太布とは、古代の栲布(楮布)のように、楮や穀の繊維を糸にして織った布を表す言葉とされます。
後に藤や大麻、科など、雑繊維で織る粗布の類も含めて太布と呼ぶようになりました。 続きを読む
太布とは、古代の栲布(楮布)のように、楮や穀の繊維を糸にして織った布を表す言葉とされます。
後に藤や大麻、科など、雑繊維で織る粗布の類も含めて太布と呼ぶようになりました。 続きを読む
インディゴ(indigo)は、インジゴとも書き、①植物の藍(indigo plant)②植物の藍から取った染料③藍色(indigo blue)などの意味があります。 続きを読む
デニム(denim)は、もともとアメリカで労働着(ワークウェア)として誕生しました。
1840年代にカリフォルニアで金の鉱脈が発見されたことにより、いわゆるゴールドラッシュと呼ばれる金の採掘ブームが1870年代にかけてまきおこりました。
金鉱労働者の間で堅牢な衣類の需要が増えたことが、デニム誕生の背景としてあるのです。
1853年、ドイツからサンフランシスコに移民としてやってきたLeviStraussは、耐久性に優れたキャンバス素材を使ったパンツを自身の雑貨店で販売しました。
これが、世界中で愛されているデニムブランド「リーバイス(Levi’s)」のはじまりと言われています。 続きを読む
染色・草木染めにおいて、大豆をすりづぶして作った豆汁(呉汁)が使用されてきました。
豆汁の成分は、主に大豆タンパク(グリシニン)とデンプン、脂肪の混合物となります。
絵具や顔料を定着させるために、豆汁の大豆タンパクが役割を果たします。
卵白や牛乳なども、豆汁と同じようにタンパク質による接着剤、凝固剤としての役割をします。 続きを読む
江戸時代後期に、茶器名物に関する図録である『古今名物類聚』が出版されます。
この書物に挙げられる名物裂は、名物裂の基本とされています。
『古今名物類聚』は、出雲の松江城主であった松平不昧(1751年~1818年)が、寛政元年(1789年)から9年にかけて編纂されました。
黄櫨、黄櫨染と呼ばれる色彩があります。
平安時代以降、日本の天皇が儀式のときに着用する袍の色と決められ、「絶対禁色」として天皇以外は着ることが許されない色とされてきました。
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丹波布(たんばふ)と呼ばれ、親しまれている織物があります。
丹波布(たんばふ)とは、現在の兵庫県氷上郡青垣町佐治地方を中心に、幕末から明治中頃にかけてのみ盛んに織られました。
木綿を主体に、緯糸に絹糸を織り込んだもので、産地の佐治では「縞貫」と呼ばれ、他の織物とは区別されながら発達していきました。 続きを読む
蘇芳(学名Caesalpinia sappan)はインドやマレーシアなどの熱帯地域に自生しているマメ科ジャケツイバラカ亜科の植物です。
蘇芳は成長すると樹高が5~10メートルになり、幹にはトゲが多く、葉は鳥の羽が並んでいるような形の羽状複葉で、5月から6月ごろに円錐花序を出し、黄色い花を咲かせます。
蘇芳は、その芯材に含まれるブラジリン(brazilin)と少量のヘマティン(天然赤色色素が染料として使われてきました。 続きを読む
砧打ち(きぬたうち)は、布を木槌で打って感触を柔らかくし、光沢感を出すために行われます。
布目をつぶすことで繊維が柔らかくなり、布面が滑らかになることでツヤがでます。
砧の技法は中国から伝来したとされ、古くから織り上がった絹布や麻布、木綿布の仕上げの工程で行われてきました。 続きを読む