科布(しなふ)(榀布)

科布(しなふ)とは?科布(榀布)の生産工程について

原始古代布といわれるものの一つに、科布しなふ(榀布)があります。

科布しなふ(しなぬの)は、東北地方の各地で昭和初期ごろまで盛んに織られていました。

藤蔓ふじつるで作る藤布ふじぬのくづつるで作る葛布くずふなどと同じように、科布しなふは1000年以上の歴史をもつ織物といわれています。 続きを読む

【ウールの黄ばみの原因】黄ばんだウールの洗濯方法と、黄色の変色とカビをできる限り防ぐ方法

ウールは日光に当たったり、酸化さんかによって、次第に黄色味を帯びてきます。

もちろん、黄ばみはウールだけでなく、コットンやシルク、ナイロン、ポリエステルなどさまざまな繊維でも発生します。

ウール糸のストック,Stock of wool

ウール糸のストック,Stock of wool ,Lauchap, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

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文様染めにおける筒描き(つつがき)の技法

筒描つつがき(つつがき)は、「筒引」、「筒糊」、「糊描」などとも呼ばれてきました。

柿渋紙を漏斗状ろうとじょうに丸め、先端につけた口金くちがねの穴から、中に入れた防染用の糊をケーキのホイップクリームを押し出すようなイメージで出しながら文様(模様)を描いていきます。

その後、藍甕あいがめに浸して布を染め、糊を落とすと、自由で伸び伸びとした線が現れます。 続きを読む

染色・草木染めにおけるモッコク(木斛)

モッコク(学名:Ternstroemia gymnanthera)は、モッコク科モッコク属の常緑樹で、樹高は6m〜10mを越えるほどにも成長します。

病虫害に強く、葉に光沢があり美しく、樹形が整うため、公園の樹木や、庭木として古くから武家屋敷などに植えられてきました。

花の香りがラン科の石斛せっこくに似た木という意味で、江戸時代初期に「木斛もっこく」と名づけられました。

モッコク(木斛もっこく)の材はきめが細かくで細工物に向いており、堅くて美しい赤褐色せっかっしょくをおびる材を建材やくしなどの木工品の素材として用いられています。

木材が赤いため、「アカギ」という別名もあります。

モッコク(木斛)Ternstroemia gymnanthera kz1

モッコク(木斛)Ternstroemia gymnanthera,Krzysztof Ziarnek, Kenraiz, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

樹皮は、繊維を茶色に染める染料として利用されてきました。

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茜染め(絞り)

染色・草木染めにおける茜(あかね)。茜染に用いた茜の種類や染色方法、歴史について

あかね(学名:Rubia argyi)は、アカネ科アカネ属のつる性多年生植物で、日本においては、赤色を染めた最初の染料と一つと考えられています。

あかねは、根っこが赤い色をしており、根っこの煎汁せんじゅうによって染色された赤い色合いは、古来「赤根」と呼ばれていたのです。

あかねは、植物名と染色名が同じであり、例えば「むらさき」と「紫草むらさき」、「べに」と「紅花べにばな」、「きはだいろ」と「黄檗きはだ」など、非常に古くから染色と関係性があったこと名前からもわかります。

現在、日本においてあかねを大量に入手することは難しく、もっぱら染料店で購入できるインド茜や西洋茜が染色に使用される場合が多いです。 続きを読む

デザインという概念・思想のはじまり。デザインの本質は、モノに意味を与えること

デザインという概念の発生は、社会思想家のジョン・ラスキンや思想家であり芸術運動家であったウィリアム・モリスの思想がその源流として考えられています。

19世紀半ば、イギリスで産業革命がおこります。綿織物の製造における紡績機の開発、製鉄業の成長、蒸気機関の開発による動力源の改革、蒸気船や鉄道が発明されたことによる交通革命等、人の手ではなく、産業機械の発明と発展が大きく経済を動かし始めたのです。

初期の機械生産は、いいかげんで大ざっぱなものづくりであり、品質的には人の手が生み出すものと比べると、非常に劣るものでした。

そんな中、異常な速度で「下手なもの」が量産されていき、伝統的に手仕事が育んできた生活や文化、美意識をも奪っていくような機械生産に、意義を唱える人々も少なくありませんでした。

その代表的な人物が、ジョン・ラスキンとウィリアム・モリスです。 続きを読む

ポリエステル65%,綿35%,混紡,特徴,黄金比率(黄金ブレンド)

ポリエステル65%・綿35%混紡|黄金ブレンド(黄金比率)の特徴とメリット・デメリット

綿(cotton)とポリエステル(polyester)は、衣類によく使われる代表的な繊維です。

どちらが優れているかというよりも、「どんな用途で使うか」によって最適な素材は変わります

肌触りや吸水性を重視するなら綿、シワになりにくく乾きやすさを求めるならポリエステルが向いています。

さらに、両方を組み合わせた混紡素材なら、それぞれの欠点を補い合い、より実用的な衣類を作ることができます。

この記事では、綿とポリエステルの違い、混紡比率ごとの特徴、用途別の選び方について詳しく解説します。
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染色の工程に蒸しの作業が必要な理由

染色を一言で説明するとすれば、「染料を水と熱によって繊維の中に拡散させ、結合(染着)させること」です。

液を発酵させる藍染や一般的な草木染めにおける温度を高めた染色液に布や糸を浸して染色する「浸染法」では、浸染中に染料液の水分と熱によって、染着が同時に起こります。

一方、引き染めや型染めなどの捺染なっせん法では、染料を布地に付着させる工程と、染着させる工程が分かれているため、布を蒸気の中で蒸す工程が必要になります。 続きを読む