デザイン」カテゴリーアーカイブ

薇織(ぜんまいおり)

薇織(ぜんまいおり)とは?薇織(ぜんまいおり)の特徴と技法について

山野に自生するぜんまい(ゼンマイ)(学名:Osmunda japonica)は、山菜料理の「ふるさとの味」として人々に親しまれていますが、ぜんまい(ゼンマイ)の綿わたを使用した織物が織られていました。

薇織ぜんまいおりとは、ぜんまい(ゼンマイ)は春先に、頭部から綿わたが生じますが、その綿わたから糸をつむいで織りあげた織物です。

古くは、東北地方の山間部で、自家用の衣類として織られていました。

薇(ぜんまい)の綿,Osmunda japonica 001

薇(ぜんまい)の綿,Osmunda japonica,Kropsoq, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons,Link

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間道(かんどう)とは?名物裂(めいぶつぎれ)の縞織物である間道の名称一覧

古くから伝承されてきた古いきれの中に、「名物裂めいぶつぎれ」と呼ばれるものがあります。

茶道によって選び出された「名物裂めいぶつぎれ」を大きく分けると、「金襴きんらん緞子どんす間道かんどう」と呼ばれる主流となる三種の特色を持ったきれがあります。

そのほかには、にしきやモール、ビロード、印金いんきん更紗さらさなどの優れたきれなどもあります。 続きを読む

名物裂(めいぶつぎれ)とは?名物裂の種類や特徴(金襴、緞子、間道、錦、繻珍、風通、金羅、金紗、印金、天鵞絨、モール、更紗)

特色ある染織品を、「名物裂めいぶつぎれ」と呼ぶことがあります。

名物裂めいぶつぎれと名付けられ、尊重されるようになる織物との関係が深いのが「茶の湯」です。 続きを読む

デザインにおけるザクロ。ザクロの歴史について

ザクロPomegranate(学名Punica granatum)は、インド北部からイラン、アフガニスタン、パキスタンなどのレバント(東部地中海沿岸地方)あたりを原産地とする説があり、有史以前から栽培されていたとも考えられています。

生のまま果実が食用として愛好されたり、未熟な果実の果皮は赤い染料の原料となり、モロッコでは革をなめして赤く染めるために使用されてきました。

ザクロの主成分はアルカロイドのペレチエリンで薬用としても古くから活用され、幹や枝、根っこの皮を使い、条虫じょうちゅう駆除薬として服用されます。

果実の皮は、下痢や下血げけつ(お尻から血が出る)に効果があるとされます。

Pomegranate 2

ザクロ,Flanoz, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons,Link

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デザインにおける幻獣(げんじゅう)。ペガサス、ケンタウロス、鳳凰(ほうおう)について

実際に存在はしないが幻とされる幻獣げんじゅうは、世界中で古くから人々の希望や願望をのせたものとして作り出されてきました。

ペガサスやケンタウロスなど日本人でも聞いたことがあるでしょうし、中国では鳳凰ほうおうなどが見て取れます。 続きを読む

デザインにおけるカーネーション

カーネーション(学名Dianthus caryophyllus)は、原産地は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸地域といわれ、古代ギリシャ時代から栽培されていました。

学名の「ダイアンサスDianthus」は、ギリシャ語で「神聖な花」という意味です。

現在、花の日にカーネーションを送るのは、カーネーションが愛の花のシンボルとされているためです。

カーネーション,BBC Gardeners World - 2017-06-15 - Andy Mabbett - 19

カーネーション,Andy Mabbett, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

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デザインにおけるユリ(百合)

ヨーロッパにおいて、非常に多く文学や美術に使用されてきた花にユリlily(百合)があります。

ユリの花がさまざまな創作物のモチーフに使われていた歴史は古く、古代ミノア文明(Minoan civilization)が栄えたクレタ島では、紀元前1600年頃の壺や壁画に描かれています。

ユリの花とクジャクの羽で作ったかんむりをかぶった「百合の王子(Prince of the Lilies)」と呼ばれる壁画があります。 続きを読む

デザインにおけるバラ(薔薇)

ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。

もっとも古いもので、紀元前1500年頃のクレタ文明における壁画に描かれたバラの落花があります。

バラは、ギリシャやローマに伝えられ、百合やサフランなどと共に古代人に尊ばれていました。 続きを読む