色合い」カテゴリーアーカイブ

麹塵(きくじん)・山鳩色(やまばといろ)の色合いと山雀唐草文様

色合いにおける麹塵(きくじん)

麹塵きくじんという色合いは、文献や年代によって、「青白橡」、「魚綾ぎょりょう」などさまざまな名称で呼ばれていたとされます。

麹塵きくじんは、青色の一種で、中国では古く『周礼しゅらい』にその名前がみられます。

周礼しゅらい』は、儒教経典(十三経)の一つで、『礼記』『儀礼』とともに「三礼」を構成する書物です。

周礼しゅらい』は、紀元前11世紀に周公旦しゅうこうたん(中国の周王朝最初の王である武王の弟)が作ったとも、前漢代の学者である劉歆りゅうきんが作ったともされます。
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露草(つゆくさ),蛍草(ほたるぐさ),Dayflower

植物染料におけるフラボノイド類|新緑期と紅葉期の葉のフラボノイド含有量の比較

植物は、降り注ぐ日光の光を、葉でふんだんに受け、光合成を行って二酸化炭素と水で有機化合物を生成しますが、過剰な紫外線は、かえって植物にとって有害となります。

つまり、植物の光合成のためには適度な紫外線は必要ですが、過度な紫外線は細胞を破壊する原因となります。

その紫外線保護のために、フラボノイドが存在し、適度に吸収する役目を果たしていると言えます。

したがって、フラボノイド類は、低地よりも紫外線の強い高地の植物に多く含まれ、樹木よりも草本(茎が木質でない植物)の方が圧倒的に多く含まれています。 続きを読む

染色にも用いられるマリーゴールドの花

草木染めで木綿を染める方法。濃染剤(のうせんざい)を使用した方法が、簡単で染まりやすくオススメ

ウールやシルクなどの動物性の繊維であれば、比較的かんたんに染められますが、木綿を草木染めする場合は非常に難しいです。

草木を煮出して染め液を抽出しない藍染であれば、木綿との相性が良いのでよく染まりますが、いわゆる草木染めのなかでは特殊な例となっています。

一般的な煮出して染めるような草木染めは植物性の繊維に染まりづらいので、木綿や麻などの植物性の繊維を染めるためには特殊な下処理が必要です。

木綿を草木染めで染色する場合、例外的に絹よりよく染まることもありますが、基本的には絹に比べて染まりが悪く、染まったとしても淡くしか染まりません。 続きを読む

シルクの藍染めにおけるラウジネスとスレに関して

シルクの染織品はもともと毛羽があったり、擦ると毛羽立ちやすいとも言われます。

シルクの欠点として、羽毛状の繊維が混じる「ラウジネス」と、濡れた状態で擦ると毛羽立ちやすく擦れやすい点があります。

ラウジネスが多く出ている糸や布は、毛玉(ピリング)のようにもみえます。

シラミ(虱)が這い回ったように白けて見えるので、この現象をラウジネス(lousiness)と言い、語源はシラミ(louse)に由来しています。 続きを読む

インド更紗

染色・草木染めにおける堅牢度(けんろうど)。色落ちしづらく染めて、染色堅牢度を高める方法について

染色において、化学的なもの(化学染料)でも天然由来のもの(天然染料)でも、必ず染まり上がった色合いは時間が経つにつれて変化していきます。

天然の原料を使用した草木染めの欠点としては、使用する染料植物や染色方法にもよりますが、基本的には堅牢度けんろうどがあまり良くない点があります。

ただ天然の草木染めは比較的早く色あせてしまうからこそ魅力があり、今この瞬間の色を楽しむことができるとも言えます。

Natural Dyeing in Tabriz 2019-07-21 05

Natural Dyeing,Fars Media Corporation, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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染色・草木染めにおける紅露(クール)・そめものいも

そめものいも(学名Dioscorea cirrhosaは、ヤマノイモ科に属する熱帯地域に自生する植物で、長さが10mにもなるつる性の多年草です。

沖縄の八重山上布やえやまじょうふの絣糸を染めるための茶色の染料として「染物芋そめものいも」(クール・紅露こうろ)が知られています。

和名の「そめものいも」は、地中に80㎝ほどにも成長する黒みがかった赤色の塊根かいこんいも)があり、これが赤褐色せっかっしょくの色素を含み、染色に使用することから由来しています。

そめものいもは、マングローブの木(漂木ひるぎ)や車輪梅しゃりんばいなどと共に、魚介類を捕獲するために用いる漁網ぎょもうを丈夫にし、扱いやすくするために使用されたカテコールタンニン系の染料です。

マングローブの樹皮にはタンニンが多く含まれているので、抗菌や防腐の効果も高いとされています。 続きを読む

黄櫨(こうろ)・黄櫨染(こうろぜん)の色合い

天皇の色彩である黄櫨(こうろ)、黄櫨染(こうろぜん)と皇太子の色彩である黄丹(おうに)とは?

黄櫨こうろ黄櫨染こうろぜんと呼ばれる色彩があります。

飛鳥時代・奈良時代までの天皇の御袍ごほうの色は、白であり、白は神の色とされていました。

平安時代以降、日本の天皇が儀式のときに着用するほうの色と決められ、「絶対禁色ぜったいきんじき」として天皇以外は着ることが許されない色とされてきました。
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