素材」カテゴリーアーカイブ

蚕(かいこ)の繭(まゆ),絹糸(シルク糸)の原料

絹(シルク)のセリシンとは?セリシン(sericin)を除去する方法について

かいこ家蚕かさん)のまゆから取ったままの糸を生糸きいと(raw silk)と言います。

生糸きいとを構成している一本の繊維は、2種のタンパク質からなります。

カイコの体内にある左右の絹糸腺からつくられた2本の「フィブロイン」タンパク質が、膠質こうしつの「セリシン(sericin)」と呼ばれるタンパク質に包まれた形になっています。 続きを読む

蚕(かいこ)の繭(まゆ),絹糸(シルク糸)の原料

シルク(絹)を生み出す蚕(かいこ)の一生

人類は、紀元前からかいこが吐き出す絹糸(シルク糸)を利用してきました。

中国においては、長きにわたって絹に関する技術は国外秘にされていましたが、絹織物は、古代ギリシャのアレクサンダー大王(紀元前356年〜紀元前323年)の頃から絹の交易の道であったシルクロードを通じて輸出されていました。

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ウールの黄ばみの原因とは。黄ばんだウールの洗濯方法と、黄色の変色とカビをできる限り防ぐ方法

ウールは日光に当たったり、酸化さんかによって、次第に黄色味を帯びてきます。

もちろん黄ばみに関しては、ウールだけではなく、コットンやシルク、ナイロンやポリエステルなどさまざまな繊維に対して発生します。

ウール糸のストック,Stock of wool

ウール糸のストック,Stock of wool ,Lauchap, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

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絹織物である甲斐絹(かいき)の特徴

絹織物の名前である甲斐絹(かいき)は、海気や改機、海黄、加伊岐などとも表記されてきました。

甲斐絹(かいき)は、もともと慶長けいちょう(1596年〜1615年)以前にオランダ人が貿易で日本にもたらした織物とされます。

寛文かんぶん年間(1661年〜1673年)に、甲斐絹(かいき)にならって甲斐かい(現在の山梨県)の郡内地方で同じような織物を生産し、これを「郡内海気」や「郡内」と言いました。

明治時代の初め頃から、産地の名前にあやかって「甲斐絹(かいき)」の字を当てたとされます。

経糸、緯糸に染色した絹練糸を用いた平織物で、色糸の使い分けによって無地や縞柄、格子や玉虫、雪降などの種類があります。 続きを読む

刺し子された藍染布 岡村吉右衛門『庶民の染織』

こぎん、こぎん刺しとは?麻布の仕事着である「こぎん」の特徴と東北地方の麻布文化について

こぎんとは、麻でできた単衣ひとえ(裏地がない着物)の仕事着を表します。

東北地方の中で、特に青森県や秋田の日本海側の地域で「こぎん」という呼称が使われていました。

江戸時代後期の明和めいわ安政あんせい年間の文献に、「小巾こぎん」の文字が見られています。

青森県の津軽地方では、藍染で濃紺に染められた麻布の長着ながぎ短着みじかぎのの背中と前身頃まえみごろに白い木綿糸で刺しつづる(刺子さしこ)、「こぎん刺し着物(津軽刺しこぎん)」があります。 続きを読む

染色・草木染めにおいて、ウール(羊毛)のフェルト化を防ぐ方法

羊毛(ウール)を染色した際に素材がフェルト化して硬くなってしまうと、風合いが大きく変わってしまったり、糸を染めた場合は糸同士がくっついたりして、使い物にならなくなってしまいます。

羊毛(ウール)のフェルト化は、水分、高温と圧力、薬品などが作用することで起こる可能性があるため、それらの要素に注意して染色を行う必要があります。 続きを読む

ウール(羊毛)の特徴と素材の特性。ウール(羊毛)はなぜ縮むのか?

ウール(羊毛ようもう)は、家畜として飼育されている羊の毛を言い表します。

国際的な商取引では羊毛に限って「ウール(wool)」と呼んでおり、他の獣毛じゅうもう繊維を「ヘア(hair)」と呼んで区別しています。

品質表示において「毛」と表記する場合は、すべての獣毛じゅうもうに適応できます。

高級品であること示すために、カシミヤ(cashmere)モヘア、アンゴラなどとそれぞれ表記できる場合もあります。

Wilderness Road - Sheep for wool (7047953945)

Sheep for wool,Virginia State Parks staff, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons,Link

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