前面と背面を覆う部分)とそでの縫い付け部分を短くして、「り」(袖つけより下の袖の部分)を作った袖のこと、もしくは「振り」をもち小袖形の衣類全般を指します。

振袖ふりそでの”ようなもの”は、室町時代(1336年〜1573年)から安土桃山時代(1573年〜1603年)にかけて、当時の文献や肖像画からみてとれます。

着用しているのは、もっぱら子供や若い女性ですが、当時はまだ「振袖ふりそで」とは呼ばれず、袖も現在のように長くはありませんでした。

機能面では袖の下の一部分を解くことで、空気が通りやすくして暑さを逃がすという実用的な面もありました。 続きを読む

屋号や家紋などの印を入れた印染(しるしぞめ)

染色の世界には、「印染しるしぞ」と呼ばれるものがあります。

印染は、固有の名称や文字、図案、家紋などを布に染め付ける独特の染色のことを表します。

例えば、商家の入り口や飲食店の入り口を飾り、その店の特色を一目で示す暖簾のれんや、神社ののぼりや大漁旗、商人や職人たちが自らの屋号や店名を染め抜いた粋な印半纏しるしばんてん、祭りに欠かせない法被、浴衣、手ぬぐい、壁掛けや前掛け、腕章といった小物に至るまで、印染が用いられてきた品物は数えきれないほど存在します。 続きを読む