縞織物

縞織物の種類。海外から舶来した縞織物の歴史について

日本では室町時代頃から茶の湯が行われ、茶人達は海外から舶来はくらいした珍しいきれを競って入手しようとしていました。

朝鮮や中国、ポルトガルやオランダなどの船によって、インドや東南アジア、ヨーロッパなど、様々な国から珍しい織物が運ばれ、とりわけ縞柄の織物が人々の間で人気を博しました。

縞織物は基本的に、縦縞(竪縞たてじま)、横縞よこじま格子縞こうしじまの3種類のうちのどれかに当てはまります。

用いられている色の素材や糸の太細、緻密さ、配色、縞の幅の広狭こうきょう、金銀糸の使用、紋織もんおりの併用など、ありとあらゆるの縞織物が存在します。
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白地紋尽文厚板 能装束(のうしょうぞく)

装束(しょうぞく)とは?一定の格式や慣習にかなった衣服、およびその装い

装束しょうぞくという言葉は、体の保護や威厳を示すために身にまとうものを意味しますが、特に一定の格式にかなった衣服、およびその装いを表します。

宝亀ほうき11年(780年)に書かれた『西大寺資材流記帳せいだいじしざいるきちょう』の780年の項には、「羅陵王装束・・・・」とあったり、平安時代中期の10世紀後半に成立した日本最古の長編物語である「うつほ物語(宇津保物語)」には、「夏冬のしゃうぞく・・・女のしゃうぞくきよげにしゃうぞく・・・」などとの記載があるなど、古くから「装束」という言葉が使用されていたことがわかります。 続きを読む

伊勢型紙,小葵文(こあおいもん),菱形(菱文)

デザインにおける小葵文(こあおいもん)

小葵こあおいを文様化(模様化)した小葵文こあおいもんは、平安時代にはすでに使用された文様(模様)で、皇族の装束から、宮中のふすまや几帳きちょうなど調度ちょうどにも利用されていました。

小葵,銭葵(ぜにあおい)錦葵 Malva sylvestris v mauritiana -香港花展 Hong Kong Flower Show- (9190650345)

小葵,銭葵(ぜにあおい),阿橋 HQ, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons,Link

小葵こあおいとは、銭葵ぜにあおい(学名:Malva mauritiana)の異称で、「銭葵ぜにあおい」という名前は、丸みのある花や葉の形が「銭」に似ていることからその名が付けられたとされます。
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インド更紗

更紗(さらさ)とは?基本的な染色方法と装飾加工。インド更紗における主な植物染料について

更紗さらさとは、室町時代末期以降(16世紀以降)、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船なんばんせんが運んできた、インドやペルシャ、シャム(タイ)・ジャワ(インドネシア)などの東南アジアの模様染めされた布を指して呼ばれたものです。

江戸時代中期以降に、日本でも更紗を模して、京更紗や江戸更紗、鍋島更紗や天草更紗、長崎更紗や堺更紗など、それぞれの土地でそれぞれの更紗(和更紗わさらさ)が作られました。
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絞り染め柄に彫られた伊勢型紙

型染めで絞り染めのような柄を表現する技法

絞り染めとは、部分的に布に染まらない部分を作る防染ぼうせんの技術です。

布の一部を糸で強く巻き締める「巻締め」や、針と糸で布を縫い、その糸を引き締めることによって防染する「縫締め」と呼ばれるものが基本的な技法です。

巻き上げ絞り

巻き上げ絞り

巻締めの一種である鹿子かのこ絞りは、江戸時代には非常に流行したため、たびたび奢侈禁止令しゃしきんしれいの対象にもなっていました。

そこで絞り染めの手間とコストを抑えるために、型染めで絞り染めを表現する工夫がなされました。 続きを読む

イラクサ(蕁麻)で織られた麻織物

麻(苧麻)を原料とした平織物である貲布(さよみ)

奈良時代に織られた布の一種で、麻(苧麻ちょまを原料とした平織物に「貲布さよみ」と呼ばれるものがありました。

古くは植物繊維を原料とした平織の布の中でも最も上質で、糸は細く、太さも整い、薄く軽やかなものを表したとされますが、後世にはあらく織った麻布を意味するようになりました。 続きを読む

染色における忍摺り(しのぶずり)・忍文字摺(しのぶもじずり)

染色のはじまりというようなものは、世界中のどの国においても、目の前になる色を持っている植物やその花、木や草の果実、色のある土などを用いて、布やそのほかのものにすりりつけて染めたことから始まったと考えられます。

摺染すりぞめ」とは、草木の花や葉を布の上からたたいて色を染めたり、花や葉の汁をすりりつけて染めることを表します。

露草つゆくさ(つきくさ)」や「鶏頭けいとう(からあい)」や、「燕子花かきつばた」や「はぎ」なども、古くから摺染すりぞめに用いられていたとされます。

「忍(しのぶ)」の葉を用いた「忍摺り」や「山藍やまあい」の葉を使用した摺染すりぞめは、よく知られています。 続きを読む

【ウールの黄ばみの原因】黄ばんだウールの洗濯方法と、黄色の変色とカビをできる限り防ぐ方法

ウールは日光に当たったり、酸化さんかによって、次第に黄色味を帯びてきます。

もちろん黄ばみに関しては、ウールだけではなく、コットンやシルク、ナイロンやポリエステルなどさまざまな繊維に対して発生します。

ウール糸のストック,Stock of wool

ウール糸のストック,Stock of wool ,Lauchap, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

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ポリエステル65%,綿35%,混紡,特徴,黄金比率(黄金ブレンド)

綿とポリエステルを混紡した黄金ブレンド(黄金比率)。ポリエステル65%綿35%の素材的特徴、長所と短所について

綿(cotton)とポリエステル(polyester)は、さまざまな用途で使われています。

綿は、肌に触れる下着やインナー、タオルなど実用的に使える場面は数知れません。

綿は、その肌ざわりの良さは言うまでもありませんが、他の繊維と比較しても綿は万能な繊維として知られています。

綿の特徴としては、化学繊維のポリエステル(polyester)やナイロン(nylon)といった繊維よりは、糸そのものの強度は劣り、シワになりやすかったり縮みやすいという点もあります。

ポリエステルの特徴としては、シワになりにくく、水にれても乾きやすい点などが挙げられます。 続きを読む