大島紬とは、平織りされた絹織物で、紬という名前が付いているように、もともとは手紡ぎされた絹糸が使用されていました。
また、車輪梅で染色し、泥の鉄分で媒染することで絹糸が染められます。
きわめて細かな絣模様が表現される点も、大島紬がその名を知らしめる理由となっていました。 続きを読む
 
						大島紬とは、平織りされた絹織物で、紬という名前が付いているように、もともとは手紡ぎされた絹糸が使用されていました。
また、車輪梅で染色し、泥の鉄分で媒染することで絹糸が染められます。
きわめて細かな絣模様が表現される点も、大島紬がその名を知らしめる理由となっていました。 続きを読む
 
						やまももは、漢字で楊梅と書き、中国や日本を原産とするヤマモモ科の常緑広葉樹です。
徳島県では、「県の木」に指定されており、高知県では「県の花」になっています。
草木染めにも使用される楊梅について、薬用効果や歴史を踏まえながら紹介します。 続きを読む
 
						兼房染とは、黒梅染のことをいい、加賀染(加賀御国染)ともいわれていました。
黒梅染とは、紅梅の樹皮や根を煎じた汁で染めたものやその色の中でも、特に赤み黒ずんだ茶色のものを指していいます。 続きを読む
 
						 
						車輪梅は、日本においては九州南部に自生しているものが多く、特に奄美大島ではテーチキ、テカチキと呼ばれ、大島紬における染料植物として有名です。
車輪梅は、2〜4mほどのバラ科の常緑樹で、名前の由来は、葉っぱが枝先に車輪状に付き、4月から5月ごろにウメに似た白色の花がウメにが、円すい状に集まって開花しすることから命名されました。
ツバキ科モッコク属に分類される木斛の葉っぱに似ているところから、ハマモッコクとも呼ばれたりします。
樹皮や樹木、根っこから作られた染料が、大島紬の泥染に使われることで知られている車輪梅について紹介します。 続きを読む
胡桃は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称です。
古くから胡桃と呼ぶのは、「鬼胡桃(オニグルミ)」を示すこと多く、日本列島に自生しているクルミの大半はオニグルミ(学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis)です。
樹皮は、暗灰色で縦に大きく割れ目が入ります。
4月〜6月にかけて若葉とともに花をつけ、その後に仮果(外皮)とよばれる実を付けます。

オニグルミ,Σ64, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
仮果(外皮)の中に核果が有り、その内側の種子(仁)を食用にする。
胡桃(オニグルミ)の青い仮果の皮や緑葉、樹皮などが染料に使用されます。 続きを読む
桑は、クワ科の落葉喬木で中国において古代染料の一つとして使用され、漢方にも用いられてきました。
幹は直立して高さ10メートルほどにも成長しますが、栽培種は毎年、木の枝が刈られるので低い木にみえます。
葉は蚕の重要な飼料となります。
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						「カーキ」は、軍服の色としては一般的です。
「褐色」「茶褐色」「黄褐色」「枯れ草色」「ベージュ」「ブラウン」などが「カーキ」と括られることもあり、その色合いにはさまざまなものがあります。
カーキ(khaki)の語源はペルシャ語で、インドのヒンディー語に入った「khak=埃」から「khaki=土埃」となってイギリスに伝わり、「khaki=土埃」は、乾いた土地の色(大地の色)を表しました。
世界中で使用される軍服のほとんどはカーキであり、日本軍にカーキの軍服が採用されたのにも理由があります。 続きを読む
そめものいも(学名Dioscorea cirrhosa)は、ヤマノイモ科に属する熱帯地域に自生する植物で、長さが10mにもなるつる性の多年草です。
沖縄の八重山上布の絣糸を染めるための茶色の染料として「染物芋」(クール・紅露)が知られています。
和名の「そめものいも」は、地中に80㎝ほどにも成長する黒みがかった赤色の塊根(芋)があり、これが赤褐色の色素を含み、染色に使用することから由来しています。
そめものいもは、マングローブの木(漂木)や車輪梅などと共に、魚介類を捕獲するために用いる漁網を丈夫にし、扱いやすくするために使用されたカテコールタンニン系の染料です。
マングローブの樹皮にはタンニンが多く含まれているので、抗菌や防腐の効果も高いとされています。 続きを読む