紅花(学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属で花弁を植物染料にします。
秋に種をまいて、冬を越して春になってから開花、結実してから枯れる越年草(二年草)として生育したり、寒い地域では一年草として春早い時期に種をまく場合もあります。
紅色の染料としての用途のみならず、食用油の原料としても栽培されています。
紅花(学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属で花弁を植物染料にします。
秋に種をまいて、冬を越して春になってから開花、結実してから枯れる越年草(二年草)として生育したり、寒い地域では一年草として春早い時期に種をまく場合もあります。
紅色の染料としての用途のみならず、食用油の原料としても栽培されています。
アイヌの伝統織物に、厚司(厚子)があります。
厚司(厚子)は、古くからアイヌの人々のあいだに伝わってきた織物で、ニレ科の植物であるオヒョウ(オヒョウダモ)の樹皮を繊維にして織られています。 続きを読む
消石灰(Slacked lime)は、白色に乾燥したアルカリ性粉末で、水酸化カルシウムの慣用名です。
水酸化カルシウムは、化学式 Ca(OH)2 で表されるカルシウムの水酸化物です。
消石灰は、生石灰(酸化カルシウム)に適量の水を加えて処理(消化)したものです。
消石灰は、水にわずかに溶け、水溶液は石灰水とよばれ、強アルカリ性となります。
空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムになるため、消石灰を保存する際にはできる限り密閉することが、品質を保つうえでは大切です。 続きを読む
古くから伝承されてきた古い裂の中に、「名物裂」と呼ばれるものがあります。
茶道によって選び出された「名物裂」を大きく分けると、「金襴、緞子、間道」と呼ばれる主流となる三種の特色を持った裂があります。
そのほかには、錦やモール、ビロード、印金、更紗などの優れた裂などもあります。 続きを読む
特色ある染織品を、「名物裂」と呼ぶことがあります。
名物裂と名付けられ、尊重されるようになる織物との関係が深いのが「茶の湯」です。 続きを読む
ハゼノキ(ヤマハゼ)は、ウルシ科ウルシ属の落葉小高木で、学名はToxicodendron succedaneumです。
黄色の心材(樹木を輪切りにしたときに、中心部分にある色の濃い部分の材木)が、染料になります。
本来、中国の黄櫨は、ウルシ科の別属の木ですが、平安時代にまとめられた三代格式の一つである『延喜式』には、「採黄櫨一人」との記載があることから、日本で自生していたハゼノキ(ヤマハゼ)も利用されていたようです。
ハゼノキ(ヤマハゼ)の心材を染料として使用し、明礬媒染で黄色、灰汁媒染でやや赤みを増し、石灰水では赤茶色、鉄塩による媒染で真黒に発色します。
酢酸(化学式CH3COOH)は、エタン酸ともいい、有機酸の代表的なものの一つです。
酢酸は、無色の刺激臭のある液体で、食酢にも3%〜5%含まれています。
酢酸の酸としての強さは、中程度です。
中程度である理由としては、水溶液の中でイオン解離(酢酸アニオン+水素イオン)する濃度範囲が、塩酸や硫酸のような強酸に比べて低いためです。
酢酸は、媒染染料による染色や塩基性染料の溶解、漂白や仕上げ加工などの助剤として非常に広範囲に用いられています。 続きを読む
ネムノキ(学名Albizia julibrissin)は、マメ科ネムノキ属で本州、四国、九州、琉球、朝鮮半島、中国の暖帯や温帯に広く分布しています。
葉は、1枚ずつが鳥の羽にそっくりな形をしており、葉柄の両側に小さな葉がいくつも連なっています。
このような形状の葉は「羽状複葉」と呼ばれます。 続きを読む
ザクロ(学名Punica granatum)は、インド北部からイラン、アフガニスタン、パキスタンなどのレバント(東部地中海沿岸地方)あたりを原産地とする説があり、有史以前から栽培されていたとも考えられています。
生のまま果実が食用として愛好されたり、未熟な果実の果皮は赤い染料の原料となり、モロッコでは革を鞣して赤く染めるために使用されてきました。
ザクロの主成分はアルカロイドのペレチエリンで薬用としても古くから活用され、幹や枝、根っこの皮を使い、条虫駆除薬として服用されます。
果実の皮は、下痢や下血(お尻から血が出る)に効果があるとされます。
鉄漿は、古くから使用されてきた鉄媒染剤の一つです。
鉄漿は、中国名で、古代において、黒染めの方法として中国から伝えられたものと考えられます。
タンニンに反応すると黒く染まるため、鉄漿を、タンニンが多く含まれる五倍子とともに用いたものがいわゆる「お歯黒」になります。 続きを読む