化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われています。
体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人もいると思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられているのです。
化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われています。
体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人もいると思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられているのです。
インディゴ(indigo)は、インジゴとも書き、①植物の藍(indigo plant)②植物の藍から取った染料③藍色(indigo blue)などの意味があります。 続きを読む
インド藍(学名 Indigofera suffruticosa)は、熱帯地方に分布するマメ科コマツナギ属の藍色素を持つ植物から抽出した染料の名前でもあり、植物の名称でもあります。
日本の本土で古くから栽培されてきたタデアイ(草の藍)に対して、木藍と呼ばれたりもしました。
ログウッド(学名 Haematoxylum campechianum)は、マメ科の植物で、属名のHaematoxylumは、ギリシャ語でhaima(血液)とxylon(樹木)の二語から由来し、種名のcampechianumは、原産地がメキシコ湾のカンペチェ湾(Campeche)沿岸であることから命名されています。
血木と呼ばれるのは、材木を空気に酸化させると美しい赤褐色の色が出てくるためです。
原産地は、中米などの熱帯地方で、樹高は6〜12mほどになり、幹にはドゲがあります。
小さくて黄色い花が咲き、幹の中央部の心材が染料として使用され、青紫色の色素であるヘマトキシリンが含まれています。
ログウッド(logwood)は、国によって様々な名称があり、イギリスにおいてログウッドという名称がはじめて文献に現れたのは、1581年のことです。
17世紀の始め頃からヨーロッパの市場では、ホンジュラスのベリーズから産出するものとユカタン半島のカンペチェから産出するものの棲み分けがされていました。
カンペチェ産のものの方が、ホンジュラス産のものに比べて品質が優れているとされていたため、名称も区別する必要があったのです。
染色方法は、基本的に6種類に分けられます。
染料の種類も数多くありますので、本記事で紹介しています。
直接染料は、染料自体がそのまま水によく溶けます。そのため、染料で水溶液をつくり、その中に繊維を浸して加熱することで染められます。
特別な助剤がなくとも、動物繊維、植物繊維の両方に染まる染料で、アクリル繊維に使うカチオン染料なども直接染法です。
染め方の原理としては一番簡単ですが、一般的には色がクリアに染まりづらく、洗濯や太陽の光に対する堅牢度は高くありません。
そのため、古くから色止めの方法がさまざま工夫されてきました。 続きを読む
黄八丈とは、主に草木染めで染められた黄色・樺色・黒色の三色の糸を使って、さまざまな縞模様を織り出す絹織物のことです。
黄八丈は、広い意味で茶系統の鳶八丈や黒系統の黒八丈を含めた、八丈島で生産された紬を総称しています。
全体的に渋く、味わいのある色合いであるため、絹織物らしい光沢感は抑えられます。
染色の工程で、乾燥のために長い日数を八丈島の強い直射日光にさらすため、堅牢度が良く変色したり退色しづらい特徴があります。
黄八丈は、たくさん使われ、洗われることで、年を経るにつれて、より一層色合いが冴えてくるともいわれたりします。 続きを読む
紅花(学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属で花弁を植物染料にします。
秋に種をまいて、冬を越して春になってから開花、結実してから枯れる越年草(二年草)として生育したり、寒い地域では一年草として春早い時期に種をまく場合もあります。
紅色の染料としての用途のみならず、食用油の原料としても栽培されています。 続きを読む
色合い(いろあい)とは、赤色、青色、黄色、緑色、紫色、黒のような色味の違いや色の加減を表します。
色を正確に表すためには、色の持っている三つの要素を示すのがわかりやすいです。
三つの要素とは、「色相」「明度」「彩度」の3つのことで、これらの性質を理解することが、色を理論的に知るための基本となります。
色相は、赤や青などの「色合い」を表します。
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リンボク(学名:Prunus spinulosa)は、バラ科バクチノキ属の常緑高木で、湿気の多い山地の谷間や温暖な沿海地にある林内などに生え、樹高は5m~15mほどに成長します。
漢字では橉木と書き、若木の葉は針状の鋭い鋸歯(葉の周縁にあるギザギザ)をがあることから、「ヒイラギカシ」の別名もあります。
リンボクが庭木として使われることは少ないですが、9月〜10月頃の秋に咲く花には春の花のような香りがあり、白色の小さな花をいっぱいに咲かせるため、「観賞価値」は高いとされます。 続きを読む
山漆(学名:Toxicodendron trichocarpum)は、ウルシ科ウルシ属の落葉小高木です。
中国などを原産とする漆器(漆工)に利用されるウルシとは別の木ですが、ウルシに似た枝葉を持ち、山地や丘陵に自生することから「山漆(ヤマウルシ)」と命名されています。
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