絵絣とは、緯糸によって絵模様を織り出した絣織の一種です。
出雲広瀬、弓ヶ浜、倉吉、久留米などが、絵絣の産地として知られていました。
絵絣の絵柄は、松竹梅や鶴亀などの瑞祥模様や、鯉、蔬菜、器物、文字など生活に即したものが多く、その表現方法も具体的表現と、幾何学模様の組み合わせが多く用いられていました。
例えば、鶴と十文模様を組み合わせたものなどです。
「絵絣」という名前自体は、昭和7年(1932年)〜昭和10年(1935年)ごろに、柳宗悦を中心に集まった初期民芸運動の人々の間で生まれ、定着していったと考えられます。 続きを読む