投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

本の小口に絵を描く、フォアエッジペインティング(Fore-edge painting)が素敵。

本を開いたとき外側にくる部分のことを小口こぐちと言いますが、小口の部分に絵を描くことを、フォアエッジペインティング(Fore-edge painting)と言います。

フォアエッジペインティング(Fore-edge painting)は、日本においては小口絵こぐちえと呼ばれているものです。

Tower of London surrounded by houses and an meadow with walking people - Fore-edge painting, KW1740F2

フォアエッジペインティング,Fore-edge painting,Special Collections Department, Public domain, via Wikimedia Commons,Link

フォアエッジペインティングの歴史

ウィキペディアのフォアエッジペインティング(Fore-edge painting)に関する記述によると、最も初期の小口絵の登場は、10世紀頃までさかのぼるそうです。

参照:Fore-edge painting From Wikipedia

イギリスでは、14世紀には金色や他の色彩の紋章のデザインがあったり、本が閉じられたときに絵が見えないような描かれ方がされた最初の例が、1649年のものであるとされています。

現在では、フォアエッジペインティング(Fore-edge painting)を専門とするアーティストもいるようです。

参照:Clare Brooksbank Art Fore-Edges

【Amazon Fashion】ファッション・洋服が70%OFFなどお得!Amazonで作業着や仕事着、靴下の購入をおすすめする3つの理由

Amazonを日常的に利用して、月額を支払ってプレイム会員になっている人はたくさんいます。

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ファッションECの分野ではAmazonは遅れをとってきた方で、増えてきたとはいえ取り扱いブランドや取り扱い数ともにまだまだ発展途上といえます。

しかし、Amazonで衣類を購入する利点は確かにあり、作業着や仕事着、靴下などは特に購入するメリットがあると考えています。

2022年11月25日〜12月1日まで行われる大型セール、Amazonブラックフライデーにおいてはファッションアイテムが、70%オフになることもあるので期間中は要チェックです。

Amazon logo

Amazon.com, Inc., Public domain, via Wikimedia Commons,Link

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染色・草木染めにおける虎杖(いたどり)。薬用効果や歴史について

虎杖いたどり(学名 Reynoutria japonica)は、日本各地の山野や道ばた、土手などに群生するタデ科の多年草で、日本や朝鮮半島、中国などに分布しています。

春から秋にかけて多数の白や薄紅色の小さい花が咲き、花が夏の季語に用いられています。

漢名の虎杖いたどりは、明代みんだい李時珍りじちん(1518-1593年)が26年の歳月をかけ、700あまりの古典を調べ、自らの調査も合わせて1900種の薬物について記述した本草書である『本草綱目ほんぞうこうもく』に由来が記述されており、「杖とはその茎を形容したもの、虎とはその斑を形容したもの」とあります。

Reynoutria japonica. 2020-08-30, Seldom Seen, 02

虎杖(いたどり),Reynoutria japonica.,Cbaile19, CC0, via Wikimedia Commons,Link

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染色・草木染めにおける譲葉(ユズリハ)。薬用効果や歴史について

譲葉ユズリハ(学名 Daphniphyllum macropodum Miq.)は、本州中南部、四国、九州を中心に海から離れた内陸の山地に自生し、海外では、朝鮮半島や中国にも分布しています。

属名のDaphniphyllumは、 ギリシャ語のdaphne(月桂樹の古名)+phyllon(葉)で、月桂樹の葉のようなさまであることを意味しており、種名のmacropodumは、大脚、もしくは長脚の意味で、葉っぱが長いことに由来しています。

常緑樹で、樹高は4m〜10mほどの高さまで成長し、葉っぱは15cm〜20cmほどの大きさになり、葉の美しさから、庭木としても用いられます。

Daphniphyllum macropodum2

譲葉,Daphniphyllum macropodum,KENPEI, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons,Link

新しい葉の出る初夏の時期に、黄緑色の小さな花をつけます。雌雄異株で、受粉後には雌花は楕円形の実となり、熟すと黒味がかった藍色になります。

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裂き織り(さきおり)とは?裂き布の作り方と裂き織りの方法について

き織りとは、もともと着古された着物であったり、使い込まれた布を細かく裂いた「き布」を緯糸よこいとに織り込んだ平織りの織物のことです。

織物は、経糸たていと緯糸よこいとが互いに交差しあってできる布ですが、織り込もうと思えば、大抵どのようなものでも緯糸として使用できます。

例えば、和紙やイネ科の多年草であるよし、ヤシ科のツル性植物であるとう、木の皮などを糸にして緯糸に織り込んでいる織物などさまざまあります。

経糸に藤糸を用いた裂き織(中央)

経糸に藤糸を用いた裂き織(中央),漱石の猫, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

経糸に藤糸を用いた裂き織

経糸に藤糸を用いた裂き織,漱石の猫, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

裂き織りは、日本だけではなく、スウェーデンやアメリカ、スペインなど海外でも行われていました。

日本における裂き織りの起源はよく分かっていませんが、その分布が東北地方や佐渡、能登、丹後、隠岐おき(島根県隠岐諸島)、中国地方の山地などにみられ、主に日本海側沿岸の地域を中心としているのが特徴的です。
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染色・草木染めにおける南天(なんてん)。薬用効果や歴史について

