化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われています。
体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人もいると思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられているのです。
化粧の原型は、顔や身体への彩色と言われています。
体に色を塗っているアフリカの部族を映像で見たことがある人もいると思いますが、古くは部族や階級間の差別化や、色がもたらす呪術的な目的のために彩色が行われていたと考えられているのです。
紅花(学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属で花弁を植物染料にします。
秋に種をまいて、冬を越して春になってから開花、結実してから枯れる越年草(二年草)として生育したり、寒い地域では一年草として春早い時期に種をまく場合もあります。
紅色の染料としての用途のみならず、食用油の原料としても栽培されています。 続きを読む
冬青(学名 Ilex pedunculosa)は、山梨県より西の本州、四国、九州の山地に生えている常緑樹で、実が美しいことから庭木としても植えられます。
雌雄異株で、6月ごろに小さな白い花が咲き、実は丸く熟すと紅色になります。
冬青という名前の由来は、葉が風にゆれて、ザワザワ音をたてながらそよぐさまからきています。
アリザリン (alizarin) は西洋茜(学名:Rubia tinctorum)の根から採取される赤色の染料で、西洋茜の色素に含まれる化合物のひとつです。 続きを読む
天然に出る赤色の土は、世界中のいたるところで見ることができます。
日本においては、水稲農耕が始まる弥生時代(紀元前10世紀頃〜紀元後3世紀中頃)以前に用いられた顔料は基本的には赤と黒の2色で、赤は赤土(せきど)が使用されていたと考えられます。
赤土(せきど)の主成分は、酸化鉄です。
インドは、インディアンレッドと称される赤土が古くから産することで有名で、ベンガル地方がその本場であったため、日本では「ベンガラ(弁柄)」といわれていました。 続きを読む
茜(学名:Rubia argyi)は、アカネ科アカネ属のつる性多年生植物で、日本においては、赤色を染めた最初の染料と一つと考えられています。
茜は、根っこが赤い色をしており、根っこの煎汁によって染色された赤い色合いは、古来「赤根」と呼ばれていたのです。
茜は、植物名と染色名が同じであり、例えば「むらさき」と「紫草」、「べに」と「紅花」、「きはだいろ」と「黄檗」など、非常に古くから染色と関係性があったこと名前からもわかります。
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赤は、それを見る人に動的な感じを与え、暖かみを与えるような色合いです。
赤は、中国では五色の一つとされていました。
古く中国では、青(藍)、赤(朱)、黄、白、黒(玄)の五つの色を「五色」としており、五色は、正色とされ、その中間の色を「間色」として、間色は正しくない色であり、聖人君主は用いる色ではないとしていました。 続きを読む
紅花(学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属で花弁を植物染料にします。
秋に種をまいて、冬を越して春になってから開花、結実してから枯れる越年草(二年草)として生育したり、寒い地域では一年草として春早い時期に種をまく場合もあります。
紅色の染料としての用途のみならず、食用油の原料としても栽培されています。
桜は、古くから人々に親しまれてきました。
7世紀後半から8世紀後半(奈良時代末期)にかけてに成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』には、4,500首以上歌が集められていますが、桜を詠んだ歌が非常に多く、「桜の花」、「桜花」、「山桜」、「山桜花」などとあり、40首が収められています。
ただ、桜が染色に用いられるようになったのは近年になってからと考えられます。
江戸時代には「桜鼠」など色名がありますが、桜自体を使用したわけではなく、桜色がかった鼠色のことを指していると考えられます。 続きを読む
ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。
日本においても古くからバラが栽培されていたとされ、バラを描いた美術や工芸品も残っています。
平安時代には、中国からコウシンバラ(庚申薔薇)が渡来していたと考えられており、「古今和歌集」や「枕草子」、「伊勢物語」や「源氏物語」などから、バラが観賞されていたことがわかります。
関連記事:デザインにおけるバラ(薔薇)
歴史的には、紅花のように花を染料にして染めことは行われてきましたが、バラの花びらを使った染色というのは、ほとんど行われなかったと考えられます。
一般的には花びらは染まりにくく、たとえ染まったとしてもすぐに色あせてしまうものとされてきました.
ただ、花びらを使用した染色において、バラの花が活用されることがあります。 続きを読む