「わび茶」、「侘び寂び」などという言葉がありますが、侘(わび)という言葉はどのような意味なのでしょうか?
侘(わび)、幽玄(ゆうげん)とは?
芳賀幸四郎(著)『わび茶の研究』では、「侘」の美意識が形成された背景を、古代の歌論にさかのぼって詳しく論じています。
わび(侘)の美意識は、大きく二段階に分けて考えられ、「幽玄」という概念も、侘を理解する上では重要なキーワードとなっています。 続きを読む
「わび茶」、「侘び寂び」などという言葉がありますが、侘(わび)という言葉はどのような意味なのでしょうか?
芳賀幸四郎(著)『わび茶の研究』では、「侘」の美意識が形成された背景を、古代の歌論にさかのぼって詳しく論じています。
わび(侘)の美意識は、大きく二段階に分けて考えられ、「幽玄」という概念も、侘を理解する上では重要なキーワードとなっています。 続きを読む
江戸っ子という言葉が、文献にみえはじめるのは、18世紀後半の明和年間ごろ(1764年〜1771年)とされます。 続きを読む
働くということにおいては、人と人のやりとりがまったく生じないというのは、ほとんどの場合でありません。
組織で働くということ、どうすれば人と人とがスムーズにやりとりできるのかなど、今も昔も変わらず話題になることです。
チームとしてうまく機能するための一つのポイントとして、皆の考えの方向性が同じ向きを向いている点が挙げれられます。 続きを読む
上方という言葉は、戦国時代頃には、九州方面から京都周辺を指す言葉だったようですが、江戸時代にはもっぱら江戸に対して「文化圏としての近畿圏(京都・大阪・奈良など)」を指すものとなります。
江戸と大阪、京都は当時から他の地域に比べると発展し、人が集まっていたため「三都」とも言われ、「上方」という言葉は大阪と京都の総称となっていました。 続きを読む
染色に使用する道具に、張木と伸子があります。
共に使用する生地の巾に合ったものか、少し大きめのものを選びます。 続きを読む
「アパレル(apparel)」とは、日本では「衣服」の意味で用い、1970年代初期ごろから「アパレル製品」、「アパレル産業」、「アパレル製造業」などのように使われるようになりました。
現在では、「衣服」という意味から派生して、「アパレル」という言葉だけで、衣服の製造や販売を行っている会社や服飾系の業種や職種を意味するようになっています。
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鎌輪奴文は、「鎌の絵」と丸い輪「○」と、「ぬ」の三文字を組み合わせた模様(文様)です。
鎌井枡文は、「鎌」と「井」と「三桝(大・中・小の三つの枡を入れ子にし、それを上から見た形を文様化したもの)」を組み合わせた模様(文様)です。
江戸時代には、「判じ物(はんじもの)」と呼ばれる文字や絵画に隠された意味を当てるなぞ解きが流行し、判じ物文様(はんじものもんよう)として生まれた模様が多くありました。
江戸時代前期に、男伊達(男としての面目が立つように振る舞うこと)の衣服に「鎌輪奴文」が用いられます。
鎌輪奴文は、「鎌の絵」と丸い輪「○」と、「ぬ」の三文字で「構わぬ(かまわぬ)」と読ませるために作られた模様です。
江戸時代後期の文化文政時代(1804年〜1830年)から天保(1831年〜1845年)にかけて活躍した江戸の歌舞伎役者である7代目市川團十郎が、文化年間(1804年〜1818年)に「鎌輪奴文」を舞台で用いたことから流行します。
江戸では衣服から手拭い、瀬戸物、櫛、簪などに良く描かれました。
鎌輪奴文が流行したことに対抗して、市川男女蔵が考案したのが「鎌井枡文」でした。
「鎌井枡文」は、「構います(かまいます)」と読ませるために作られた模様です。
歌舞伎で用いられる模様(文様)は、歌舞伎文様として江戸時代前期から一般の服飾(ファッション)に影響を与え、流行の発生源にもなっていました。
例えば、「斧琴菊文」は、斧(よき)と琴と菊の花の模様を染め出して「良き事聞く」という縁起がよい意味を込めたデザインなどがあります。
斧琴菊文 (よきこときくもん)file created on Adobe Illustrator and Photoshop, Public domain, via Wikimedia Commons,Link
染色する人を染師(そめし)と呼んだりしますが、古くはただ染めるだけではなく、染めるための原料を入手するところから、「染師」の仕事がはじまっていました。 続きを読む
支子(学名 Gardenia jasminoides)は、あかね科クチナシ属の常緑の低木で、現在は支子ではなく、梔子の字を当てる場合が多いです。
古くから、支子の果実が染色や薬用に使用されてきました。
本記事では、以下、支子と表記します。
支子は、庭園の樹木として植えられ、葉は2枚の葉がつく対生、もしくは3枚の葉が輪生します。
6月〜7月頃に葉腋(葉の付け根)から花柄を出し、白い六片に裂けた筒状花をつけ、2〜3日で黄色く変色しますが、良い香りがします。
支子(梔子),Gardenia jasminoides,Mokkie, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
果実は、頂部に咢片が残り、熟すと黄赤色になります。 続きを読む