板締めは、布地に両面から板を当てて、きつく両側から固定することで防染し、模様を染める技法です。
日本で古くから行われてきた染色技法を表す言葉に、絞り染めの纐纈、ろうけつ染めの臈纈、そして板締めの夾纈があります。
上記の三種類の技法は、「三纈」という言葉でまとめて表されます。 続きを読む
板締めは、布地に両面から板を当てて、きつく両側から固定することで防染し、模様を染める技法です。
日本で古くから行われてきた染色技法を表す言葉に、絞り染めの纐纈、ろうけつ染めの臈纈、そして板締めの夾纈があります。
上記の三種類の技法は、「三纈」という言葉でまとめて表されます。 続きを読む
袖(スリーブ)のつくりにおいて、一枚袖(いちまいそで)と二枚袖(にまいそで)があります。 続きを読む
ファッション(洋服)の取扱いに関して、「イージーケア(easy-care)」という言葉があります。
「ウォッシュ・アンド・ウェア(wash-and-wear)」、「ドリップドライ(drip-dry)」、「ノーアイロン(no-iron)/ノンアイロン(non-iron)」などが同義語になります。 続きを読む
ファッション・服飾用語において、「アンサンブル(ensemble)」という言葉があります。
ファッション(服飾)におけるアンサンブルは、「調和、均整」に重点があります。
アンサンブルとは、組み合わせて着ることを前提としてつくられた衣服のことを表し、コーディネートした衣服が「揃っている」という意味に用いられます。 続きを読む
アイルランド西部のゴールウエー湾の沖で大西洋の荒波にもまれる「アラン諸島(Aran Islands)」は、編み物の歴史上、重要な役割を果たしてきました。
アラン諸島で作られるセーターは、「アランセーター(Aran sweater)」呼ばれ、アイルランドで作られていることもあり「アイリッシュセーター(Irish sweater)」とも呼ばれたりもします。
各港にはそれぞれ独自の伝統的なフィッシャーマンズ・セーター(漁師が着用したセーター)があり、縄柄、ダイアモンド柄、ジグザグなど、凹凸のある大胆な模様を編み方が表現されていました。 続きを読む
原始古代布といわれるものの一つに、科布(榀布)があります。
科布は、東北地方の各地で昭和初期ごろまで盛んに織られていました。
藤蔓の蔓で作る藤布や葛の蔓で作る葛布などと同じように、科布は1000年以上の歴史をもつ織物といわれています。 続きを読む
「アノラック」と呼ばれる防寒の上着(コート)がありますが、かつてはエスキモーの名前で知られた北アメリカ大陸の先住民であるイヌイット (Inuit) の衣服が原型となっています。
現代におけるアノラックとは、防寒・防雨・防風などの機能性を兼ね備えたフード付きの上着のことを表し、登山をはじめ、アウトドアに使用する衣服として一般的に着用されています。
アノラックという名前は、北大西洋のグリーンランドにいるイヌイットが、衣服のことを「アノラック(annoraaq/anoraq)」と呼んでいたことが由来とされます。
黄八丈とは、主に草木染めで染められた黄色・樺色・黒色の三色の糸を使って、さまざまな縞模様を織り出す絹織物のことです。
黄八丈は、広い意味で茶系統の鳶八丈や黒系統の黒八丈を含めた、八丈島で生産された紬を総称しています。
全体的に渋く、味わいのある色合いであるため、絹織物らしい光沢感は抑えられます。
染色の工程で、乾燥のために長い日数を八丈島の強い直射日光にさらすため、堅牢度が良く変色したり退色しづらい特徴があります。
黄八丈は、たくさん使われ、洗われることで、年を経るにつれて、より一層色合いが冴えてくるともいわれたりします。 続きを読む
私たちの生活のなかに、ニット製品は当たり前のように溶け込んでいます。
ニットとは、英語では「Knit」で、編んでつくった服や生地を意味します。
手編みのマフラーを編んだことがあるような人は、その原理がよくわかるかと思いますが、馴染みのない人にとっては、そもそもどうやって編むのかを理解するのはなかなか難しいです。
そもそも編むとはどういうことなのか、また織物と比較してどのような特徴があるのでしょうか。
糸目糊とは、友禅染め(ゆうぜんぞめ)の一工程である「糸目糊置き」に使用する防染糊も言います。
友禅染めでは、青花液で下絵を描いた後に、筒描きによって模様(文様)を描き、ある色と他の色との境目を糊で線描きすることがあります。
色を挿すときに染料のにじみを防ぐために、青花で描いた下絵にそって、糸のように細い防染糊を置くのです。
この色と色の境目を防染する糊を「糸目糊」といい、糸目糊を使用して糸目糊置きが行われます。 続きを読む