ものづくり」カテゴリーアーカイブ

ジャワ更紗(バティック)

バティック(ジャワ更紗)とは?バティックの歴史と制作工程について

バティック(Batik)とは、ろうを使って防染ぼうせんするろうけつ染め(臈纈染ろうけつぞめ)によって模様が染められた布地の全般を表し、2009年にはインドネシアのバティックがユネスコの無形文化遺産に登録されています。

インドネシアのジャワ島で作られるバティックは有名で、ジャワ更紗とも呼ばれます。

バティック(Batik)という言葉の由来は、インドネシアのジャワ語で「書くこと」を意味する「アンバー(amba)」と「点を打つ」を意味する「ティティック(titik)」を組み合わせたもので、「点を描くこと(ロウケツ染め)」を意味して」を意味していました。

ジャワ更紗は、インドネシア語でカイン・バティックと呼ばれ、カインは「布」を意味します。
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「白練緯地桐竹鳳凰模様刺繍・摺箔小袖」16世紀桃山時代

日本や世界における刺繍(ししゅう)の歴史や特徴。奈良、平安、鎌倉、室町、江戸、それぞれの時代における刺繍について

針と糸があれば、布を自由に装飾できる刺繍ししゅうは、世界中で古くから行われてきました。

中国では、殷代いんだい(紀元前17世紀〜紀元前1046年)の青銅器に付着していた絹に菱形ひしがたの模様(文様もんよう)が刺繍ししゅうされた例が見つかっています。

日本においては、中国から発達した刺繍ししゅうの影響を受けながらも、織りや染めの技法と混ざりあいながら、日本的な美しさが数多く表現されてきました。
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加賀友禅(かがゆうぜん)とは?加賀友禅の技法と京友禅との違いについて

加賀友禅かがゆうぜんが染められてきた石川県の金沢市は、周囲を美しい山々に囲まれ、犀川さいがわと浅野川が流れる、加賀百万石の城下町でした。

この地域における染色の歴史も非常に古く、1500年代頃にはすでに「梅炭うめずみ」といわれる無地染が発達し、布地を梅の皮やしぶで染め、黄色味がかった赤色に染め上げたのです。

江戸時代初期には、「御国染おくにぞめ加賀染かがぞめ)」や「兼房染かねふさぞめ(けんぼうぞめ)」と呼ばれる友禅染めのような模様染めが行われていました。

このように染色の土台があった加賀において、京都から宮崎友禅斎みやざきゆうぜんさいが移り住んできたのです。

のり置の防染法が導入された江戸時代中期以降は、臙脂えんじと藍、紫の三色を基調にぼかしを加えた形式の友禅染めを特色としていました。 続きを読む

注染を染める伊勢型紙(いせかたがみ)

染色技法における注染(ちゅうせん)

防染の一種で、日本独自の「注染ちゅうせん」という技法があります。ゆかたや手ぬぐい、風呂敷、のれんなどに対して主に使われる技法です。

布を端から90センチずつ、染めようとする模様以外のところに、型紙あるいはシルクスクリーンを使って防染糊ぼうせんのりを置いて、つぎに折り重ねては同じ型紙で糊を置くという作業を繰り返します。

2反(一反は長さ約10.6m、巾が約30㎝)を同時に染めるので、布は20枚前後に折り重ねられます。これを注染台にのせて、模様になる部分に上から染液を注ぎこんで同じ色の部分を一度に染め上げます。 続きを読む

絞り染め柄に彫られた伊勢型紙

型染めで絞り染めのような柄を表現する染色技法について

絞り染めとは、部分的に布に染まらない部分を作る防染ぼうせんの技術です。

布の一部を糸で強く巻き締める「巻締め」や、針と糸で布を縫い、その糸を引き締めることによって防染する「縫締め」と呼ばれるものが基本的な技法です。

巻き上げ絞り

巻き上げ絞り

巻締めの一種である鹿子かのこ絞りは、江戸時代には非常に流行したため、たびたび奢侈禁止令しゃしきんしれいの対象にもなっていました。

そこで絞り染めの手間とコストを抑えるために、型染めで絞り染めの柄を表現する工夫がなされました。 続きを読む

呉服・染織業の仲介役を担う悉皆屋(しっかいや)

京都は歴史のある染織品の生産地であり、江戸時代からこの地で染織されるものは「京染」や「京染物」などと称されました。

京友禅西陣織など、高度に分業化した産地であったため、加工業者と流通業者を取り持つ調整役となっていた悉皆業しっかいぎょうを営む「悉皆屋しっかいや」が、さまざまな状況に対応しながら顧客の需要を満たしていました。

悉皆屋しっかいやという言葉は、今では聞く機会はほとんどありませんが、江戸時代から昭和にかけて京都や江戸などの呉服屋染織業界の加工仲介業を担い、流通を支えていました。

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型染めされた木綿の藍染布,唐草模様,長板中型

長板中形(ながいたちゅうがた)とは?長板中形の特徴や技法、歴史について

長板中形ながいたちゅうがたは、小紋こもんや形友禅などと同じく、日本に古くからある型染めの一種です。

長さが3間半(約6m36cm)、幅が約46cm、厚さが約2cmの一枚板である「長板ながいた」に生地を広げ、中形ちゅうがたと呼ばれる、大紋だいもん小紋こもんの中間ぐらい柄の大きさに彫られた型紙を使用して型付けを行うため、「長板中形ながいたちゅうがた」という名前があります。 続きを読む