織り」カテゴリーアーカイブ

銘仙(めいせん)とは?銘仙の技法について

銘仙めいせんは、群馬県の伊勢崎いせさきが有名で、「銘仙めいせんといえば伊勢崎」というほど、全国的に知られていました。

銘仙めいせんは、平織りの絹織物の一種で、目専、目千、銘撰とも書かれ、「銘仙」の字を当てたのは明治時代以後となります。
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綾織(あやおり)の特徴と種類、日本における綾織(斜文織)の歴史について

織物には基本とされる構造があり、ひら織り、あや織り、朱子織しゅすおりは、三原組織さんげんそしきと呼ばれています。

綾織物(twill fabric)は、「斜文組織しゃもんの織物」で、経糸と緯糸が交差する組織点を斜めに連続させたもので、布面には斜めに走る線が現れます。
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織物におけるシフォン(chiffon)

織物におけるシフォン(chiffon)は、一般的なものよりも薄くて柔らかい平織りの織物を表します。

代表的なものに「シフォンベルベット」、「シフォンタフタ」、「シフォンクレープ」などがあります。

語源は、古フランス語の「chipe=(布の)切れ端、ボロ(襤褸らんる)で、フランス語の「chiffe=襤褸ぎれ」、「chiffon」を経由して、1756年に「絹モスリン、飾りレース」という意味で文献に初出しています。

フランス語におけるシフォンは、①襤褸らんるぎれ、②雑巾③(しわくちゃな)布・衣類・紙③断ちくずなどの意味があります。

織物におけるサテン(satin)とは?サテン・朱子織(satin weave)の特徴(メリット・デメリット)

サテン(satin)とは、朱子織(satin weave)による織物を表します。

漢字では本来「繻子しゅす(薄い絹織物)」と書きますが、その音を当て字した「朱子」と書く場合が多いです。

サテンは、経糸、あるいは緯糸のいずれか一方が表面に浮き出している組織で、糸が飛んで長く浮いているので、布に光沢感となめらかさが表現できる一方、摩擦に弱いという欠点があります。 続きを読む

織物におけるサキソニー(saxony)

サキソニー(saxony)とは、ドイツのサキソニー(ザクセンsachsen)地方で飼育された羊(サキソニーシープsaxony sheep)、およびその優良な毛(サキソニーウールsaxony wool)、その各種製品を意味します。

織物としての、サキソニーがよく知られています。 続きを読む