木材や藁の灰に水や熱湯を加えてかき混ぜ、一晩経つと灰が沈殿しますが、その上澄み液が灰汁と呼ばれるアルカリ性の液体になります。
灰汁は、非常に古くから染色の分野で活用されてきました。
染め以外の分野でも、古くは世界中で洗濯用の「洗剤」として広く使われていたり、日本ではお酒に混ぜてアルカリ性にすることで防腐や色つけ効果を求めたり、灰汁をつくった後に残った灰は焼き物の製造などに活用されてきました。
普通に生活していても、灰汁というものにふれる機会はありませんが、現代においても灰汁が活用されている分野があるのです。 続きを読む