「繊維の宝石」カシミヤは何がすごいのか。


カシミヤを使った衣類と聞くと、高級なイメージが湧いてきますが、いったいカシミヤの何がすごいのでしょうか。

カシミヤは「繊維の宝石」と呼ばれ、長い歴史の中で常に高品質な繊維としての高い地位を維持してきました。

カシミヤと呼ばれるのは、インド北西部の高山地帯のカシミール地方に生息しているカシミヤヤギに由来があります。

カシミアヤギの産毛

カシミール地方で産出するヤギの毛で織り上げられた肩掛けが、18世紀に大流行して多くの人にカシミヤの優れた性質が知られていきました。

カシミール地方のヤギは、厳しい気候条件を生き抜くために、外側まで伸びる太い「刺毛(しもう)」と内側の繊細でやわらかい「産毛(うぶげ)」が生えています。

毎年春の終わりに、暑い季節を迎える準備として脱毛期に入ります。この季節にくしのような道具をつかって産毛をすき、それがカシミヤの原料となります。

実際には、太い刺毛もいっしょに収穫されますが、きちんと産毛だけを選別します。

羊毛の表面は、人の髪の毛のようにスケールと呼ばれる鱗(うろこ)状になっており、この構造が水を弾き吸湿性を与える要因となっていますが、カシミヤは一般的な羊毛よりもはるかに繊細です。

繊維も、直径15ミクロンと細いのも特徴的です。

一頭あたりの採毛量は約250gと少なく、いかに貴重品であることがわかります。

カシミヤヤギは、インドのカシミール地方だけでなく、チベット、モンゴル、中国、イラン、ロシアなどの乾燥した寒冷山岳地帯で飼育されています。

幻の超高級繊維ビキューナ

カシミヤ以外の動物の毛を使用した繊維としては、モヘア、アルパカ、ミンクなど、光沢感や軽さ、保湿性をしっかり備えており、高級感もあいまって人気が高いです。

モヘアは、アンゴラヤギからとれる毛で、光沢感があり、断熱性や保湿性にすぐれています。

アルパカとアルパカの仲間のビキューナも品質が良く、特にビキューナの毛は稀少価値があります。あらゆる毛の製品のなかで感触、風合い、光沢などにおいて最上級の評価をされており、「幻の超高級繊維」とされています。

ビキューナは、南米アンデス山脈の高地に生息するしており、捕獲を禁止されているようにその生息数が少ないため「幻」とされています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です