投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

科布(しなふ)(榀布)

科布(しなふ)とは?科布(榀布)の生産工程について

原始古代布といわれるものの一つに、科布しなふ(榀布)があります。

科布しなふ(しなぬの)は、東北地方の各地で昭和初期ごろまで盛んに織られていました。

藤蔓ふじつるで作る藤布ふじぬのくづつるで作る葛布くずふなどと同じように、科布しなふは1000年以上の歴史をもつ織物といわれています。 続きを読む

デザインという概念・思想のはじまり。デザインの本質は、モノに意味を与えること

デザインという概念の発生は、社会思想家のジョン・ラスキンや思想家であり芸術運動家であったウィリアム・モリスの思想がその源流として考えられています。

19世紀半ば、イギリスで産業革命がおこります。綿織物の製造における紡績機の開発、製鉄業の成長、蒸気機関の開発による動力源の改革、蒸気船や鉄道が発明されたことによる交通革命等、人の手ではなく、産業機械の発明と発展が大きく経済を動かし始めたのです。

初期の機械生産は、いいかげんで大ざっぱなものづくりであり、品質的には人の手が生み出すものと比べると、非常に劣るものでした。

そんな中、異常な速度で「下手なもの」が量産されていき、伝統的に手仕事が育んできた生活や文化、美意識をも奪っていくような機械生産に、意義を唱える人々も少なくありませんでした。

その代表的な人物が、ジョン・ラスキンとウィリアム・モリスです。 続きを読む

ポリエステル65%,綿35%,混紡,特徴,黄金比率(黄金ブレンド)

綿とポリエステルを混紡した黄金ブレンド(黄金比率)。ポリエステル65%綿35%の素材的特徴、長所と短所について

綿(cotton)とポリエステル(polyester)は、衣類にもっとも多く使われている繊維です。

結論から言うと、どちらが優れているかではなく、「どんな用途で使うか」によって最適な素材は変わります。

肌ざわりや吸水性を重視するなら綿、シワになりにくさや乾きやすさを求めるならポリエステル。

さらに両者を組み合わせた混紡素材は、それぞれの欠点を補い合う、非常に実用性の高い素材です。

この記事では、綿とポリエステルの違い、混紡比率ごとの特徴、用途別の選び方を解説します。
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絣柄に彫られた伊勢型紙,絣型染(かすりかたぞめ)

型染めで絣模様を表現する絣型染(かすりかたぞめ)・常磐紺形染(ときわこんがたぞめ)。絣形に彫られた型紙を使用した型染め技法について

現在の福岡県の久留米における久留米絣くるめがすりや愛媛県の伊予絣いよがすりなど、絣織物の産地が日本各地にありました。

糸をヒモで括って部分的に防染した絣糸かすりいとを用い、織りによって絣の模様(文様)を表現するのが通常の絣の織物です。

織りで模様(文様)が表現された一般的な絣(絵絣),松竹梅文

織りで模様(文様)が表現された一般的な絣(絵絣),松竹梅文

ただ、絣産地がなかった東北地方においては、絣形に彫られた型紙を使用した型染めを行うことで、「絣模様」を表現するという工夫がされていました。 続きを読む

デザインにおける貝文(かいもん)・貝尽模様(かいづくしもよう)・貝尽文(かいづくしもん)

貝文かいもん(貝模様)は、帆立貝(ホタテ)や蛤(ハマグリ)、栄螺(サザエ)などの貝の模様(文様)を単独で用いたり、貝尽くしや海辺風景の一部などにしてデザインに使用されてきました。

沖縄の紅型びんがたには、紅葉や花と共に貝を散らした例が多くあります。 続きを読む

扇文(おうぎもん),中型染め

デザインにおける扇文(おうぎもん)。扇円文・扇散し文・地紙文について

おうぎは、儀式の際や夏の暑さに対してすずむために用いられる道具です。

平安時代前期に日本で生まれ、笏(しゃく)から変化して生まれたとする説がありますが、はっきりとはしていません。

おうぎは人々に用いられた道具として模様化(文様化もんようか)され、扇文おうぎもんとしてさまざまな形で表現されてきました。
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