色合い」カテゴリーアーカイブ

浮世絵に使用された主要な絵具。錦絵、紅絵に使用された有機絵具と無機絵具

浮世絵は、江戸時代初期に成立した絵画のジャンルのひとつで、暮らしや風俗、その時の流行などが反映された絵の総称を言います。

さまざまな色で表現された浮世絵ですが、実際にどのような絵具が使用されていたのでしょうか。 続きを読む

正倉院宝物にみる顔料と染料

奈良・平安時代の中央・地方の官庁や大寺には、穀物や財物などの重要物品を納める正倉が設けられていました。

日本中、あちこちに置かれた正倉は、今日に至るまでにさまざまな理由で亡んでしまい、現在残っているのが、東大寺正倉院内の正倉一棟だけです。これがすなわち、正倉院宝庫です。

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東大寺正倉院/あずきごはん/CC BY-SA 4.0/via Wikimedia Commons,Link

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お金(小銭・硬貨)がサビると何色になるか?硬貨の色の違いについて

普段の生活のなかでお金として使っている小銭は、私たちの暮らしの中でもっとも身近な金属のひとつです。

1円、5円、10円、50円、100円、500円と6種類の硬貨がありますが、買い物の最中、瞬時にそれをどのように見分けているでしょうか? 続きを読む

染色・草木染めにおける経年変化の特徴。染色堅牢度について

染色において、化学的なものでも天然由来ものでも必ず染まり上がった色は経年変化があります。

草木染めは、自然の酸化によって長期間かかって色が定着していき、染色したばかりでは不安定ですが、長い年月が経ったものは堅牢になるとも言われます。

染色堅牢度

染料で染色、あるいは顔料で着色された繊維製品を検査する基準や検査方法が、JISによって定められています。

実用の面からみて重要とされるものは、①洗濯②摩擦③耐光④汗⑤水⑥ドライクリーニング⑦アイロンに対する堅牢度検査です。

検査の結果は、1級から5級に分けられ(耐光のみ1級から8級)、数字が大きいほど堅牢度が高いとされます。

禁色の色合い。天皇の色彩である黄櫨(こうろ)、黄櫨染(こうろぜん)と皇太子の色彩である黄丹(おうに)とは?

黄櫨(こうろ)、黄櫨染(こうろぜん)と呼ばれる色彩があります。

この色は、一見すると茶色に見えますが、日光によって赤褐色になったり、光の当たり方によっては赤色に輝くという特徴があります。

平安時代以降、日本の天皇が儀式のときに着用する袍(ほう)の色と決められ、絶対禁色として天皇以外は着ることが許されない色とされてきました。 続きを読む

古い時代における染師の条件。

染色する人を染師と呼んだりしますが、古くはただ染めるだけではなく、染めるための原料を入手するところから、「染師」の仕事がはじまっていました。

原料となる草木が染料に適しているかどうかを見極めるために、「草の精」や「木霊」が宿るかどうかの判断がすごく大事とされていたのです。

少し長い引用になりますが、『日本古代の色彩と染』に染色を学びたい人にとっては一読する価値のある文章がありますので以下、引用します。 続きを読む

日本の古代、飛鳥・奈良・平安時代の色彩と特徴。草木の木霊に祈りを捧げ、身を守るために自然の色を得る。

今から1000年以上も前の日本では、現在のように科学が進歩しておらず、人間の理解を超えた現象というものは極めて多かったことでしょう。

当時の人々は、不可思議な現象は人間以上の力をもつ何者かの成せる業と考え、自己に危害があると考えたときには救いを求めて祈りを行い、無事に過ごせたり良いことがあれば感謝の祈りをしていたとされます。

つまり、当時に人々にとっては、いわば「祈ること」は、最高の「科学」であったとも言えます。 続きを読む

紫根で染められた日本古代の色彩である紫色。深紫・深紫・中紫・紫・黒紫・深滅紫・中滅紫について。

日本古代の色彩は、薬草と考えられる草木で、草木の中に存在する木霊(こだま)に祈りつつ染付けがされていました。

飛鳥時代(592年〜710年)、奈良時代(710年〜794年)平安時代(794年〜1185年)の色彩の代表的なものに紫色があります。

紫根染めされた色の総称として「紫」が多く使われていましたが、呼び名は単に「紫」とひとくくりではありませんでした。

深紫(こきいろ)・黒紫(ふかむらさき・くろむらさき)・浅紫(うすいろ・あさきむらさき)中紫(なかのむらさき)・紫・深滅紫(ふかきめつし・ふかけしむらさき)・中滅紫(なかのめつし・なかのけしむらさき)・浅滅紫(あさきけし・あさきけしむらさき)など、さまざまな名前で表現されたのです。

それぞれの紫色の色彩について、取り上げます。 続きを読む

染色・草木染めをやる上で大切な心構え『染色の口伝』

本書は、古代の人々の心の遺産とも言うべき日本民族本来の、色彩と染を研究し、現在の多くの人々に、古代から伝承されて来た色彩の実態についての理解を得ようとするために執筆したものである。

前田雨城氏の著書、『日本古代の色彩と染』のまえがきには、上記の言葉があります。

この本は、なかなか安く出回っていないのですが、前田氏の集めてきた知識と実際の経験からの得た色について学べ、日本の古代における染色やその歴史について興味のある方にとっては読む価値が十二分にある本と言えます。 続きを読む

なぜ色が見えるのか?人が色を認識する仕組みや、色光や蛍光、加法混色と減法混色について理解する。

私たちが色が感じることができるのは、私たちの目に色を見分ける仕組みがあるためです。

人間の色彩感覚は、光が眼の網膜に達して視細胞を刺激して、その刺激が視神経から大脳の視覚中枢に伝えられることによって引き起こされます。

つまり、光自体には色はなく、人間の目と脳によって色彩を感じることができるのです。

目の網膜には、色を見分ける細胞と、明るさと暗さだけを見分ける二種類の細胞があります。色を見分ける細胞には、赤色・緑色・青色を感じるものの三種類あります。

赤色・緑色・青色の三原色が混ざり合うことで、この世のなかに存在しているほぼ全ての色を作り出すことができます。 続きを読む