南天なんてん(Nandina domestica THUNBERG)は、 西日本、四国、九州など比較的あたたかい地域に主に自生していますが、もともとは中国から渡来したといわれています。

属名のNandinaは、安政4年(1858年)に、長崎の出島に来日したスウェーデン人のCarl Peter Thunbergが日本名のナンテンから命名したもので、domesticaは家庭を意味するもので、人の家によく植えられていることからきています。

南天といえば、赤い実をつけることがよく知れられていますが、白い果実をつけるシロミノナンテンや、淡紫色のフジナンテンなどがあります。

葉っぱが細く、繁殖しやすいホソバナナンテンや、葉っぱが丸みを帯びているものなど、園芸品種が非常に多いことでも知られています。

1年を通して葉が枝や幹についており、樹高の低い常緑低木じょうりょくていぼくとして、観賞用に庭木として植えられることが多いです。

樹高は、2mほどに成長し、6月ごろに茎の先に白色に小さい花を咲かせます。

2021-06-22 17 23 49 Heavenly Bamboo flowers along Franklin Farm Road in the Franklin Farm section of Oak Hill, Fairfax County, Virginia

Famartin, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

果実は丸く、はじめは緑色ですが、冬のはじめごろに赤く熟すため、正月飾りのために使用されたりします。

Nandina Berries, Parliament gardens, Melbourne Australia (4617895729)

南天,Rexness from Melbourne, Australia, CC BY-SA 2.0 , via Wikimedia Commons,Link

南天の花は、俳諧はいかいにおける初夏の季語となり、果実は冬の季語として詩や歌に詠まれることも多いです。 続きを読む

バリ島の宗教と文化に深く結びつく格子布。

いくつもの島々からなるインドネシア。

古くから織物が盛んなこの国では、平織りが最も一般的で、無地、しまかすりなども織られてきました。

現在観光地として世界中から旅行客が集まるバリ島でも、その独自の文化の一役を担うものとして染織が行われてきました。

バリヒンドゥーと呼ばれる独自に発達した宗教生活上では、染織品は舞踊や祭儀の衣装、魔除けの布として非常に重宝されてきました。

木綿、絹、金銀糸を使って無地、縞、紋織もんおり綴織つづおりが織られ、華やかな染織文化が発達した歴史があります。

その土地の宗教と深く結びつく織物

バリヒンドゥーの象徴といえるのが、白と黒の格子布こうしぬのであり、軽やかに透けたその布はバリ人だけが織っていたそうです。

経糸を空羽あきはを使っておさに通し、緯糸も部分的に空けて織ってあり、縫い取りで模様を入れた布もあります。

また、藍や赤を基調にした格子布も織られています。

色には重要な意味があり、白色は、シヴァ、黒はフィスマ、黄色はマハデワ、赤はプラフマといったように、それぞれの神々を象徴するものとされています。

織物文化は、それぞれの国々の文化とともに発達した歴史があり、事例を調べてみると、非常に興味深いことがわかってきます。

「考古学的織物」とも呼ばれるカード織りとは何か?

「カード織り」は、「考古学的織物こうこがくてきおりもの」とも呼ばれるそうです。

その理由は、20世紀前半のヨーロッパにおいて、古代のカード織りの存在が相次ぐ遺跡の発掘によって明らかになったためです。

カードを使った織物の歴史は古く、紀元前に始まり、ヨーロッパから北アフリカ、中近東、ロシア、中国、東南アジアに至るユーラシア大陸全体に分布しましたが、20世紀に入り、ほとんどの国で姿を消し、忘れたら織物となりました。

19世紀末、ドイツのマーガレット・レーマンは、この古い織物に対して始めて組織的な研究をし、カード織りはテキスタイルにおける不可欠な一分野として認識されるようになりました。

カード織りの由来

カード織りは、ヨーロッパ諸国では、「タブレット・ウィービング」(tabletは、木片という意味)と呼ばれ、アメリカでは「カード・ウィービング」と呼ばれています。

カードは様々な材質のものがあり、アイスランドでは木片を使いっていたようです。

カード織りは、穴を空けた四角いカードに糸を通して、それをくるくるとまわすことで織っていきます。

染色・草木染めにおける吾亦紅(われもこう)。薬用効果や歴史について

吾亦紅われもこうは、日本各地の高原や草むらの日当たりの良いところに自生しているバラ科の多年草で、アジアやヨーロッパの北半球に広く分布しています。

茎が直立しており、約1mの高さに生長します。

Sanguisorba officinalis im Thomaried Böblingen 02

吾亦紅,Giftzwerg 88, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons,Link

夏から秋にかけて茎の先端が枝分かれし、その長い枝先に黒紅紫色で、小さい花が密集し、桑の実に似たような形になります。

Sanguisorba-officinalis

吾亦紅,Björn Höfling, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons,Link

漢名では、地榆じゆ玉豉ぎょくしなどと言いますが、中国の本草学史上において分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作である『本草綱目ほんぞうこうもく(1596年刊)』には、「葉がにれに似て長く、生えたばかりには地にい布くものだから地榆じゆと名付けた」また「その花、子が紫黒色で豉のようなところから玉豉ぎょくしと名付ける」とあります。

そんな特徴的な花を咲かす、吾亦紅われもこうの染色における利用や薬用効果、歴史について紹介します。
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