色合い」カテゴリーアーカイブ

藍染された木綿糸(先染め)

6種類の基本的な染色の仕方と染料の種類。直接染法、反応染法、建染め染法、発色染法、媒染染法、分散染法について

染色とは、繊維品や革、紙などの製品に染料を用いて色をつけること(染める・着色)を表します。

染色の「染」の字は「水」を表す部首であるサンズイと、「木の枝葉」や「花のついた枝」などを表す「」をから成り立っており、もともとは草木を染料にしていたことが漢字からもわかります。

また、「そめ」は、古くは「しむ」といっており、「何かに他のものが浸透する」「液体に十分浸して浸透される・湿らせる」などを表すように、「染」「泌」「浸」「滲」「湿」などの字が当てられました。

この「しむ」から母音交代語として「そむ→そめ」が出て、「染」の字が当てられたとされます。

現代における染色方法は、基本的に6種類に分けられます。

染料の種類も数多くありますので、本記事で紹介していきます。 続きを読む

ぼかし染め(グラデーション染め)

染色におけるぼかし染め・グラデーション染め。色彩や濃度を数段階に分けて変化させる繧繝(うんげん)について

ぼかし染め(暈染ぼかしぞめ)は、色彩や濃度を次第に変化させて染めることを表します。

一色(単色)、または数色がそれぞれ濃淡に表現されたもので、「グラデーション染め」などとも言います。 続きを読む

甕覗(かめのぞき)。藍染された極めて淡い色合いである甕覗(瓶覗)

色合いにおける甕覗(かめのぞき)。藍染された極めて淡い色合いである甕覗(瓶覗)について

藍は、古くから世界各地で使用され、人々に一番愛されてきたともいえる植物染料です。

日本において、藍染された色は一番薄い藍白あいじろから、一番濃い留紺とめこんまで、「藍四十八色あいしじゅうはっしょく」と呼ばれるほど多くの色味があり、それぞれ名前がつけられていました。

それぞれの藍色に名前をつけて区別をしようと思えるほど、藍色を見る目を昔の人々が持っていた・・・・・・・・・・・・・・・ともいえます。

藍色のなかで、比較的有名なものに甕覗かめのぞき(瓶覗)という色名があります。 続きを読む

ベンガラ(弁柄)を部分的に摺り込んで染められた、唐草模様の藍染布

染色に使用される赤色の顔料であるベンガラ(弁柄/紅殻)について

天然に出る赤色の土は、世界中のいたるところで見られます。

日本においては、水稲農耕すいとうこうさくが始まる弥生時代やよいじだい(紀元前10世紀頃〜紀元後3世紀中頃)以前に用いられた顔料は基本的には赤と黒の2色で、赤は赤土あかつち(せきど)が使用されていたと考えられます。 続きを読む

墨流し(すみながし)とは?和紙や布を墨汁(ぼくじゅう)で染める墨流しの技法や歴史について

墨汁ぼくじゅうを水面に浮かべ、波紋状はもんじょうの模様を作り、水面に和紙や布つけて模様を染めることを「墨流し(すみながし)」といいます。

福井県武生たけふ市に伝わる「越前墨流し(えちぜんすみながし)」は、800年の歴史があります。 続きを読む

染色・草木染めにおける小鮒草(こぶなぐさ)

小鮒草こぶなぐさは、イネ科の一年草で、日本各地の田んぼのあぜや道ばた、原野に自生しています。

small carpetgrass (Arthraxon hispidus)

小鮒草(こぶなぐさ),Arthraxon hispidus,Evan M. Raskin, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons,Link

染料植物として有名な刈安かりやすと同じように黄色色素を持ち、アルミナ媒染で黄色に染まります。

藍染との重ね染めを併用することで、緑色も表現することができます。 続きを読む

縞織布『江戸・明治藍の手染め』愛知県郷土資料刊行会

藍下(あいした)とは?藍と植物染料の重ね染めについて

藍下あいしたとは、藍で下染したぞめするという意味でこの名があります。

べに下染したぞめするのを、紅下べにしたというの同じです。

昔は、高級品で深みのある黒紋付の染色などに、檳榔子びんろうじが使用されていましたが、その場合、藍や紅などで下染めした上に、檳榔子染びんろうじぞめをすると、青味または赤味を含んだ黒を染めることができました。

藍で重ね染めをすると、堅牢度けんろうどの向上も期待することができます。
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茶屋染(ちゃやぞめ)・茶屋辻(ちゃやつじ)とは?藍染で総文様に型染めされた帷子(かたびら)について

茶屋染ちゃやぞめは、江戸時代初期頃から行われていた型染めの一つです。

主に武家の女性が着用した帷子かたびらの染色方法で、藍色一色で型紙を用いて全体に模様が入るように(総模様)染めたものです。 続きを読む