絵革(えがわ)は、画革とも書き、革に絵を染めつけたという意味からこの名前があります。
革を染めるのは、平安時代の頃からおこなわれていたとされます。 続きを読む
絵革(えがわ)は、画革とも書き、革に絵を染めつけたという意味からこの名前があります。
革を染めるのは、平安時代の頃からおこなわれていたとされます。 続きを読む
シルクの素材を扱う上で、「家蚕」、「野蚕」という言葉に出会います。
野生であったものを人工的に繁殖させたり、品種改良しながら飼育された蛾が「家蚕」と呼ばれます。
野生に生息していたり、野生に近い状態のマユをつくる昆虫類を「野生絹糸虫」と総称し、その中で特に実用的なマユをつくる品種を「野蚕」と呼んでいます。 続きを読む
木綿の原産地は、インドと言われています。
インドのパンジャブ地方は、古くから織物の技術の世界的な源であり、ヒマラヤを源流としインド洋に注ぐインダス川流域の文化とともに世界中へ広がっていきました。
紀元前1世紀頃の古代ローマでは、人々はすでに綿の布を身にまとっていたようです。 続きを読む
奈良晒とは、麻の生平を晒して(漂白)して白くしたもので、麻織物のなかでは高級品とされていました。
続きを読む
長野県では、古くから紬織物が盛んに織られてきました。
飯田紬や山繭紬、上田紬など歴史的にも古く、その名が広く知られていますが、これらを総称して信州紬と呼んでいます。 続きを読む
長野県では、古くから紬織物が盛んに織られてきました。
山繭紬、上田紬や、飯田紬など歴史的にも古く、その名が広く知られていますが、これらを総称して信州紬と呼んでいます。 続きを読む
アイヌの伝統織物に、厚司(厚子)があります。
厚司(厚子)は、古くからアイヌの人々のあいだに伝わってきた織物で、ニレ科の植物であるオヒョウ(オヒョウダモ)の樹皮を繊維にして織られています。 続きを読む
織物の原型とはいかないまでも、織布の先駆けともいえるものとして、樹皮布が挙げられます。 続きを読む
今では伝説として語り継がれていますが、現在のバングラデシュの首都ダッカでは、高度な技術によってつくられたダッカ・モスリンという伝説の綿織物がありました。
現存するものは、ロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館で保存されているようです。
バングラディッシュは、インドから独立した国なので、イギリスが植民地統治をしている以前は、インドの綿業の中心地であり、その生産量や染色技術においてももっとも世界で進んでいたと言われます。
当時はもちろん機械がなく手工業だったので、糸は手紡ぎされていましたが、その糸が非常に細く、それを使用して非常に薄い綿織物を織っていました。
インドで手紡ぎをイメージすると、ガンジーが糸車を回している有名な写真を思い起こしますが、当時細い糸を紡ぐときも、早朝に霧の立ち込める川のほとりで糸車を回し、指先に油をつけながら紡いだといわれています。
早朝の霧、そして川の近くで湿気の多い場所が、糸を紡ぐのに適していたのです。 続きを読む
普段私たちが着ている服を考えてみればよく分かることですが、私たちの身近にある繊維は、伸びたり縮んだりします。
これは、一般的に繊維を構成する高分子(ポリマー)の動きによるものです。天然の高分子は、構造が複雑で、合成された高分子は簡単な構造で組み立てられています。
合成方法によって、繊維の性質がさまざま変わってきます。
無機繊維と金属繊維以外の化学繊維も、「高分子」と呼ばれる細長い形をした分子でできているのです。
伸びたり縮んだりと、高分子(ポリマー)でできている繊維の代表的な性質について挙げてみます。 続きを読む