元禄時代(1688年〜1704年)は、豊かになった町人が主体となり、華やかな文化様式が生まれました。
華麗な元禄風俗は、西陣織や友禅染めを主とする京都・大阪の手工業の成立によって生まれ、上方風俗が最も流行した時代とも言えます。
江戸時代の上方文化に代表される華やかな時代を意味して「元禄」という言葉が使われ、服飾においても「元禄文様」や「元禄袖」などの言葉があります。
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『源氏物語』を題材とした絵の総称を「源氏絵文」と表現します。
平安時代の風俗を物語式に描いたものを文様化(模様化)し、絵画性が強く、工芸品のデザインに好んで用いられていました。 続きを読む
日本において、月を題材にした模様(文様)は「月象文」として、古くから活用されてきました。
月の姿が変化していく様子は、季節ごとの情趣(風情)を表し、「花鳥風月」として好んで詩歌にも詠まれてきました。
工芸品や染織品など、月を模様(文様)に取り入れた優れた作品が数多く作られてきました。 続きを読む
栗(くり)は、古くから瑞祥的(縁起が良い)な意味を持つ果実として知られています。 続きを読む
鳥取県の倉吉で生産された木綿の絣織物は、「倉吉絣」という名で有名でした。
山陰地方では、島根県から鳥取県にかけての広い範囲で、絣織物が生産されてきました。 続きを読む
「九曜」とは、古代インドの占星学にみえる9つの天体とそれらを神格化した神を表します。
九曜は、天地を守る仏神として信仰され、日本においては九曜を模様化(文様化)した九曜文が平安時代末には衣装や牛車に用いられていました。 続きを読む
孔雀は、鳥の中でもその姿や色が美しいため古くから世界各国で愛好され、デザインにも用いられてきました。
中国は漢代頃に彫刻された画像石(平板な石材に線刻や浮彫で様々な画像を表したもの)に、孔雀の模様(文様)があったり、キリスト教においては、孔雀は「不死の意」を表すとされていました。 続きを読む
組紐とは、数本から数十本の糸を一束とし、それを幾束か一定方式で斜めに交差させながら紐状に組んだものです。
高麗組と呼ばれていたものは、刀の下緒(日本刀のさやに装着して用いる紐のこと)に多く用いられていた組紐です。
組紐の生産は、伊賀上野と京都が2大産地として有名でした。 続きを読む