スリーブ(sleeve)は、日本語では袖にあたる部分です。
キモノスリーブとは、その名前の通りですが、日本の着物からインスパイアを受けて、ヨーロッパで表現された袖の形です。

キモノスリーブ,Kimono sleeve/MoMu – Fashion Museum Antwerp,CC0,via Wikimedia Commons,Link
ワンピースやコート、ジャケットなどと広範囲に応用されています。
袖丈は、比較的短いものが多く、袖口の幅がゆったりとしており、身頃と袖が続きで裁断されているのが特徴的です。
キモノスリーブに対する解釈は、その言葉の発生から現在に至るまでに、変わってきている点もあるようです。
キモノスリーブの良さ
キモノスリーブは、四季を通じて、子供から大人までさまざまな服装に使用できるシンプルな袖といえます。
ゆったりとした袖なので、通気性もあり、袖に動きを出せます。
運動を楽にして、立体的にする場合、キモノスリーブの袖下(脇)の部分にひし形の襠を入れる場合があります。
襠は、ガゼット(gusset)とも言いますが、補強布として擦れて破れてしまわないようにする役割も大きいです。
キモノスリーブを取り入れる際の注意点としては、使用する布地が硬い場合は、袖幅や袖丈をきちんと考える必要があります。
なぜなら、ゆったりとしている分、必要以上に生地の重みを感じたり、動きが出ず、キモノスリーブである良さを消してしまう可能性があるからです。