茶屋染は、江戸時代初期頃から行われていた型染めの一つです。
主に武家の女性が着用した帷子の染色方法で、藍色一色で型紙を用いて全体に模様が入るように(総模様)染めたものです。 続きを読む
茶屋染は、江戸時代初期頃から行われていた型染めの一つです。
主に武家の女性が着用した帷子の染色方法で、藍色一色で型紙を用いて全体に模様が入るように(総模様)染めたものです。 続きを読む
紅花の原産地は、中央アジアやエジプト、メソポタミア地方あたりではないかとされていますが、はっきりはしていません。
紅花が日本に渡来したのは、シルクロードを通じて古墳時代に伝来し、古代中国から「呉藍」として輸入されたものと伝えられています。
花は染料としてだけでなく、薬用としても用いられ、種子からは油も絞れるため、幅広い用途に使用されました。 続きを読む
着物は広義には身体に着る衣服の意味で用いられ、狭義には洋服に対する和服全般を表します。
年齢や性別、種類などは無関係で、さらに狭義の場合は、和服の中でも長着のようなものを表す場合があります。
いわゆるワンピースのような形で体に巻き付け帯を締めて着る表着を、羽織や襦袢などと区別していいます。
着物の種類によっては裏地がつけられることも多くあり、江戸時代中期ごろには表地を質素にし、裏地に高価なものを用いることが流行しました。
絵師に頼んで、裏地に絵を描かせて模様をつけるということもあったようです。
着物(きもの)の語源は、「着る物が詰まった」とされ、室町時代末期には「着る物」と「着物」が併用されており、のちに「着物」の語が定着したとされています。
葛は(学名Pueraria lobata. )、日本全土で見られるマメ科の多年草で、茎はつる状に伸びて長さは10メートル以上にもなります。
葛は、染料植物としての歴史はほとんどありませんが、日本や中国では人々の生活において、様々な分野で活用されてきた有用植物です。
夏から秋にかけて、20cmくらいの花序を出し、赤紫がかった蝶形花が下方から順に咲いていきます。
葛(くず)Pueraria lobata,あおもりくま, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link
葛は、土手や荒地など日当たりの良い斜面によく見られ、繁殖力があります。
長いつるを伸ばして他の草木を覆い隠すので、厄介な雑草として扱われることもありますが、はるか昔の万葉の時代頃からの秋の七草の一つに数えられ、親しまれてきました。 続きを読む
呉服とは、一般的に和服用の織物の総称で、特に絹織物を指します。
麻や木綿の織物を太物というのに対して、「絹の着物」を表して区別することもありましたが、現在ではその区別は基本的にありません。
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黄土による染色は、植物染料の発達にともなって、次第に衰退していったと考えられますが、日本においても広い地域で黄土を使用した染めが行われていたのではないかと推測されています。
7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された、現存する日本最古の歌集である『万葉集』には、黄土を詠ったとされるものが6首あり、大阪の住吉地域での黄土についての記述があります。 続きを読む
日本において薄紫色に咲く竜胆は、古くから人々に親しまれてきた植物です。
昔から人々に特に愛された植物は、デザインに際して模様化(文様化)されてきましたが、竜胆は平安時代から染織デザイン(衣服の文様)において好まれていました。 続きを読む
『源氏物語』を題材とした絵の総称を「源氏絵文」と表現します。
平安時代の風俗を物語式に描いたものを文様化(模様化)し、絵画性が強く、工芸品のデザインに好んで用いられていました。 続きを読む