黒色に染める黒染めは、草木染めの中でも最も大変な仕事の一つです。
古代の黒や墨、黒橡などの色合いは、ナラ(楢)やカシ(樫)、クヌギ(檪)、ハンノキ(榛)などの樹皮や果実、または五倍子などを用いて染めています。 続きを読む
更紗とは、16世紀以降、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船が運んできた、インドや東南アジアの模様染めされた布を指して呼ばれたものです。
更紗は「紗羅紗」や「皿更」、「華布(印華布)」とも書かれ、現在のタイの呼び名であるシャム辺りから渡来したとされたため、や「紗室染」などとも言われていました。
今日における「更紗」といえば、木綿に東南アジアやインド的な模様を細かく模様染めされた布を指していることが多いです。 続きを読む
仏教伝来と共に日本にもたらされた中国の想像上の動物であり、クマの胴体、トラの四肢、ウシの尾、ゾウの鼻、サイの目、イノシシの牙を持つとされています。
鉄や銅を好んで食べ、その尿には金属を腐食し溶かすと言う作用があると言われます。
獏は、人間の悪夢を食べるという俗説があり、これは鉄も食べるほどの幻獣なら悪い夢も食べるだろうという発想から日本で独自に発達したと考えられます。 続きを読む
江戸っ子という言葉が、文献にみえはじめるのは、18世紀後半の明和年間ごろ(1764年〜1771年)とされます。 続きを読む
桜は、古くから人々に親しまれてきました。
7世紀後半から8世紀後半(奈良時代末期)にかけてに成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』には、4,500首以上歌が集められていますが、桜を詠んだ歌が非常に多く、「桜の花」、「桜花」、「山桜」、「山桜花」などとあり、40首が収められています。
ただ、桜が染色に用いられるようになったのは近年になってからと考えられます。
江戸時代には「桜鼠」など色名がありますが、桜自体を使用したわけではなく、桜色がかった鼠色のことを指していると考えられます。 続きを読む
芙蓉(学名Hibiscus mutabilis)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木です。
夏から秋(7月〜10月頃)にかけて、薄紅色や白色の鮮やかな花を咲かせるため、庭木、公園樹あるいは街路樹として植栽されます。
朝咲いたら、夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、長期間にわたって毎日次々と開花していきます。 続きを読む
日本において江戸時代末期以降、都市部を中心に仕事の専門家である職人は、職種によってそれぞれに相応しい着物を使うようになりました。
法被、半纏、腹掛などの非常に機能的な仕事着は、江戸時代末期から明治、大正、昭和の時代まで、あちこちで着用されるようになりました。
また、機能的な面だけではなく、意匠美に富んだものでありました。 続きを読む
藍は、古くから世界各地で用いられてきた植物染料のひとつであり、人類が最も長く、そして最も深く親しんできた染料のひとつだといえるでしょう。
日本において藍染された色は、最も淡い藍白から、最も濃い留紺まで非常に幅広く存在し、それらは「藍四十八色」と総称されるほど、多彩な色味として認識されてきました。
それぞれの藍色に細かな名称を与えて区別してきたことからも、昔の人々が藍色のわずかな違いを見分ける鋭い感性を持っていたことがうかがえます。
藍色のなかでも、平安時代からその名が見られる色として、浅葱色があります。 続きを読む
板締絣とは、絣糸を板締めの技法によって染色してから、織り上げた絣織物のことです。 続きを読む