柏(学名:Quercus dentata)は、その若葉をお餅に包んだ「かしわ餅」の名前でも知られている植物です。
漢字では、柏のほか、槲や檞の字が当てられ(以下、柏の表記に統一)、「ほそばがしわ」、「たちがしわ」、「もちがしわ」、「おおがしわ」など多くの異名があります。
種名の「dentata」は、葉っぱの形が、のこぎりの歯のようにぎざぎざした形状(歯状)なっていることを意味しています。
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柏(学名:Quercus dentata)は、その若葉をお餅に包んだ「かしわ餅」の名前でも知られている植物です。
漢字では、柏のほか、槲や檞の字が当てられ(以下、柏の表記に統一)、「ほそばがしわ」、「たちがしわ」、「もちがしわ」、「おおがしわ」など多くの異名があります。
種名の「dentata」は、葉っぱの形が、のこぎりの歯のようにぎざぎざした形状(歯状)なっていることを意味しています。
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藍染に使用できる色素を持った植物は、世界中に100種類以上あるとされています。
藍の色素を持つ植物を科別にすると、マメ、アブラナ、キツネノマゴ、タデ、キョウトウチク、ガガイモ、マツムシソウ、モクセイ、クロウメモドキ、キク、ヒメハギ、ランなどが挙げられます。
日本においては、蓼藍の葉が藍染の原料とされ、沖縄では琉球藍が使用されてきました。
関連記事:藍染の原料となる植物の種類について
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平安時代に衣服を深紅色に染めることが流行した際に、「火色の禁(かしょくのきん)」と呼ばれる禁制が出されました。 続きを読む
平安時代になると、文学的で優美な色名が誕生します。
「王朝の色」とも呼ばれる重ね染めを巧みに駆使しながら生まれた優雅な色彩が、元々は大陸からきた文化の影響から離れて、日本独自に発達していきました。
地位や身分を示す色を「位色」の規制は名目上存在してはいますが、次第に実質的には何の意味もなさなくなり、女性の装束に代表されるような日本独自の繊細で美しい色彩文化が平安時代に花開くのです。
平安時代の染織品は、現在ほとんど見ることはできませんが、この時代が残した美の意識や色彩が文献の随所にあらわれており、その美の創造性を高く評価することができます。 続きを読む
陰萌黄色は、染め色としては萌黄の黒味を帯びた色です。 続きを読む
染色とは、繊維品や革、紙などの製品に染料を用いて色をつけること(染める・着色)を表します。
染色の「染」の字は「水」を表す部首であるサンズイと、「木の枝葉」や「花のついた枝」などを表す「朶」をから成り立っており、もともとは草木を染料にしていたことが漢字からもわかります。
また、「そめ」は、古くは「しむ」といっており、「何かに他のものが浸透する」「液体に十分浸して浸透される・湿らせる」などを表すように、「染」「泌」「浸」「滲」「湿」などの字が当てられました。
この「しむ」から母音交代語として「そむ→そめ」が出て、「染」の字が当てられたとされます。
現代における染色方法は、基本的に6種類に分けられます。
染料の種類も数多くありますので、本記事で紹介していきます。 続きを読む
ウールやシルクなどの動物性の繊維であれば、比較的かんたんに染められますが、木綿を草木染めする場合は非常に難しいです。
草木を煮出して染め液を抽出しない藍染であれば、木綿との相性が良いのでよく染まりますが、いわゆる草木染めのなかでは特殊な例となっています。
一般的な煮出して染めるような草木染めは植物性の繊維に染まりづらいので、木綿や麻などの植物性の繊維を染めるためには特殊な下処理が必要です。
木綿を草木染めで染色する場合、例外的に絹よりよく染まることもありますが、基本的には絹に比べて染まりが悪く、染まったとしても淡くしか染まりません。 続きを読む
そめものいも(学名Dioscorea cirrhosa)は、ヤマノイモ科に属する熱帯地域に自生する植物で、長さが10mにもなるつる性の多年草です。
沖縄の八重山上布の絣糸を染めるための茶色の染料として「染物芋」(クール・紅露)が知られています。
和名の「そめものいも」は、地中に80㎝ほどにも成長する黒みがかった赤色の塊根(芋)があり、これが赤褐色の色素を含み、染色に使用することから由来しています。
そめものいもは、マングローブの木(漂木)や車輪梅などと共に、魚介類を捕獲するために用いる漁網を丈夫にし、扱いやすくするために使用されたカテコールタンニン系の染料です。
マングローブの樹皮にはタンニンが多く含まれているので、抗菌や防腐の効果も高いとされています。 続きを読む
タンニン(タンニン酸)は、染色・草木染めにおいて非常によく知られている成分です。
タンニンの定義としては、「植物界に広く分布し、水に良く溶け、収れん性の強い水溶液を与え、皮を鞣す作用を有する物質の総称」とされています。 続きを読む
蓮(学名Nelumbo nucifera)は、ハス科ハス属の耐寒性落葉多年草の水生植物です。
インドやその周辺地域が原産地とされ、世界中の熱帯や温帯地域の蓮田、泥沼、池、水田で栽培されています。
英名ではロータス(Lotus)と呼ばれ、大きな葉を乾燥させたものは漢方薬の「荷葉」の原料となります。
地下茎は、泥の中を這うように延び、秋の終わりに地下茎の先が太ってレンコン(蓮根)ができます。
花は、7月〜8月に咲き、多数の花弁が重なり合い、桃色や白色の花をつけます。
花が散ったあと、花床は大きくなり、蜂の巣のような穴の中に果実をつけます。 続きを読む