日本において薄紫色に咲く竜胆は、古くから人々に親しまれてきた植物です。
昔から人々に特に愛された植物は、デザインに際して模様化(文様化)されてきましたが、竜胆は平安時代から染織デザイン(衣服の文様)において好まれていました。
デザインにおける竜胆文(りんどうもん)

竜胆,リンドウ,Alpsdake, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link
竜胆文(りんどうもん)は、基本的には三つの花に五枚の葉を組み合わせた模様で、葉の形が笹に似た五葉であることから「笹竜胆文」とも呼ばれます。
染織におけるデザインのみならず、家紋(紋章)にも多くみられる伝統的な模様(文様)です。

笹竜胆文(ささりんどうもん),User:白拍子花子, Public domain, via Wikimedia Commons,Link
枝笹竜胆文(えだささりんどうもん)
細かい枝が付いている竜胆の花と葉をかたどった模様(文様)を、枝笹竜胆文といいます。