ジャワ更紗(バティック)

バティック(ジャワ更紗)とは?バティックの歴史と制作工程について

バティック(Batik)とは、ろうを使って防染ぼうせんするろうけつ染め(臈纈染ろうけつぞめ)によって模様が染められた布地の全般を表し、2009年にはインドネシアのバティックがユネスコの無形文化遺産に登録されています。

インドネシアのジャワ島で作られるバティックは有名で、ジャワ更紗とも呼ばれます。

バティック(Batik)という言葉の由来は、インドネシアのジャワ語で「書くこと」を意味する「アンバー(amba)」と「点を打つ」を意味する「ティティック(titik)」を組み合わせたもので、「点を描くこと(ロウケツ染め)」を意味して」を意味していました。

ジャワ更紗は、インドネシア語でカイン・バティックと呼ばれ、カインは「布」を意味します。
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蘇芳色(すおういろ)黒みを帯びた赤色

染色・草木染めにおける蘇芳(すおう)。蘇芳(すおう)の染色におけるポイントについて

蘇芳すおう(学名Caesalpinia sappan)はインドやマレーシアなどの熱帯地域に自生しているマメ科ジャケツイバラカ亜科の植物です。

成長すると樹高が5~10メートルになり、幹にはトゲが多く、葉は鳥の羽が並んでいるような形の羽状複葉うじょうふくようで、5月から6月ごろに円錐花序えんすいかじょを出し、黄色い花を咲かせます。

その芯材しんざいに含まれるブラジリン(brazilin)と少量のヘマティン(天然赤色色素)が、染料として使われてきました。

蘇芳すおうは、あかね紫草むらさきよりもはるかに色素が溶解しやすく、染着が早いため、扱いやすかったと考えられます。

特有の重みのある色合いは魅力的で、「蘇芳色」という色名も時代を問わず人々から好んで用いられてきました。
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コチニールをアルミ媒染を用いて染色し、染液をPH3まで酸性にして赤く染めた色合い

染色・草木染めにおけるコチニール|堅牢度が高いアントラキノン系の赤色色素

赤色を得られる染料の色素は少なく、紅花や蘇芳すおう以外には、アントアキノン系の色素であるあかねやコチニール、ラックなどが挙げられます。

紅花や蘇芳すおうは、染織の歴史を語る上では重要な色ですが、いずれも堅牢度けんろうどに不安があり、長期間に渡って染色時の色合いを残すのは難しいです。

天然染料で美しい赤が得られるコチニールはアントラキノン系の色素で、堅牢度けんろうどが高いので現代でも染色においては重宝される染料です。 続きを読む