平安時代後期に制作された絵巻物である国宝『信貴山縁起絵巻』(しぎさんえんぎえまき)は、奈良の朝護孫子寺に所蔵されています。
いわゆる「日本四大絵巻」の一つで、他には『源氏物語絵巻』(げんじものがたりえまき)と、『伴大納言絵詞』(ばんだいなごんえことば)、『鳥獣人物戯画』(ちょうじゅうじんぶつぎが)があります。 続きを読む
江戸時代後期に、町人の間で好まれた模様(文様)が縞です。
縞は英語で「stripe(ストライプ)」ですが、柄を表現するのには、シンプルであるがゆえに、色糸、柄の大小や間隔の組み合わせによって無限大の表現方法があると言えます。
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染色とは、繊維品や革、紙などの製品に染料を用いて色をつけること(染める・着色)を表します。
染色の「染」の字は「水」を表す部首であるサンズイと、「木の枝葉」や「花のついた枝」などを表す「朶」をから成り立っており、もともとは草木を染料にしていたことが漢字からもわかります。
また、「そめ」は、古くは「しむ」といっており、「何かに他のものが浸透する」「液体に十分浸して浸透される・湿らせる」などを表すように、「染」「泌」「浸」「滲」「湿」などの字が当てられました。
この「しむ」から母音交代語として「そむ→そめ」が出て、「染」の字が当てられたとされます。
現代における染色方法は、基本的に6種類に分けられます。
染料の種類も数多くありますので、本記事で紹介していきます。 続きを読む
ぼかし染め(暈染)は、色彩や濃度を次第に変化させて染めることを表します。
一色(単色)、または数色がそれぞれ濃淡に表現されたもので、「グラデーション染め」などとも言います。 続きを読む
市松模様(checker-board)とは、四角い白と黒などを、上下左右に互い違いになるように並べた格子柄を意味します。
英語における「チェック(check)」、「チェッカー(checker)」に当たります。 続きを読む
井筒とは、井戸の地上部分の入り口を木や石で囲んだもので、本来は円形(筒形)のものを示したようですが、四角形のものも含まれています。
井筒文(井筒模様)は、古くから織りや家紋などのデザインに使用されてきました。 続きを読む
藍は、古くから世界各地で使用され、人々に一番愛されてきたともいえる植物染料です。
日本において、藍染された色は一番薄い藍白から、一番濃い留紺まで、「藍四十八色」と呼ばれるほど多くの色味があり、それぞれ名前がつけられていました。
それぞれの藍色に名前をつけて区別をしようと思えるほど、藍色を見る目を昔の人々が持っていたともいえます。
藍色のなかで、比較的有名なものに甕覗(瓶覗)という色名があります。 続きを読む
菱形の模様(文様)は、古代より世界中で用いられてきた原初的なデザインです。
菱文ともいいますが、菱形を基本形として数々の模様(文様)が装飾的に表現されました。 続きを読む
龍(応竜)は、中国では古くから麟(麒麟)、鳳(鳳凰)、亀(霊亀)とともに四霊の一つに数えられます。 続きを読む