墨流し(すみながし)とは?和紙や布を墨汁(ぼくじゅう)で染める墨流しの技法や歴史について

墨汁ぼくじゅうを水面に浮かべ、波紋状はもんじょうの模様を作り、水面に和紙や布つけて模様を染めることを「墨流し(すみながし)」といいます。

福井県武生たけふ市に伝わる「越前墨流し(えちぜんすみながし)」は、800年の歴史があります。 続きを読む

ざざんざ織

ざざんざ織(颯々織)とは?ざざんざ織の特徴と技法について

静岡県の浜松市周辺は、「遠州織物えんしゅうおりもの」の名前で広く知られ、昔から織物業が盛んでした。

機屋はたやの家系を持ち、民藝運動家であった静岡県浜松市の平松実ひらまつみのるが、遠州織物の伝統技術を基盤に、新しい創造性を加えて作り出したのが、「ざざんざ織(颯々織)」です。 続きを読む

紋織り(もんおり)の種類。ラペット織り、ドビー織り、ジャガード織りについて

もん織りという言葉は、平織り、あや織り、朱子しゅす織りなどの異なる組織や、異なる色糸を組み合わせることによってできる織物の総称として使用されます。

もん織りの種類には、ラペット織り、ドビー織り、ジャガード織りなどがあります。
続きを読む

染色・草木染めにおける小鮒草(こぶなぐさ)

小鮒草こぶなぐさは、イネ科の一年草で、日本各地の田んぼのあぜや道ばた、原野に自生しています。

small carpetgrass (Arthraxon hispidus)

小鮒草(こぶなぐさ),Arthraxon hispidus,Evan M. Raskin, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons,Link

染料植物として有名な刈安かりやすと同じように黄色色素を持ち、アルミナ媒染で黄色に染まります。

藍染との重ね染めを併用することで、緑色も表現することができます。 続きを読む

大和絣(やまとがすり)とは?大和絣の特徴と歴史について

室町後期の大永だいえい(1521年〜1528)から天文てんぶん(1532年〜1555年)頃には、すでに日本での木綿栽培が広がってきていたとされており、大和地方(奈良県)においても古くから木綿の織物が織られていた考えられます。

宝暦年間ほうれきねんかん(1751年〜1764年)に、現在の奈良県御所ごせ市を中心として越後上布えちごじょうふを木綿布に変えて織り出されたのが、大和絣やまとがすりの起源とされます。 続きを読む

繁菱文(しげひしもん),菱文,伊勢型紙

デザインにおける滋文(しげもん)・繁文(しげもん)

文様(模様)の配置が密になっているものを、間隔をおいて散らした文様である「遠文とおもん」に対して、「滋文しげもん」や「繁文しげもん」などと言います。

デザインにおける滋文(しげもん)・繁文(しげもん)

菱形の菱文ひしもんを隙間なく織り出したものを「繁菱文」と言ったり、目結めゆい(鹿の子絞り)を密にしたものを「滋目結しげめゆい」と表現します。

上記の例のように、「滋」と「繁」という言葉が頭につくことで、模様が密なことを表現する言葉となっています。

キモノスリーブ(kimono sleeve)とは何か?キモノスリーブの特徴について

スリーブ(sleeve)は、日本語ではそでにあたる部分です。

キモノスリーブ(kimono sleeve)とは、その名前の通りですが、日本の着物からインスパイアを受けて、ヨーロッパで表現された袖の形です。

そもそもの着物(キモノ)の語源は、「着る物が詰まった」とされ、室町時代末期には「着る物」と「着物」が併用されており、のちに「着物」の語が定着したとされています。

キモノスリーブに対する解釈は、その言葉の発生から現在に至るまでに、変わってきている点もあるようです。 続きを読む

蚕(かいこ)の繭(まゆ)。絹糸(シルク糸)の原料

絹(シルク)をこすり合わせた時に出る音「絹鳴り(きぬなり)」

絹(シルク)をすり合わせた時や、絹でできたおびを手や指でこすったりした時に出る音を「絹鳴り(きぬなり)」と言います。

一般的には、毛羽がほとんどない長繊維(フィラメント)の織物は、すり合わせると音が発生しやすいです。

特に絹糸は、単糸たんしの断面が三角形であるため、より高い音が出ます。 続きを読む