投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

ラベンダー

染色・草木染めにおけるラベンダー

ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia)は、地中海沿岸が原産とされるシソ科の植物で、伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用されてきました。

ラベンダーという名前は、ラテン語で「洗う」という意味の「ラワーレ(lavare)」という語からきており、洗濯や入浴に使用していたという歴史があります。

民間薬としては花を乾燥させて、入浴剤としてリウマチの治療に用いられ、麻を洗濯する際に香りづけと殺菌を兼ねて使われました。

ラベンダー(lavender)の花は、観賞用だけではなく、満開の状態で刈り取られて香水の原料に使用されたり、ハーブティーなどにも使用されます。

ラベンダーの花を染色に使用する場合は、生のままか、乾燥したドライフラワーのどちらも活用できますが、染まりあがりの色合いはどちらを使用するかによって変わってきます。

ラベンダー(lavender),Echter Lavendel (Lavandula angustifolia) (9478078399)

ラベンダー(lavender),Maja Dumat from Deutschland (Germany), CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons,Link

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オートクチュール(haute couture)とは?オートクチュールを満たすための条件について

オートクチュール(haute couture)は、フランス語で「高級衣装店・高級既製服」という意味ですが、英語でも通用しています。

婦人服のファッションの発信地は、多くの場合フランス・パリのオートクチュールからとされます。

オートクチュール(haute couture)とは、特定のお客様に対してそのお客様のために仕立てた一点物の高級仕立服のことを表します。 続きを読む

オットマン(ottoman)とは?畝(うね)のある平織りされた織物について

織物には基本とされる構造があり、ひら織り、あや織り、朱子織しゅすおりは、三原組織さんげんそしきと呼ばれています。

織りの三原組織さんげんそしきの基本をベースにして、そこから変化を加えることでさまざまな織りの模様を表現できます。 続きを読む

オックスフォード織り(斜子織り)とは?

織物には基本とされる構造があり、ひら織り、あや織り、朱子織しゅすおりは、三原組織さんげんそしきと呼ばれています。

織りの三原組織さんげんそしきの基本をベースにして、そこから変化を加えることでさまざまな織りの模様を表現できます。 続きを読む

ファッション・服飾における肘当て(ひじあて)・エルボーパッチ(elbow patch)。布や革で衣服を補強する方法

ファッション・服飾における肘当て(ひじあて)・エルボーパッチ(elbow patch)は、ジャケットやセーターなどのひじエルボーelbow)の部分に縫い付ける長方形の革や布のことを表します。

エルボーパッチ(elbow patch)のパッチ(patch)は、「布きれ」の意味です。 続きを読む

オパール加工(Opal finish)とは?

オパール加工(Opal finish)とは、耐薬品性(各薬品に対しての耐久性のこと)の異なる繊維を用いた交織こうしょくの織物などに、一方の繊維を溶解(腐食)させる薬品を模様状にプリントし(印捺いんなつ)、その部分を除去(抜食ばっしょく)して透かし、レース状の布に加工することをいいます。

「オパール」は、宝石の名前からきており、本来は布の上にオパール調の模様を出すオパール捺染なっせんのことでした。

オパール加工は、抜食加工(burn out finishing)、抜食捺染なっせんとも言います。

また、布全体を抜食ばっしょくすることは、オールバーンアウト加工(All burn out)などといいます。 続きを読む

松根(しょうこん)と藁(わら)を併用して燻した焦茶色の燻革(ふすべがわ)・印伝(いんでん)(鹿革)

燻革(ふすべがわ)・印伝(いんでん)とは?燻革の染色方法や歴史について

革染めで有名なものに、燻革ふすべがわというものがあります。

燻革ふすべがわとはふすべという言葉にあるようにけむりを利用して染められた革のことです。

人類史上、けものの皮の保存方法として原始的に最初に気づいた手段は、けむりいぶす「けむりなめし」であったとされています。

けむりで染色できるという点も、その関連で必然的に発見されたのでしょう。
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イラクサ(蕁麻)で織られた麻織物

イラクサ(蕁麻)の繊維から生まれる布。イラクサ(蕁麻)の採取・苧引き・糸積みについて

古くから、衣類の原料やあみなわなどを編む繊維などに使用されてきた植物にイラクサ(蕁麻いらくさ)があります。

イラクサ(蕁麻いらくさ)はイラクサ科の植物で、世界中で40属、50種以上を数えるといわれますが、繊維として利用されるものは主に、イラクサ属(ミヤマイラクサ、ムカゴイラクサ、エゾイラクサ)、カラムシ属(ナンバンカラムシ、カラムシ、コアカソ)などで、まれにミズ属のミズ類も用いられました。

カラムシ畑,福島県昭和村

カラムシ畑,福島県昭和村,Qwert1234, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

このうち、カラムシ属のナンバンカラムシ(学名:Boehmeria nivea var. nivea)は、いわゆる苧麻ちょまで、栽培される麻織物の主原料となっていました。 続きを読む

平織りされた藤布(ふじぬの)

【織物の三原組織】平織り(ひらおり)、綾織り(あやおり)、朱子織り(しゅすおり)。三原組織における変化組織の特徴について

織物には基本とされる構造があり、ひら織り、あや織り、朱子織しゅすおりは、三原組織さんげんそしきと呼ばれています。

織りの三原組織さんげんそしきの基本をベースにして、そこから変化を加えることでさまざま特徴的な模様を出すことができます。 続きを読む

藤布(ふじぬの)

太布(たふ)とは?楮(こうぞ)、藤(ふじ)、科(しな)、穀(かじ)、大麻(おおあさ)などの繊維から作られる布

太布たふとは、古代の栲布たくぬの楮布こうぞふ)のように、こうぞかじの繊維を糸にして織った布を表す言葉とされます。

後にふじ大麻おおあさしななど、雑繊維で織る粗布そふの類も含めて太布たふと呼ぶようになりました。 続きを読む