投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

20世紀初頭に起こった美術運動であるキュビズム

キュビスム(仏:cubisme)とは、「キューブcube(立方体)」と「イスムism(主義)」を組み合わせた造語で20世紀初頭に起こった美術運動を意味します。

「モダンアートの父」とも呼ばれるポール・セザンヌ(1839年〜1906年)の美術思想(芸術概念)が、キュビスムのムーブメントの基礎をつくったとされます。 続きを読む

帷子(かたびら)とは?裏地のない単衣の麻着物

帷子かたびらとは、裏地のない単衣ひとえ単物ひとえもの)の着物です。

ただし、江戸時代末期ごろから、絹や木綿でできた裏地のない着物を単に単衣ひとえといい、帷子かたびらは麻布でできた単衣ひとえの着物を特に表すようになっています。 続きを読む

インド更紗

インドの綿織物であるキャラコ(calico)。ヨーロッパを魅了したキャラコと産業革命との深い繋がり

インドにおけるキャラコ(calico)と呼ばれた平織りの綿織物が、17世紀終わり頃からヨーロッパに伝わり、人々を魅了しました。

キャラコは、カーテンやシーツ、そして肌着等にも適していました。

もともと、ヨーロッパには綿花の栽培と綿工業がなかったため、インドからやってきた綿織物が、人気を博すのは必然でした。

人々に愛されたキャラコですが、歴史をたどってみると、イギリスの産業革命とその背景にあった悲しい歴史がみえてきます。

更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,,Chintz Fragments (India), late 18th century (CH 18481741)

更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum, Public domain, via Wikimedia Commons,Link

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Amazon『ファッションビッグセール』

【2024年12月26日まで】Amazon『ファッションビッグセール』で安く冬物衣類を購入!

Amazon『ファッションビッグセール(FASHION BIG SALE)』が、2024年12月26日(木)まで開催されています。

『ファッションビッグセール(FASHION BIG SALE)』会場はこちら

Amazonのファッションビッグセールはこの期間中に限ったタイムセールではありませんが、キャンペーン期間中にセール対象になっているテーマに沿った商品が紹介され、お買い得に商品が購入できる期間となっています。

まだまだこれから寒くなってきますので、コートやニットなどこれから活躍する冬物の衣服をお安くお買い求めてみてはいかがでしょうか。

染色・草木染めにおける黄檗(きはだ)。黄檗の歴史と薬用効果、染色方法の一例について

黄檗きはだ(学名 Phellodendron amurense RUPR.)は日本各地の山地に自生するみかん科の落葉高木です。

幹の外皮は厚く、外皮の内側の内皮が黄色いため、古くから黄色を染める染料に使用されてきました。

飛鳥時代の染織品の中で、緑色系のものの多くは、藍染した上から黄檗きはだで染め重ねたものとされています。

Phellodendron amurense Korkowiec amurski 2019-05-24 05

黄檗,キハダ,Phellodendron amurense RUPR.,Agnieszka Kwiecień, Nova, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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黄八丈(きはちじょう)

黄八丈(きはちじょう)とは?八丈島の絹織物である黄八丈の歴史と染色技法について

黄八丈きはちじょうとは、主に草木染めで染められた黄色・樺色かばいろ・黒色の三色の糸を使って、さまざまな縞模様を織り出す絹織物のことです。

黄八丈きはちじょうは、広い意味で茶系統の鳶八丈とびはちじょうや黒系統の黒八丈くろはちじょうを含めた、八丈島で生産されたつむぎを総称しています。

全体的に渋く、味わいのある色合いであるため、絹織物らしい光沢感は抑えられます。

染色の工程で、乾燥のために長い日数を八丈島の強い直射日光にさらすため、堅牢度けんろうどが良く変色したり退色しづらい特徴があります。

黄八丈きはちじょうは、たくさん使われ、洗われることで、年を経るにつれて、より一層色合いが冴えてくるともいわれたりします。 続きを読む

脚絆(きゃはん)とは?

脚絆きゃはんは、「脚半きゃはん」とも表記し、脚部を覆う布を表します。

脚絆きゃはんのようなものは、古くは脛巾はばきと呼ばれ、奈良時代に制定された養老ようろう衣服令えぶくりょうあたりからその名前が見られます。

南北朝時代ごろから「脚半」と書いて「はばき」と読みようになり、室町時代には「脚絆」の文字もみられるようになります。 続きを読む

着物(きもの)の語源と意味について

着物は広義には身体に着る衣服の意味で用いられ、狭義には洋服に対する和服全般を表します。

年齢や性別、種類などは無関係で、さらに狭義の場合は、和服の中でも長着のようなものを表す場合があります。

いわゆるワンピースのような形で体に巻き付け帯を締めて着る表着を、羽織や襦袢じゅばんなどと区別していいます。

着物の種類によっては裏地がつけられることも多くあり、江戸時代中期ごろには表地を質素にし、裏地に高価なものを用いることが流行しました。

絵師に頼んで、裏地に絵を描かせて模様をつけるということもあったようです。

着物(きもの)の語源

きものの語源は、「着る物が詰まった」とされ、室町時代末期には「着る物」と「着物」が併用されており、のちに「着物」の語が定着したとされています。

科布(しなふ)(榀布)

布の触感をやわらかくし、光沢感を与えるための砧打ち(きぬたうち)

砧打ち(きぬたうち)は、布を木槌きづちで打って感触を柔らかくし、光沢感を出すために行われます。

布目をつぶすことで繊維が柔らかくなり、布面が滑らかになることでツヤがでます。

きぬたの技法は中国から伝来したとされ、古くから織り上がった絹布や麻布、木綿布の仕上げの工程で行われてきました。 続きを読む