綿花はアオイ科のワタ属・ゴシピウム属に入り、20種類ほどの品種が残っています。
繊維をつくらない種類もありますが、繊維をつくるワタ属は、大きく以下の4つに分類できます。 続きを読む
綿花はアオイ科のワタ属・ゴシピウム属に入り、20種類ほどの品種が残っています。
繊維をつくらない種類もありますが、繊維をつくるワタ属は、大きく以下の4つに分類できます。 続きを読む
江戸時代に木綿の栽培が日本中で広まり、木綿に染まりやすかった藍染の需要も飛躍的に伸びていきました。
江戸時代は貨幣経済が浸透してきたことから、商品作物や各藩の特産物として換金作物の栽培が推奨され、特に重要な作物は「四木三草」と呼ばれました。
四木は茶、楮、漆、桑、三草は藍、紅花、麻のことを指します。
藍の産地としては、江戸時代中期ごろから徳島県の吉野川流域(阿波)が最も盛んで、「阿波藍」としてブランド化していました。
現在の埼玉県(武蔵国)でも江戸時代から藍の栽培(藍作)と藍染が行われており、明治初期には阿波藍に次ぐ全国第2位の生産高を誇っていました。
埼玉県深谷市は渋沢栄一(しぶさわえいいち)(1840年〜1931年)が生まれた地で、彼の生まれ育った家も藍染の原料となる藍づくり農家でした。 続きを読む
「カーキ」は、軍服の色としては一般的です。
「褐色」「茶褐色」「黄褐色」「枯れ草色」「ベージュ」「ブラウン」などが「カーキ」と括られることもあり、その色合いにはさまざまなものがあります。
カーキ(khaki)の語源はペルシャ語で、インドのヒンディー語に入った「khak=埃」から「khaki=土埃」となってイギリスに伝わり、「khaki=土埃」は、乾いた土地の色(大地の色)を表しました。
世界中で使用される軍服のほとんどはカーキであり、日本軍にカーキの軍服が採用されたのにも理由があります。 続きを読む
ファッション・服飾におけるオープンカラー(open collar)とは、前開きの襟で、「カラー(上襟)」に小さいラぺル(下襟)が続いており、接合部に小さいノッチ(刻み)があるものをいいます。
オープンカラー(open collar)は、第一ボタンを留めないことを前提としたカジュアルなデザインのシャツ襟のことを表します。 続きを読む
ニット製品のデザインで使用される「タートルネック(turtle neck)」は、伸縮性の良いゴムあみで首にピッタリとくっついていますが、「オフタートルネック(off turtle neck)」は、それを意識的に緩くして、ゆったりした首回りにしたものを表します。
オフタートル(off turtle)の「オフ(off)」は「〜から離れて」を意味し、「タートル(turtle)」とは動物のカメの事ですが、「タートルネック(turtle neck)」という言葉は、首の部分が亀の首を連想させるため生まれました。
ピッタリと首にくっついたような「タートルネック(turtle neck)」から「離れて(off)」いるため、「オフタートルネック(off turtle neck)」なのです。 続きを読む
藍染の歴史は非常に古く、古代エジプトではミイラを包む布が藍染されており、紀元前2000年前には藍が利用されていたとされています。
藍の色素を持つ植物も多種多様で、それぞれの地域にあった植物を使用し、さまざまな方法で藍染が行われてきたのです。
日本において、江戸時代に入ってからの服飾は藍一色に塗りつぶされたと言っても過言ではないほど、藍は庶民の身近な色として親しまれてきました。 続きを読む
ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia)は、地中海沿岸が原産とされるシソ科の植物で、伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用されてきました。
ラベンダーという名前は、ラテン語で「洗う」という意味の「ラワーレ(lavare)」という語からきており、洗濯や入浴に使用していたという歴史があります。
民間薬としては花を乾燥させて、入浴剤としてリウマチの治療に用いられ、麻を洗濯する際に香りづけと殺菌を兼ねて使われました。
ラベンダー(lavender)の花は、観賞用だけではなく、満開の状態で刈り取られて香水の原料に使用されたり、ハーブティーなどにも使用されます。
ラベンダーの花を染色に使用する場合は、生のままか、乾燥したドライフラワーのどちらも活用できますが、染まりあがりの色合いはどちらを使用するかによって変わってきます。
和服・着物における帯は、主に和服の胴部分に巻きつけて、着物がはだけるのを防いだり、下半身に着用している衣服がずり落ちないようにしたりする役割のものをいいます。
かつては帯で武器などを体に固定しておいたり、権威などの象徴として装飾的な性格も持っていました。 続きを読む
オートクチュール(haute couture)は、フランス語で「高級衣装店・高級既製服」という意味ですが、英語でも通用しています。
婦人服のファッションの発信地は、多くの場合フランス・パリのオートクチュールからとされます。
オートクチュール(haute couture)とは、特定のお客様に対してそのお客様のために仕立てた一点物の高級仕立服のことを表します。 続きを読む