ファッション・服飾におけるオフタートル(off turtle) の特徴


ニット製品のデザインで使用される「タートルネック(turtle neck)」は、伸縮性の良いゴムあみで首にピッタリとくっついていますが、「オフタートルネック(off turtle neck)」は、それを意識的に緩くして、ゆったりした首回りにしたものを表します。

オフタートル(off turtle)の「オフ(off)」は「〜から離れて」を意味し、「タートル(turtle)」とは動物のカメの事ですが、「タートルネック(turtle neck)」という言葉は、首の部分が亀の首を連想させるため生まれました。

ピッタリと首にくっついたような「タートルネック(turtle neck)」から「離れて(off)」いるため、「オフタートルネック(off turtle neck)」なのです。

ファッション・服飾におけるオフタートル(off turtle)

オフタートル(off turtle) という言葉だけでも、「オフタートルネック(off turtle neck)」のことを表します。

オフタートル(off turtle) は、襟の部分を首にピッタリついているのデザインではなく、首から離した結果、襟が首元から離れ、ゆるっと垂れ下がったデザインになります。

オフタートル(off turtle) の特徴

「オフタートル(off turtle)」は、ニットプルオーバーのデザインとして用いられることが多く、首まわりにゆとりができることから、顔まわりがすっきり(小顔効果)見えます。

ボリューム感とドレープ性(自然にできた布のたるみ)を持つえりが特徴的で、柔らかい量感と陰影に富むものとなります。

タートルネックの一種で、首から離れて前方に大きく傾いた形状である「フレンチタートル(french turtle)」も、「オフタートル(off turtle)」とほどんど同じ意味です。

えりにドレープを出したデザインに「カウルネック(cowl neck)」がありますが、「カウルネック(cowl neck)」も「オフタートル」に似たようなデザインとなります。

「カウル(cowl)は、中世の修道僧が着用していたフード付きの僧衣そうい、またはそのフードのことを表し、フードを後ろに垂らした時に前身頃できるシワの感じから「カウルネック(cowl neck)」という名前があります。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です