形のない風を模様化(文様化)したものは少なく、古代中国では風神や風のシンボルとされる想像上の鳥である鵬、雨とのつながりなどでデザインに表現されてきました。
デザインにおける風・風文(かぜもん)
風そのものを形にしたものには、細長い笹の葉のような三角形の一群を横に飛ばしたような模様(文様)があります。
日本においては、風は揺れ動く物体や空に飛ぶ雲などで表現されてきました。
形のない風を模様化(文様化)したものは少なく、古代中国では風神や風のシンボルとされる想像上の鳥である鵬、雨とのつながりなどでデザインに表現されてきました。
風そのものを形にしたものには、細長い笹の葉のような三角形の一群を横に飛ばしたような模様(文様)があります。
日本においては、風は揺れ動く物体や空に飛ぶ雲などで表現されてきました。
桛木とは、紡錘(つむ)で紡いだ糸をかけて巻く工字形の木です。
桛木を模様化(文様化)したものは、桛木文として知られ、絣のデザインによく用いられてきた幾何学文様です。
絣織物の絣柄を表すための糸を、地糸に対して「絣糸」といいます。
絣糸は、さまざまな防染方法を活用し、糸に染まっていない部分を作ることで表現されます。 続きを読む
銘仙は、群馬県の伊勢崎が有名で、「銘仙といえば伊勢崎」というほど、全国的に知られていました。
銘仙は、平織りの絹織物の一種で、目専、目千、銘撰とも書かれ、「銘仙」の字を当てたのは明治時代以後となります。
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インドネシアの織物の中で模様を織り出す技法としては、紋織りとともに、広い地域で行われていたのが絣です。 続きを読む
柏(学名:Quercus dentata)は、山野に自生する落葉喬木で、葉は大きく、周辺がギザギザした鋸歯状の波形をしていることが特徴的です。
漢字の表記では、柏のほか、槲や檞の字が当てられることがあります。 続きを読む
ある一つの枠組みの中にデザイン(図様)した模様(文様)を収めたものを、囲文や囲模様と言います。
枠組みがあることによって、単独の模様(文様)として構成されています。
連続模様のモチーフともなり、風呂敷や座布団、クッションなどのデザインによく用いられました。
隠笠文とは、宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、この笠をかぶるとどこからも見えないという想像上の宝物です。
隠蓑文も同じく宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、これを着用すれば身を隠すことができるとされていた想像上の蓑です。
蓑とは、稲の藁など、主に植物を編んで作られた伝統的な雨具の一種です。
隠笠文と隠蓑文は、吉祥の意味を持っていたことから染織品のデザインに多く用いられてきた模様(文様)です。
鴛鴦(オシドリ)は、雄の姿が特に美しく、多彩な羽根色や脇腹の銀杏羽(いちょうばね)、後頭部の冠羽(かんう)が特徴的です。
中国古代に、「君子万年(教養や徳の高い立派な人はいつまでも長生きであるということを表わした四字熟語)」を祝うめでたい鳥としてや、夫婦和合(夫婦円満)の象徴とされました。
日本でもこの思想を受け、二羽の鳥が翼を並べること(男女の仲睦まじい様子)のめでたさや翼の美しさをモチーフに、「鴛鴦文(おしどりもん)」として模様化(文様化)しました。
鴛鴦(オシドリ)Pair of mandarin ducks,© Francis C. Franklin / CC-BY-SA-3.0, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link