木綿の原種に近いものとして、茶綿(ちゃめん)と呼ばれる品種があります。 続きを読む

木綿の原種に近いものとして、茶綿(ちゃめん)と呼ばれる品種があります。 続きを読む
フェルト(Felt)とは、代表的な不織布として日常生活の中でも使用されており、ウール(羊毛)や獣毛繊維を縮ませて作られるものです。
フェルトという言葉は、ギリシャ語のFulzen(結合させる)からきているように、ウール(羊毛)の縮絨性(縮むこと)をはっきりと表しています。
フェルトの技法は、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国にも古くから伝わっており、フェルトの帽子や靴下など、その保温性の高さと摩擦に強いことから、現在でも世界中で広く親しまれています。
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黄八丈とは、主に草木染めで染められた黄色・樺色・黒色の三色の糸を使って、さまざまな縞模様を織り出す絹織物のことです。
黄八丈は、広い意味で茶系統の鳶八丈や黒系統の黒八丈を含めた、八丈島で生産された紬を総称しています。
全体的に渋く、味わいのある色合いであるため、絹織物らしい光沢感は抑えられます。
染色の工程で、乾燥のために長い日数を八丈島の強い直射日光にさらすため、堅牢度が良く変色したり退色しづらい特徴があります。
黄八丈は、たくさん使われ、洗われることで、年を経るにつれて、より一層色合いが冴えてくるともいわれたりします。 続きを読む
人類の営みにおいて、織物が作られるようになる際の原型とはいかないまでも、織布の先駆けともいえるものとして、木の皮の繊維から作る樹皮布が挙げられます。 続きを読む
奈良晒とは、麻の生平を晒して(漂白)して白くしたもので、麻織物のなかでは高級品とされていました。
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木綿の原産地は、インドと言われています。
インドのパンジャブ地方は、古くから織物の技術の世界的な源であり、ヒマラヤを源流としインド洋に注ぐインダス川流域の文化とともに世界中へ広がっていきました。
紀元前1世紀頃の古代ローマでは、人々はすでに綿の布を身にまとっていたようです。
日本に木綿が入ってきたのは1200年ごろの鎌倉時代初期、中国から綿が持ち込まれており、その後に種子が伝わり、三河や遠江、大和、摂津、河内、和泉などが産地となりました。
17世紀前半ごろの江戸時代の早い時期には、幕府が栽培を問題視しなくてはならないくらいには、木綿栽培が全国各地で広がっていたのではないかと考えれています。
木綿が大陸から入ってくる以前は、麻が庶民の日常着でしたが、木綿の経済性や機能性の良さによって、江戸時代には木綿が庶民の日常着になっていくのです。
その後、明治時代の産業の近代化の波に飲まれ、国内の綿栽培は急速に衰退していきます。
綿を巡る歴史は、世界中数え切れないほどありますが、西インド諸島で栽培されていたシーアイランド・コットン(海島綿)とコロンブスの話があります。 続きを読む
ウール(羊毛)は、家畜として飼育されている羊の毛です。
ウール(羊毛)以外に、紡績繊維として使用される動物繊維のことを獣毛と言います。
獣毛は、原始時代から毛皮として人類が用いてきた最も古い歴史を持つ紡織繊維と言えます。
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