菊(学名クリサンセマム)は、中国原産の植物として、古代中国では不老長寿の薬草として知られていました。

菊,KENPEI, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons,Link
車の模様(文様)は、公家が乗った御所車(牛車)や花を乗せた花車、水辺の水車などがあり、車輪を模様にした車輪文も古くから使用されてきました。 続きを読む
紺屋は、「こうや」や「こんや」と読みます。
「紺」という名前が登場するには非常に古く、大化3年(647年)に制定された日本の冠位である「七色十三階の冠位」で、第五大小青冠の服色に「紺」が当てられました。
日本の中世(平安時代後期(11世紀後半)から、戦国時代(16世紀後半)までの500年ほど)においては、「紺搔」「紺座」「紺灰座」「紺屋」など、藍染に関する文献における記載も多くみられます。 続きを読む
古く、機織りは各家庭でおこなわれ、もっぱら女性の仕事でした。
縞帖(縞帳)とは、自家用で作る織物の参考のために、使い終わった大福帳の上に縞柄の裂が無数に貼りつけられたものです。
縞柄の裂が貼られた縞帖には、年号が記されたものも多く(経年劣化で解読できないものも多い)、貼り付けられた織物の年代を知る手掛かりとなります。
縞帖の特徴から、手紡ぎ糸から紡績糸へ、天然染料から化学染料への変化を感じることができます。
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絞り染めとは、部分的に布に染まらない部分を作る防染の技術です。
布の一部を糸で強く巻き締める「巻締め」や、針と糸で布を縫い、その糸を引き締めることによって防染する「縫締め」と呼ばれるものが基本的な技法です。
巻き上げ絞り
巻締めの一種である鹿子絞りは、江戸時代には非常に流行したため、たびたび奢侈禁止令の対象にもなっていました。
そこで絞り染めの手間とコストを抑えるために、型染めで絞り染めを表現する工夫がなされました。 続きを読む
四季のうつろい、地理的、歴史的、文化的背景などさまざまな影響を受け、日本の伝統色とされている色の名前は、非常に多くの種類があります。
数々の色の中でも、藍色、紅色、紫色の3つの色は活用されてきた歴史や色の豊富さなどをみると、日本人にとってとりわけ関わりの深かった色とも言えます。
古来、日本人は、色彩や色の表現について特別な感情や独自の感性を持っていたとされます。
古代の人々は、草木にも霊があると考え、草木の霊は特に「木霊」と呼ばれ、一番身近に存在する「和霊」としてとらえていたとも言われています。 続きを読む
スリーブ(sleeve)は、日本語では袖にあたる部分です。
キモノスリーブ(kimono sleeve)とは、その名前の通りですが、日本の着物からインスパイアを受けて、ヨーロッパで表現された袖の形です。
そもそもの着物(キモノ)の語源は、「着る物が詰まった」とされ、室町時代末期には「着る物」と「着物」が併用されており、のちに「着物」の語が定着したとされています。
キモノスリーブに対する解釈は、その言葉の発生から現在に至るまでに、変わってきている点もあるようです。 続きを読む
薩摩絣は、文献によると、江戸時代の元文5年(1740年)に織り始められたと記録されています。
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