染料として用いられるものに柿渋があります。
柿渋は古くから、防水・防虫・防腐の目的として、自給自足的な生活の中で広く活用されてきました。
製品としては、柿紙や伊勢形紙、紙衣、柿うちわ、合羽(カッパ)、和傘、漆器、酒袋など、さまざまな産業の中で必要不可欠な欠かせない素材でした。
また、漁網には、その網を強靭にするために柿渋による染色(渋染め)が行われていました。
柿渋は、未熟な柿を搾り、渋(シブ)だけを集めた濃厚な液体で、そのまま液体として販売されています。 続きを読む
染料として用いられるものに柿渋があります。
柿渋は古くから、防水・防虫・防腐の目的として、自給自足的な生活の中で広く活用されてきました。
製品としては、柿紙や伊勢形紙、紙衣、柿うちわ、合羽(カッパ)、和傘、漆器、酒袋など、さまざまな産業の中で必要不可欠な欠かせない素材でした。
また、漁網には、その網を強靭にするために柿渋による染色(渋染め)が行われていました。
柿渋は、未熟な柿を搾り、渋(シブ)だけを集めた濃厚な液体で、そのまま液体として販売されています。 続きを読む
紺屋は、「こうや」や「こんや」と読みます。
「紺」という名前が登場するには非常に古く、大化3年(647年)に制定された日本の冠位である「七色十三階の冠位」で、第五大小青冠の服色に「紺」が当てられました。
日本の中世(平安時代後期(11世紀後半)から、戦国時代(16世紀後半)までの500年ほど)においては、「紺搔」「紺座」「紺灰座」「紺屋」など、藍染に関する文献における記載も多くみられます。 続きを読む
フェルト(Felt)とは、羊毛(羊毛)や獣毛繊維を原料とし、繊維を織らずに絡ませて作る代表的な不織布です。
日常生活では、帽子や敷物、手芸材料、工業用資材など、幅広い用途で使用されています。
フェルトという言葉は、ラテン語の「feltrum」や、ギリシャ語で「結合させる」を意味する語に由来するとされ、羊毛が持つ縮絨性(繊維同士が絡み合い縮む性質)を端的に表しています。
フェルトの技法は、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国をはじめ、中央アジアや中東地域にも古くから伝わってきました。
高い保温性と耐摩耗性を持つことから、フェルトの帽子や靴下、敷物などは、現在でも世界中で親しまれています。
コケ(苔)と呼ばれる植物には、スギゴケやゼヒゴケに代表される蘇苔類(moss)とウメノキゴケやマツゲゴケなどの地衣類(lichen)が含まれます。
この2種類は別の分類に属する植物であり、コケ(苔)と呼ばれるのは主に蘇苔類(moss)の方です。
地衣類(lichen)の染色は、「コケ(苔)染め」として知られています。
地衣類は、外見的には一つの植物のように見えますが、植物学的には、菌類と藻類の2種類の植物から成る生活共同(共生)体として、互いに必要な要素を供給しあっている特殊な植物です。 続きを読む
ウールやシルクなどの動物性の繊維であれば、比較的かんたんに染められますが、木綿を草木染めする場合は非常に難しいです。
草木を煮出して染め液を抽出しない藍染であれば、木綿との相性が良いのでよく染まりますが、いわゆる草木染めのなかでは特殊な例となっています。
一般的な煮出して染めるような草木染めは植物性の繊維に染まりづらいので、木綿や麻などの植物性の繊維を染めるためには特殊な下処理が必要です。
木綿を草木染めで染色する場合、例外的に絹よりよく染まることもありますが、基本的には絹に比べて染まりが悪く、染まったとしても淡くしか染まりません。 続きを読む
紫色を染める材料としては、古代から紫草が主に使用されてきました。
紫を染める草というので、紫草と書きますが、染色に用いるのはその根で、「紫根」と言います。
紫草(学名 Lithospermum erythrorhizon)は、ムラサキ科の多年草で、日本や中国、朝鮮、ロシアなど広く分布しており、山地や草原に自生しています。
樹高は、30〜60cmほどに成長し、6〜7月に白い花が小さく開き、小粒の琺瑯質の実をつけます。
白い花が群れて咲くことから、「むらさき」の名前があるともいわれています。 続きを読む
シルクの染織品はもともと毛羽があったり、擦ると毛羽立ちやすいとも言われます。
シルクの欠点として、羽毛状の繊維が混じる「ラウジネス」と、濡れた状態で擦ると毛羽立ちやすく、スレが生じやすい点が挙げられます。
ラウジネスが多く出ている糸や布は、毛玉(ピリング)のようにもみえます。
シラミ(虱)が這い回ったように白けて見えるので、この現象はラウジネス(lousiness)と呼ばれ、、語源はシラミ(louse)に由来しています。 続きを読む
振袖とは広い意味で、身頃(体の前面と背面を覆う部分)と袖の縫い付け部分を短くして、「振り」(袖つけより下の袖の部分)を作った袖のこと、もしくは「振り」をもち小袖形の衣類全般を指します。
振袖の”ようなもの”は、室町時代(1336年〜1573年)から安土桃山時代(1573年〜1603年)にかけて、当時の文献や肖像画からみてとれます。
着用しているのは、もっぱら子供や若い女性ですが、当時はまだ「振袖」とは呼ばれず、袖も現在のように長くはありませんでした。
機能面では袖の下の一部分を解くことで、空気が通りやすくして暑さを逃がすという実用的な面もありました。 続きを読む
人類は、古くから自然の植物から色を獲得して、自ら身にまとう布に対して染色をおこなってきました。
古代の人々が、まずは目の前にある、色のついた土や植物から色を獲得してきたというのは容易に想像ができます。
ただ、古代に始まった染色は色をつけるためだけのものではありませんでした。
もともとは、自分の身を守るための薬用効果を求めてはじまったとされているのです。 続きを読む
やまももは、漢字で楊梅と書き、中国や日本を原産とするヤマモモ科の常緑広葉樹です。
徳島県では、「県の木」に指定されており、高知県では「県の花」になっています。
古代の染料として、紫草や茜、紅花や藍などがありますが、楊梅も、古くから染色に用いられてきたものの一つです。
楊梅の樹皮をモモカワ(楊梅皮・桃皮)と読び、江戸時代には代表的な染材の一つとされていました。
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