織物におけるサテン(satin)とは?サテン・朱子織(satin weave)の特徴(メリット・デメリット)


サテン(satin)とは、朱子織(satin weave)による織物を表します。

漢字では本来「繻子しゅす(薄い絹織物)」と書きますが、その音を当て字した「朱子」と書く場合が多いです。

サテンは、経糸、あるいは緯糸のいずれか一方が表面に浮き出している組織で、糸が飛んで長く浮いているので、布に光沢感となめらかさが表現できる一方、摩擦に弱いという欠点があります。

織物におけるサテン(satin)・朱子織(Satin weave)

Satin weave in silk,朱子織り

朱子織り,Satin weave in silk,Alfred Barlow, Public domain, via Wikimedia Commons,Link

サテン(朱子織しゅすおり)は、経糸と緯糸が四本以上飛んでから交差し、その交差する場所が互いに隣り合わないように規則的に配置されて織られます。

経糸が浮いているものは、「ワープサテン(経朱子)」、緯糸が浮いているものは「ウエフトサテン(緯朱子)」などと言います。

どれくらい経糸と緯糸が交差するポイントとポイントの間が飛んでいるかどうかで、呼び名が変わったりします。

例えば、経糸あるいは緯糸が相手の糸を4本飛び越して1本の下を潜っている五枚朱子ごまいしゅすや7本の糸を飛び越している八枚朱子はちまいしゅすなどがあります。

サテンは、中国発祥の織物で、中国の貿易港として栄えた泉州からアラビア人がヨーロッパに輸出したことがきっかけで広まっていったと考えられています。

サテン(朱子織)の生地は、イタリアやスペインでは12世紀ごろから生産されるようになったとされ、15世紀には広くヨーロッパ各国で作られるようになったようです。

サテン(朱子織)の特徴

サテン(朱子織)の特徴としては、以下のようなメリット・デメリットが挙げられます。

サテン(朱子織)のメリット

  • 光沢があり、綺麗なドレープ感(自然なひだ)が出しやすい
  • 手触りが滑らかで、ツルツルとした触り心地
  • 他の生地との摩擦や引っ掛かりも少ない
  • シルクのような高級感があるため、ドレスやネクタイなどフォーマルな場面でよく用いられる
  • 染色性が良い

サテン(朱子織)のデメリット

  • 織物の構造上、吸水性と保温性は低い(綿などの吸収性の良い素材を使用することで補える)
  • 経糸と緯糸の交差点が少ないことによって光沢感などのメリットが生まれる一方、糸同士が絡み合う部分が少ない為、耐久性が低く(摩擦・引張・引裂などの負荷に弱い)なってしまう
  • 生地の表面が滑らかであるため、シワや傷がつくと目立ちやすい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です