ケルメス(Kermes)は、動物染料の一つで、15世紀頃までヨーロッパで赤や緋色に染める染料として珍重され、広く使用されていました。
ケルメスは、ブナ科植物に寄生し、樹液をエサとし、メスが天然のクリムゾン染料の原料となります。 続きを読む
ケルメス(Kermes)は、動物染料の一つで、15世紀頃までヨーロッパで赤や緋色に染める染料として珍重され、広く使用されていました。
ケルメスは、ブナ科植物に寄生し、樹液をエサとし、メスが天然のクリムゾン染料の原料となります。 続きを読む
酢酸(化学式CH3COOH)は、エタン酸ともいい、有機酸の代表的なものの一つです。
酢酸は、無色の刺激臭のある液体で、食酢にも3%〜5%含まれています。
酢酸の酸としての強さは、中程度です。
中程度である理由としては、水溶液の中でイオン解離(酢酸アニオン+水素イオン)する濃度範囲が、塩酸や硫酸のような強酸に比べて低いためです。 続きを読む
胡桃は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称です。
古くから胡桃と呼ぶのは、「鬼胡桃(オニグルミ)」を示すこと多く、日本列島に自生しているクルミの大半はオニグルミ(学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis)です。
樹皮は、暗灰色で縦に大きく割れ目が入ります。
4月〜6月にかけて若葉とともに花をつけ、その後に仮果(外皮)とよばれる実を付けます。
オニグルミ,Σ64, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
仮果(外皮)の中に核果が有り、その内側の種子(仁)を食用にする。
胡桃(オニグルミ)の青い仮果の皮や緑葉、樹皮などが染料に使用されます。 続きを読む
桑は、クワ科の落葉喬木で中国において古代染料の一つとして使用され、漢方にも用いられてきました。
幹は直立して高さ10メートルほどにも成長しますが、栽培種は毎年、木の枝が刈られるので低い木にみえます。
葉は蚕の重要な飼料となります。
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染色において、「隈取り(くまどり)」と呼ばれる技法があります。
隈取りとは、模様(文様)の輪郭を墨や朱(赤色顔料)で縁どりすることを意味します。 続きを読む
地方における染色加工に対して、京都における染色加工は「京染」という名称が付けられてました。
染色において、京都は歴史のある生産地であり、江戸時代から「京染」や「京染物」などと称されました。
各地方でその土地の気候や風土、生育した草根木皮(草の根と木の皮)などを用いた特産の染めがありました。
京都における染色の特色としては、白生地を小袖模様(文様)に染めることで、地染めでは紅染と紫染めの特技とされました。
古くから染めの種類によって細かく分業になっていたことから、加工業者と流通業者を取り持つ調整役となっていた悉皆業を営む悉皆屋は、さまざまな状況に対応しながら顧客の需要を満たしていました。 続きを読む
飛鳥時代(592年〜710年)、奈良時代(710年〜794年)、平安時代(794年〜1185年)の色彩の代表的なものに紫色があります。 続きを読む