ウール(羊毛)は、家畜として飼育されている羊の毛です。
ウール(羊毛)以外に、紡績繊維として使用される動物繊維のことを獣毛と言います。
獣毛は、原始時代から毛皮として人類が用いてきた最も古い歴史を持つ紡織繊維と言えます。
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ウール(羊毛)は、家畜として飼育されている羊の毛です。
ウール(羊毛)以外に、紡績繊維として使用される動物繊維のことを獣毛と言います。
獣毛は、原始時代から毛皮として人類が用いてきた最も古い歴史を持つ紡織繊維と言えます。
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革染めで有名なものに、燻革というものがあります。
燻革とは、燻という言葉にあるように煙を利用して染められた革のことです。
人類史上、けものの皮の保存方法として原始的に最初に気づいた手段は、煙で燻す「煙なめし」であったとされています。
煙で染色できるという点も、その関連で必然的に発見されたのでしょう。
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デニム(denim)は、もともとアメリカで労働着(ワークウェア)として誕生しました。
1840年代にカリフォルニアで金の鉱脈が発見されたことにより、いわゆるゴールドラッシュと呼ばれる金の採掘ブームが1870年代にかけてまきおこりました。
金鉱労働者の間で堅牢な衣類の需要が増えたことが、デニム誕生の背景としてあるのです。
1853年、ドイツからサンフランシスコに移民としてやってきたLeviStraussは、耐久性に優れたキャンバス素材を使ったパンツを自身の雑貨店で販売しました。
これが、世界中で愛されているデニムブランド「リーバイス(Levi’s)」のはじまりと言われています。 続きを読む
ほとんどすべての繊維は、「ポリマー」と呼ばれる高分子物質で構成されています。
合成された高分子化合物から造った繊維を、「合成繊維(英:synthetic fiber)」と言います。 続きを読む
植物繊維といえば、綿と麻に代表されますが、その他にも実用的に繊維として使用されている植物があります。 続きを読む
ウール(羊毛)は、家畜として飼育されている羊の毛を言い表します。
国際的な商取引では羊毛に限って「ウール(wool)」と呼んでおり、他の獣毛繊維を「ヘア(hair)」と呼んで区別しています。
品質表示において「毛」と表記する場合は、すべての獣毛に適応できます。
高級品であること示すために、カシミヤ(cashmere)やモヘア、アンゴラなどとそれぞれ表記できる場合もあります。
Sheep for wool,Virginia State Parks staff, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons,Link
1本の糸をつくるためには、1本から複数の糸をねじりあわせることで撚りをかける作業が必要です。
「撚り」とは、糸をねじり合わせることを意味し「撚糸」という言葉は、「撚りをかけた糸」を表します。
糸を撚ることで、丈夫な1本の糸をつくることができるのです。
糸の撚りについて考えるのは非常に重要で、なぜなら糸の撚り方によって、糸の強度、肌ざわりや風合いに大きく影響するためです。 続きを読む
インドにおけるキャラコ(calico)と呼ばれた平織りの綿織物が、17世紀終わり頃からヨーロッパに伝わり、人々を魅了しました。
キャラコは、カーテンやシーツ、そして肌着等にも適していました。
もともと、ヨーロッパには綿花の栽培と綿工業がなかったため、インドからやってきた綿織物が、人気を博すのは必然でした。
人々に愛されたキャラコですが、歴史をたどってみると、イギリスの産業革命とその背景にあった悲しい歴史がみえてきます。
更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum, Public domain, via Wikimedia Commons,Link