吹き寄せ文(ふきよせもん)は、数々の落ち葉や落花が地面に風で吹き集められた風情を文様化(模様化)したものです。 続きを読む
「デザイン」カテゴリーアーカイブ
『毛吹草(けふきぐさ)』から見る江戸時代の日本で生産された主要な織物や染め物
江戸時代(1603年〜1868年)に入ると、染織技術の向上によって、日本各地で特色のある織物や染め物が生産されるようになりました。
1638年に松江重頼によって出版された『毛吹草』や1692年に艸田寸木子によって出版された『女重宝記』には、多くの織物や染め物が記載されています。 続きを読む
雛形本(ひながたぼん)とは?染織におけるデザインの見本帳について
雛形(ひいながた)は、ある物や模型や図案、模様などを人に示すのに都合が良いように、その形を小さくかたどって作ったものです。 続きを読む
縞(しま)の語源と由来。筋文様(縞模様)を表す「嶋」「島」「縞」について
2色以上の糸を使用し、経(たて)、または緯(よこ)、あるいは経緯に筋を表した模様(文様)を、縞や格子と呼んでいます。
縞織物は基本的に、縦縞(竪縞)、横縞、格子縞の3種類のうちのどれかに当てはまります。
使用されている糸の色や素材、糸の太細、緻密さ、配色、縞の幅の広狭、金銀糸の使用、紋織の併用など、組み合わせによってありとあらゆるの縞織物が存在します。
縞という言葉は、筋文様を総称する言葉として使われていますが、江戸時代の記述では、「縞」の他にも「嶋」や「島」、「間道」という字が当てられています。
嶋物という言葉は、江戸時代初期の茶道における茶会記に頻繁に表れ、嶋物は筋文様の織物に限らず、外来の茶道具(裂)全般を表す言葉としても使用されていました。
日本の服飾史において、古くから「筋」と呼ばれてきた文様に、「縞」という名前が与えられていく背景には歴史があります。
室町時代後期から江戸時代前期にかけて、「縞」の名称をめぐる由来について、本記事でたどっていきます。 続きを読む
元禄文様(げんろくもんよう)・元禄袖(げんろくそで)について
源氏物語を題材にした源氏絵文(げんじえもん)
『源氏物語』を題材とした絵の総称を「源氏絵文」と表現します。
平安時代の風俗を物語式に描いたものを文様化(模様化)し、絵画性が強く、工芸品のデザインに好んで用いられていました。 続きを読む
デザインにおける月象文(げっしょうもん)
日本において、月を題材にした模様(文様)は「月象文」として、古くから活用されてきました。
月の姿が変化していく様子は、季節ごとの情趣(風情)を表し、「花鳥風月」として好んで詩歌にも詠まれてきました。
工芸品や染織品など、月を模様(文様)に取り入れた優れた作品が数多く作られてきました。 続きを読む
慶長小袖(けいちょうこそで)とは?慶長小袖の特徴について
デザインにおける栗文(くりもん)
栗(くり)は、古くから瑞祥的(縁起が良い)な意味を持つ果実として知られています。 続きを読む
倉吉絣(くらよしがすり)の特徴や歴史
鳥取県の倉吉で生産された木綿の絣織物は、「倉吉絣」という名で有名でした。
山陰地方では、島根県から鳥取県にかけての広い範囲で、絣織物が生産されてきました。 続きを読む