「何のためにものづくりをするのか」という意義目標を設定することの大切さ。


働くということにおいては、人と人のやりとりがまったく生じないというのは、ほとんどの場合でありません。

組織で働くということ、どうすれば人と人とがスムーズにやりとりできるのかなど、今も昔も変わらず話題になることではないでしょうか。

麻野耕司(著)『THE TEAM 5つの法則 』のなかで、チームとして働くための目標設定の仕方として、意義目標をたてることの大切さを説いています。

当たり前のように思えますが実はほとんどの企業が、意義目標を設定できていなのではないでしょうか。

チームに行動目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「作業」の奴隷になります。

チームに成果目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「数字」の奴隷になります。しかし、多くのチームが意義目標の重要性を十分に認識していません。

意義目標を設定することによって、メンバーは自らの生むべき成果や取るべき行動について、意思を持つことができます。

「何をやるべきか?」だけでなく「何故やるべきか?」が分かれば、新たな「何をやるべきか?」が見つかるからです。」(『THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)』(麻野耕司 著)より)

目の前の数字や成果のみを追うのではなく、組織が存在する意義、仕事をする意義をそれぞれのメンバーが理解して行動することができれば、より深みのあるチームを組むことができ、広い視野を持って仕事ができるのでしょう。

ブランドも意義が大事

会社として存在する意義を示すことが、働く人々がよりよく働くことができるためには重要ですが、これはブランドにも言えます。

マザーハウスというブランドは「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」というコンセプトで、ものづくりを行なっています。

私たちマザーハウスは、「モノづくり」を通じて「途上国」の可能性を世界中のお客様にお届けしていきます。

私たちのもの作りは、現地で素材を見つけ出すことから始まります。
そしてその素材が輝き、驚きと個性溢れるものをひとつひとつ真心こめて手作りしています。

作っている時の私たちの目標、それは、お客様の心を動かす商品、
お客様とともに生きていく商品を作ることです。

商品を通じて世界の多様性を伝え、笑顔とぬくもりが
世界に少しでも増えることを目指しています。

マザーハウスのサイトを読むと存在意義にも、「途上国」「労働環境」「素材」などといくつかキーワードが出てきます。

ブランドの存在意義が明確であると、それに共感した人々の心に強く刺さります。

それが結果として人々を魅了し、購買に繋がるのではないでしょうか。


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