「色合い」カテゴリーアーカイブ

染色・草木染めにおける灰汁(あく)の効用と作り方。木灰から生まれる灰汁の成分は何か?

木材や藁わらの灰に水や熱湯を加えてかき混ぜ、一晩経つと灰が沈殿ちんでんしますが、その上澄うわずみ液が灰汁あくと呼ばれるアルカリ性の液体になります。

灰汁あくは、非常に古くから染色の分野で活用されてきました。

染め以外の分野でも、古くは世界中で洗濯用の「洗剤」として広く使われていたり、日本ではお酒に混ぜてアルカリ性にすることで防腐ぼうふや色つけ効果を求めたり、灰汁あくをつくった後に残った灰は焼き物の製造などに活用されてきました。

普通に生活していても、灰汁あくというものにふれる機会はありませんが、現代においても灰汁あくが活用されている分野があるのです。 続きを読む →

染色におけるろうけつ染め(臈纈染め)

ろうけつ染(臈纈染め)は、ロウを表面に置くことで、染料液を浸透させないようにする防染技法です。

日本で古くから行われてきた三種類の染色技法を「三纈さんけち」といい、絞り染めの「纐纈こうけち」、板締めの「夾纈きょうけち」、そしてろうけつ染めの「臈纈ろうけち」のことを意味します。 続きを読む →

露草(つゆくさ),蛍草(ほたるぐさ),Dayflower

染色・草木染めにおける摺り染め(摺染)。摺り染めと花摺り(はなすり)の染色方法について

日本の古代の人々は、草木が成長し花が咲き、果実が実るのは、草木に宿る精霊せいれい(木霊こだま)の力であると信じ、草木からとれる自然の色で、衣服を染めつけていました。

強い精霊の宿るとされる草木は、薬用として使用され、薬草に宿る霊能が、病気という悪霊によって引きおこされた病状や苦痛を人体から取り除き、悪霊をしりぞける作用があるとされていたのです。

日本の染色技術が飛躍的に発展するのは、4世紀ごろに草花から染料を抽出し、これを染め液として、浸して染める「浸染しんせん」の技術が中国から伝わってきてからとされます。

もっとも原始的な染色方法に、植物を生地に直接こすりつけて色を染め付ける「摺り染めすりぞめ(摺染)」があります。

古墳時代から奈良時代まで男女ともに衣服の染色に、摺り染め(摺染)も用いられていたとされます。
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染色・草木染めにおける櫟(クヌギ)。薬用効果や橡色(つるばみいろ)の歴史について

櫟クヌギ(学名Quercus acutissima CARRUTH. )は、ブナ科の落葉広葉樹です。

属名のQuercusは、ケルト語のguer(良質の)とcuez(材木)に由来するもので、acutissimaの種名は、「最も鋭い」という意味で、葉っぱの鋸葉のこぎりばの様を表しています。

成長すると樹高は15〜20メートルほどになり、日本では本州の岩手、秋田県以南、本州、四国、九州の各地に広く分布しています。

Quercus acutissima BW-5424050

クヌギ,Franklin Bonner, USFS (ret.), Bugwood.org, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons,Link

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大島紬(おおしまつむぎ)

大島紬(おおしまつむぎ)とは?大島紬の特徴と歴史について

大島紬おおしまつむぎとは、平織りされた絹織物で、紬つむぎという名前が付いているように、もともとは手紡ぎされた絹糸が使用されていました。

また、車輪梅しゃりんばいで染色し、泥の鉄分で媒染ばいせんすることで絹糸が染められます。

きわめて細かな絣模様が表現される点も、大島紬おおしまつむぎがその名を知らしめる理由となっていました。 続きを読む →

藍の液に浮かぶ華

茄子紺(なすこん)とは?藍染された紫味をもった紺色について

藍は、古くから世界各地で使用され、人々に一番愛されてきたともいえる植物染料です。

日本において、藍染された色は一番薄い藍白あいじろから、一番濃い留紺とめこんまで、「藍四十八色あいしじゅうはっしょく」と呼ばれるほど多くの色味があり、それぞれ名前がつけられていました。

それぞれの藍色に名前をつけて区別をしようと思えるほど、藍色を見る目を昔の人々が持っていた・・・・・・・・・・・・・・・ともいえます。

藍色のなかで、やや紫味をもった紺色を表す色名として、茄子紺なすこんがあります。

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注染を染める伊勢型紙(いせかたがみ)

染色技法における注染(ちゅうせん)

防染の一種で、日本独自の「注染ちゅうせん」という技法があります。ゆかたや手ぬぐい、風呂敷、のれんなどに対して主に使われる技法です。

布を端から90センチずつ、染めようとする模様以外のところに、型紙あるいはシルクスクリーンを使って防染糊ぼうせんのりを置いて、つぎに折り重ねては同じ型紙で糊を置くという作業を繰り返します。

2反(一反は長さ約10.6m、巾が約30㎝)を同時に染めるので、布は20枚前後に折り重ねられます。これを注染台にのせて、模様になる部分に上から染液を注ぎこんで同じ色の部分を一度に染め上げます。 続きを読む →