絹(シルク)をすり合わせた時や、絹でできた帯を手や指でこすったりした時に出る音を「絹鳴り(きぬなり)」と言います。
一般的には、毛羽がほとんどない長繊維(フィラメント)の織物は、すり合わせると音が発生しやすいです。
特に絹糸は、単糸の断面が三角形であるため、より高い音が出ます。 続きを読む
オーガンジー(organdy、organdie)とは、経糸、緯糸に細糸を使用した平織などの、透け感のある硬めの薄地織物です。
オーガンジーという言葉の由来ははっきりしていませんが、ウズベキスタンの古都「ウルゲンチ(Urgench)にちなむとされます。
オーガンジー加工(Organdie finish)は、もともとは綿織物の用いられてきましたが、レーヨン、シルク、アセテート、ナイロン、ポリエステル繊維にも使用されます。 続きを読む
カンガルーポケット(kangaroo pocket)とは、衣服の前面中心に貼り付けた、カンガルーのお腹にある子袋に似ていて、出し入れ口が上部にあるものをポケット(パッチポケット)を表します。
ホームドレス(日常使いのワンピース)のスカート部分にカンガルーポケットがついた「カンガルードレス(kangaroo dress)」や、オーバーオールの胸当て部分などに用いられたりします。
パーカー(フーディー)においては、左右に出し入れ口がある形のポケットがよくついています。
この形のものはカンガルーポケットというよりも、両手を左右から差し込んで手を暖める「ハンドウォーマーポケット」や、手を暖めるために携帯用の筒状服飾小道具の「マフ」にちなんで、「マフポケット」といったようが適切な場合があります。
藍染の原料となる藍の栽培は、古くは日本中で行われていました。
京都においては「京の水藍」という言葉が江戸時代の文献に残っており、色合いがあざやかで品質が高かったとされ、水藍の色は京浅葱(淡い水色)とたたえられていました。
水藍とは、その名前だけあって、水稲のように水を張って田んぼで栽培された藍のことです。
水藍は、京藍、東寺藍、ちょぼ藍(田んぼのことを、その土地の言葉で「ちょぼじ」と言ったことから)などと呼ばれていました。
胡桃(オニグルミ)は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称で、日本列島に自生しているクルミの大半はオニグルミ(学名Juglans mandshurica var. sachalinensis)です。
樹皮は、暗灰色で縦に大きく割れ目が入ります。
4月〜6月にかけて若葉とともに花をつけ、その後に仮果(外皮)とよばれる実を付けます。
仮果(外皮)の中に核果が有り、その内側の種子(仁)を食用にする。
胡桃(オニグルミ)の青い仮果の皮や緑葉、樹皮などが染料に使用されます。 続きを読む
染色や染料を煮出して染める草木染めにおいては、染めムラが発生する要素はさまざまです。
いわゆる手染めであれば、どうしてもムラは出てしまうことがありますが、染めムラになる可能性を低くするポイントをいくつか挙げることができます。
染めムラが起こり得る原因を知り、細心の注意を払うことによって、良い染め上がりが期待できるのです。 続きを読む
浴比(bath ratio)とは、染めるべき布や糸の量と、染液(染浴)の量の比を表します。
例えば、布100gを染めるために染液(染浴)の量を5リットル使用すると、浴比は、「1:50」ということになります。
浴比が小さいほど、染料の濃度が高くなるため、工場などの機械染色の場合は、できるだけ浴比を小さくする努力がされています。
ただ、浴比が小さければ小さいほどムラにもなりやすいので注意が必要です。 続きを読む
天然染料の多くは、媒染剤の使い分けによって、茶色、灰色、黄色系統の色を染めることができます。
タマネギは、鉄媒染以外、どれも鮮明な黄色系統を染められます。
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カーディガン(cardigan)とは、V字形の首元(Vネック)で前明きをボタンで留め、襟がなく、ニット(編み物)でできた長袖の上着を表します。
「前明き形のセーター」といえますが、カーディガンの名前が知られるようになったのは、19世紀のイギリス人の軍人であり、クリミア戦争で活躍した「第7代カーディガン伯爵」であるジェイムズ・ブルーデネル(James Thomas Brudenell,7th Earl of Cardigan)が愛用したことからです。 続きを読む
カットソーとは、カット・アンド・ソーン(cut and sewn)を略したもので、英語の「Cut(裁断)」と「Sewn(裁縫)」を合わせた日本独自の和製英語です。
カットソーという名の通り、「編み物生地を切って縫い合わせた服」を表します。 続きを読む