やまももは、漢字で楊梅と書き、中国や日本を原産とするヤマモモ科の常緑広葉樹です。
徳島県では、「県の木」に指定されており、高知県では「県の花」になっています。
古代の染料として、紫草や茜、紅花や藍などがありますが、楊梅も、古くから染色に用いられてきたものの一つです。
楊梅の樹皮をモモカワ(楊梅皮・桃皮)と読び、江戸時代には代表的な染材の一つとされていました。
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やまももは、漢字で楊梅と書き、中国や日本を原産とするヤマモモ科の常緑広葉樹です。
徳島県では、「県の木」に指定されており、高知県では「県の花」になっています。
古代の染料として、紫草や茜、紅花や藍などがありますが、楊梅も、古くから染色に用いられてきたものの一つです。
楊梅の樹皮をモモカワ(楊梅皮・桃皮)と読び、江戸時代には代表的な染材の一つとされていました。
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タンニン(タンニン酸)は、染色・草木染めにおいて非常によく知られている成分です。
タンニンの定義としては、「植物界に広く分布し、水に良く溶け、収れん性の強い水溶液を与え、皮を鞣す作用を有する物質の総称」とされています。
蘇芳(学名Caesalpinia sappan)はインドやマレーシアなどの熱帯地域に自生しているマメ科ジャケツイバラカ亜科の植物です。
成長すると樹高が5~10メートルになり、幹にはトゲが多く、葉は鳥の羽が並んでいるような形の羽状複葉で、5月から6月ごろに円錐花序を出し、黄色い花を咲かせます。
その芯材に含まれるブラジリン(brazilin)と少量のヘマティン(天然赤色色素)が、染料として使われてきました。
蘇芳は、茜や紫草よりもはるかに色素が溶解しやすく、染着が早いため、扱いやすかったと考えられます。
特有の重みのある色合いは魅力的で、「蘇芳色」という色名も時代を問わず人々から好んで用いられてきました。
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桜は、古くから人々に親しまれてきました。
7世紀後半から8世紀後半(奈良時代末期)にかけてに成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』には、4,500首以上歌が集められていますが、桜を詠んだ歌が非常に多く、「桜の花」、「桜花」、「山桜」、「山桜花」などとあり、40首が収められています。
ただ、桜が染色に用いられるようになったのは近年になってからと考えられます。
江戸時代には「桜鼠」など色名がありますが、桜自体を使用したわけではなく、桜色がかった鼠色のことを指していると考えられます。 続きを読む
芙蓉(学名Hibiscus mutabilis)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木です。
夏から秋(7月〜10月頃)にかけて、薄紅色や白色の鮮やかな花を咲かせるため、庭木、公園樹あるいは街路樹として植栽されます。
朝咲いたら、夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、長期間にわたって毎日次々と開花していきます。 続きを読む
藍は、古くから世界各地で用いられてきた植物染料のひとつであり、人類が最も長く、そして最も深く親しんできた染料のひとつだといえるでしょう。
日本において藍染された色は、最も淡い藍白から、最も濃い留紺まで非常に幅広く存在し、それらは「藍四十八色」と総称されるほど、多彩な色味として認識されてきました。
それぞれの藍色に細かな名称を与えて区別してきたことからも、昔の人々が藍色のわずかな違いを見分ける鋭い感性を持っていたことがうかがえます。
藍色のなかでも、平安時代からその名が見られる色として、浅葱色があります。 続きを読む
染色において、化学的なもの(化学染料)でも天然由来のもの(天然染料)でも、必ず染まり上がった色合いは時間が経つにつれて変化していきます。
天然の原料を使用した草木染めの欠点としては、使用する染料植物や染色方法にもよりますが、基本的には堅牢度があまり良くない点があります。
ただ天然の草木染めは比較的早く色あせてしまうからこそ魅力があり、今この瞬間の色を楽しむことができるとも言えます。
Natural Dyeing,Fars Media Corporation, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons,Link