蘇芳(学名Caesalpinia sappan)はインドやマレーシアなどの熱帯地域に自生しているマメ科ジャケツイバラカ亜科の植物です。
成長すると樹高が5~10メートルになり、幹にはトゲが多く、葉は鳥の羽が並んでいるような形の羽状複葉で、5月から6月ごろに円錐花序を出し、黄色い花を咲かせます。
その芯材に含まれるブラジリン(brazilin)と少量のヘマティン(天然赤色色素)が、染料として使われてきました。
蘇芳は、茜や紫草よりもはるかに色素が溶解しやすく、染着が早いため、扱いやすかったと考えられます。
特有の重みのある色合いは魅力的で、「蘇芳色」という色名も時代を問わず人々から好んで用いられてきました。
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